料理人が身体ケアを一カ月間続けて実感した変化
今週から朝晩共に急な冷え込みで、暖房をつけず自宅で何もしていないと足先と、手先がジリジリと痛むくらい冷たくなってしまう。自宅にいる時間が増えたのだから仕方はないが、毎年この時期は布団から出るタイミングと勢いに、気力と体力を消耗している感じは否めない。
11月から年をまたいで来年の2月までの長期休暇も1ヶ月が経過。
完全に休みというよりかは、年内取り切れなかった休みを消化する部分も含まれているので、年間の就労時間を調節している形。
月末は2〜3回ほど料理を提供する時間があるため、当日に合わせて仕込みの時間も数日ある。
それでもこの3ヶ月の間は多くの時間を自分のために費やすように努めている。もちろん家族との時間は優先させるし、家事など必要最低限のやるべきことをやってからの話。
自分のための時間というのは、一つにnoteを再開させたこと。自分の中で1年以上溜め込んでいた思いや言葉を少しずつ書き出す場所になっているから、とても助かっている。
もともと日記を書いたり、文章を綴ること好きな性格ということもあり、自分のメンタル調整も兼ねてnoteとはお付き合いをしている。
それともう一つ再開させたことは、体のケアと健康状態の改善。
とりわけ不調をきたしているわけではないが、自分の気付かない速度で体力と筋力の低下は進んでいる実感はある。
年齢とともにという言い方は適切ではないだろうが、定期的に運動するモチベーションの低下と習慣が減っていることは事実。
ここ1年半以上身体のケアを怠っていた期間でも、仕事の達成感や自分を労うご褒美と銘打って、大好きなワインや食事もバランスよりも今食べたい物に手を伸ばしていた。
「今まで大丈夫だったから、今日もきっと大丈夫でしょっ!!」と、なんの根拠もないことを自分に言い聞かせては、プライベートではだらしい生活が続いていた。
だから自身の体の変化と筋力量の理想は、時間とともに少しずつかけ離れてきているにも関わらず、見て見ぬふりの日々。
そんな私生活が続いていた中での長期休暇。
きっかけなんて何でも良かった。
妻から進められて毎朝必ず摂取するようになったプロテイン生活。毎日意識していないと1日の摂取量を満たす事が難しい必要な栄養素。
11月18日から試しに摂り始めた毎朝のプロテイン生活も、今週で4週目を迎え、欠かさず続けられている。と同時に毎朝のルーティンになってきたのがヨガと自重トレーニング。
とにかく激しい運動よりも、いつでもどこでもできるような初心者でもできるヨガや自重トレーニングを11月頭から再開させていたが、こちらも2週間前から毎日30〜40程度だが続けられている。
1週間目は身体的にもメンタル的にもしんどかったが、劇的な身体的な変化を望んでいるわけではないので、やる気がなくても始める前にうだうだしてしまう時は、
「とりあえず短時間の簡単なワークを始める」
と言い聞かせて、少しずつ自分の中に眠っているやる気と、以前はできていたという身体の記憶を呼び起こすことから毎日始めている。
すると不思議と続けられるもので、先週からようやく1年半前の自分とまではいかなくても、それに近い身体の可動域や筋力を取り戻せている実感が出てきた。
また以前にもまして睡眠の質が上がった実感は強い。
これは一つに今まで動かしていなかった筋肉を、日中様々な自重トレーニングやヨガを取り入れたことで、あまり寝返りを打たなくなったからだと思う。
それともう一つ、先週の土曜日から取り入れていることがある。
それは断酒。
まだ1週間にも満たないので変化は感じづらいが、正直この10年、2日間以上間隔を開けてお酒を飲まなかった日は思い返す限りない。
お酒は僕にとって特にワインを示す言葉だが、知的好奇心を満たしてくれるという点では、これからも長く付き合っていく気持ちは強い。
ただ飲む行為に関して言えば、今から少しずつ手放していく段階になっている。
10年前までは、世間でも少しの飲酒やお酒と上手に付き合うことで健康促進なんて言われていたが、今では飲酒は合法薬物と同じ意識で接していないと、健康へは悪影響でしかないと発信している人が目立つ印象。
ただ人付き合いや仕事において、周りの人を巻き込んでまで禁酒を宣言するのではなく、自らリラックスや気持ちの良さのみを求めて飲むという行為から離れていくステップとして始めている。
実際以前の記事にも書いたが、今月末に日本から2週間ほど食道楽のS氏が我が家にやってくる際には、彼の知的好奇心や未経験な食体験をしてもらう一つとして、僕は20本近くのワインを準備している。
もちろん僕も一緒に彼と味わいたいし、楽しみたい。
だから定期的には今後もワインを含めて様々なお酒とは付き合って行くつもりだが、自分ひとりで快楽を求めて飲む行為は断ち切りたい。
実際、まだほん数日で一時的に大好きなワインを飲むことを止めたらところだが、昨晩気づいたことは、食事の量をコントロールできるようになれて腹八分目で止められるようになれた。
これにより就寝前まで残ってしまう満腹感を感じたまま布団に入ることもなくなったし、何より気持ちよくお酒を楽しんだ後にソファの上で寝落ちすることもなくなった。
とにかくお酒を楽しんだ後の行動や悪い習慣として続けてしまっていたことが、一切なくなり、深夜に目覚めることがない就寝時間の確保と、目覚めの良い朝の起床が確実にできるようになれている。
また身体もここ最近の中でとても軽いくなり、深い呼吸を取り戻せるようになれた。
ヨガを再開した1ヶ月前は、呼吸を深くできなかったし何より可動域も狭く一つひとつの動きが苦しかった。
何と言うか、以前までは深く息を吸い込むと胸元が「ぎゅっ」っと締め付けられるくらい、空気を肺に目一杯ため込めていた印象だったから。
集中力を保ちたいときや気持ちを整える際に、僕はよく呼吸を深くしていたのだが、その行為ができなくなっていてモヤモヤした日々がここ1年間ぐらいあったように思う。
それもヨガの動きで呼吸を意識的に繰り返し、身体の可動域も広げられたことで深い呼吸を取り戻せるようになれた感じがする。
この1ヶ月間の間、大きな変化は実感しにくいが、プロテイン摂取から始めて、簡単な運動の継続に断酒からの睡眠改善と、自分の心も身体もケアを重視することに集中できている。
そして毎朝気分も良く、長い時間嬉しい気持ちも保てている。
とにかく一喜一憂することなく、自分と向き合える時間が取れる限り、日々の身体の変化を感じながら習慣化できることを目標に進みたい。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回も何か書いて続けていきます。
Chef Ichi