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日本人女性オーナーが営むアンジェのブーランジュリー
2025年1月4日の早朝。
僕は6時前には起床し、昨年11月から毎日地道に続けている軽めのヨガと自重トレーニングを宿泊しているアパートメントホテルのリビングにて始めることから1日をスタート。
我々家族と一緒に日本から2週間フランスに滞在しにきている食道楽のS氏も同行している今回の2泊3日の小旅行。
僕は旅行先にまで使い慣れたヨガマットを持参して、家族が眠っているソファーベットの横で30分ほど体を動かして気分を整え始める。
もちろんプロテインも自宅から持参して、こちらも毎朝の摂取を欠かしていない。
本日の目的地はフランスを代表する世界遺産であるモン・サン・ミッシェル。
宿泊地としているアンジェの街から、車移動でおよそ2時間ほどの場所なので、できるだけ早く現在地を出発して目的地を目指したいところだが、その前に妻の要望にも応えなくてはならない。
それは妻が旅の目的の一つにしている、日本人女性が営んでいるブーランジュリーでパンを購入すること。
アンジェの中心地にあるこのパン屋の名前は、ブーランジュリー・コルネイユ。
女性オーナーの方は、フランス・バケットコンクール優勝の経歴のある方で、彼女が尊敬する師匠からお店を継承する形で、2023年の3月にオーナーとしてオープンさせたブーランジュリーとのこと。
お店のオープン時間は7時半。オープン時間に合わせてアパートメントホテルから徒歩で出発。
アパートメントホテルが街の中心地に位置していることもあり、お目当てのブーランジェリーまで大人の足で5分とかからない距離にあるが、早朝の4歳時の息子の気まぐれな歩行スピードにより、息子と一緒に歩いている僕は、到着まで10分以上はかかったと思う。
妻は開店時間と同時にブーランジェリーに到着したい気持ちがはやり、S氏とともに急ぎ足で目的地を目指し、僕らをそっちのけで進んでいってしまう。
目的地を把握していない僕は、案の定途中で妻たちを見失い右往左往してしまうが、複雑なアンジェの中心地の地図を頼りに無事目的地へと、息子を抱えて到着することはできた。
とりあえず同時にお店の写真を1枚。
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すでに店内には地元の方とみられるお客が数名、朝一番でバケットやヴィエノワズリーを複数購入している姿が外からでも伺えた。
店内はオープンキッチンと言う表現が適切かどうかわからないが、パンの販売スペースと実際パンを成形・焼成する場所の空間が一体となっているスタイル。
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スタッフの人数は見たとこと、女性オーナーの方の他に、入口付近でバケットを成形してしている若い男性スタッフのみで、2人で仕込みから販売をこなしているよう。
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僕らが店内に入ると慌ただしい、お客の対応をしながらヴィエノワズリーや焼き菓子の焼成を同時にこなしている様子が伺えた。
妻が購入希望のパンなど店主に伝え、支払いを始めると同時に、店主女性の方から、
「どちらからいらっしゃいましたか?ご旅行ですか?」と会話を切り出してくれ、その問いに妻は、
ラ・ロシェルから旅行でアンジェに滞在中であること。そして以前からSNSでこちらブーランジェリーの情報を気にかけ、訪問した際には色々購入して味わってみたかったというようなことを女性店主に伝えていた。
購入後は再び宿泊地に戻り、購入したヴィエノワズリーを早速朝食として、コーヒーと一緒に皆で楽しむことに。
フランスの朝食の王道クロワッサンをはじめに、日本でおなじみのメロンパン。
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フィナンシェやマドレーヌといった焼き菓子を数個とブリオッシュと全粒粉の自家製ルヴァンのパン。
そしてバゲット数本を買い過ぎなのではないかと思うほどの数を購入。
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妻いわく、メロンパンやバケットは自宅に持って帰って冷凍して、後日ゆっくりと楽しむようにも購入したというが、妻は何事も、
これを買う!これを見る!これをやる!と決めると、僕からすると徹底的にやりすぎてしまう性格。
今回に関して言えば、当日食べきれない量のバゲット等ではあるものの、僕からしても許容範囲なのでさほど問題ないのかもしれない。
さて、妻の要望も応え朝食を済ませたところで目指すはモン・サン・ミッシェル。
時刻は出発予定時刻を回ってしまっているが、お腹も気分も満たせちゃのでゆっくりと目的地を安全運転で目指す。
Chef ichi
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