見出し画像

英語も話せない私が、「旅する前のフィンランド語教室」に行ってきた

この夏にフィンランド旅行を控えた私と妹は、北欧の情報に敏感だった。

現地のマリメッコの社員食堂や、
今にもいい匂いがしてきそうな、大きいシナモンロールの写真などを無言で送り合っては、旅への気持ちを高めていた。

その中で偶然、「旅する前のフィンランド語教室」に出会った。

「せっかく行くのなら、フィンランドの言葉を学んで行ったら楽しいだろうね!」と、すぐに参加することにした。実は、まだ英語すら十分に話せないのだけれど。


「まずは、好きなカップを選んでください」

可愛いムーミンのカップが並ぶ中から好きなものを選び、コーヒーを淹れてもらう。

もう一つ楽しみにしていたこと。
それは勉強しながら、北欧スタイルのシナモンロールが食べられること!
なんて最高な教室……!!

この時点でテンションが上がりまくり


先生のさかたなるみさんは、私の中のフィンランドのイメージにぴったりの雰囲気の素敵な女性。
まだ行ったことはないけど、フィンランドにはきっとこんなセンスのいい人がいるんだろうなあなんて、とても勝手な妄想を膨らませていた。

今回私が受けたレッスンのテーマは、「美術館でチケットを買う」だった。

フィンランド語には、動詞や単語の活用が多くある。

フィンランドへ Suomeen
フィンランドで    Suomessa
フィンランドから  Suomesta
全て単語の語尾が変化することに驚いた。
日本語で言うと、「てにをは」に合わせて、単語自体が活用する。

覚えることが多くて、習得するのが大変そうな言語だ。

基礎的なことを教わったら、先生の後に続いて発音の練習をする。
フィンランド語は基本的にローマ字読みだけど、日本語にはない音がある。

「うゅ」「おゅー」のように、馴染みのない音を出すのは難しかったけれど、
先生が「おー、ばっちりです!」とか、「筋がいいですね!」とか、
上手に褒めてくれたおかげでいい気分になり、
自信をもって発音することができた。

なるみさんは高校生の時に、交換留学でフィンランドに渡ったそう。
実際に住んでいたなるみさんだからこそ分かる、フィンランドでの暮らしや、習慣、文化などの話をたくさん聞いた。
楽しいレッスンとフィンランドトークで、あっという間に時間が過ぎていった。



フィンランド語だけでなく、すっかりなるみさんのことが好きになった私たちは、出発の4日前にも、オンラインのレッスンに参加した。

テーマは「カフェでシナモンロールを注文する」

カフェで使う単語やオーダーのやりとりについて習った。

「出会ったシナモンロールは全て食べたい」と思っていた私にとって、ぴったりの内容だった。

今回もフィンランド語だけでなく、お土産やサウナの予約のことなど、
あれこれ知りたがる私たちに、なるみさんは親切に教えてくださった。
そして最後に
「もしフィンランドに行ってからも困ったことがあったら、なんでも言ってくださいね」と、とっても優しい言葉をかけてもらった。

レッスンでもらったテキスト。旅のお守りとしてかばんに入れていた。

習ったフィンランド語を早く使ってみたい。
フィンランドの言葉に触れることで、旅への楽しみな気持ちがさらに高まった。



旅を終えて・・・

フィンランド語を使って、カフェで注文をすることができた!

記念すべき、ヘルシンキでの第1号のシナモンロール@空港

英語は通じるし、旅行客だとわかって英語を使ってくれることも多かったけど、あえてフィンランド語を使って注文した。

「はるあん ゆふでん こるゔぁぷーすてぃん よー かはでん かはゔぃ きーとす」(シナモンロール1つと、コーヒー2つくださいな)

私たちは、カフェに行くと毎回シナモンロールを半分こしていたので、
このフレーズには、何度もお世話になった。

カフェでの注文が伝わることが、こんなにもうれしいことなんだ。


見ているだけで幸せ

中には、ニコッと笑って、ゆっくり正しい発音を教えてくれる店員さんもいた。

日本で、海外の方がカタコトの日本語で話そうとしてくれるとうれしい気持ちになるもんなあ。

現地の言葉を少しでも知っていくと、旅をさらに楽しめることが分かった。

「旅する前のフィンランド語教室」に行ってよかった!!

なるみさん、本当にありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集