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全国制覇したい!日本にある世界遺産 全26ヶ所

日本にある世界遺産を巡ってみませんか?

素晴らしい自然や文化財を見ることは、短期的な社会科の勉強だけでなく、お子様の素晴らしい思い出体験になるはず。世界遺産の教育的価値と、日本にある全26の世界遺産を地域別にご紹介します!


世界遺産の教育的価値

お子様に世界遺産を見せたいと思う保護者の方も多いと思います。お子様と世界遺産を訪れることは、どんな教育的価値が期待できるでしょうか?

歴史・文化への興味関心の向上
世界遺産は、日本の歴史や文化を物語る貴重な遺産です。実際に訪れることで、過去の人々の暮らしや技術、文化に触れ、興味関心を深めることができます。

多様な価値観の育成
日本国内であっても、時代や地域によってお子様がこれまでに触れてきたものとは違う文化や自然があります。多様な世界遺産に触れることで、さまざまな価値観に触れ、多様性を受け入れる心を育むことができます。

国際感覚の育成
世界遺産は、世界的に価値のある遺産です。世界遺産に触れることで、子どもたちは国内だけではなく国際的に価値があることは何かを考えたり、世界各地にある世界遺産に目を向けたりして、国際感覚を養うことができます。

学習意欲の向上
世界遺産の見学は、教科書や映像だけでは得られない生きた学びの場です。その場の空気感や歴史的建造物の迫力、美しい景色などを五感で感じられる実体験は、知的好奇心を刺激し、「もっと知りたい」「もっと学びたい」という意欲を引き出します。

豊かな感性の育成
美しい景色や歴史的な建造物に触れることで、豊かな感性を育むことができます。感性を磨くことは、創造性や表現力を高める上でも重要です。

地域への愛着を育む
国内の世界遺産に触れることで、地域への愛着を育むことができます。地域への愛着は、自然や文化を守る心へとつながり、環境問題や学問への関心を高めます。

このように、世界遺産を実際に見学することで、さまざまなことを感じ、学べるチャンスがあることがお分かりいただけたかと思います。

それでは、日本にある世界遺産について、地域別にご紹介します。

北海道・東北地方

1.知床

登録年:2005年
所在地:北海道

海と陸が織りなすダイナミックな自然景観と、ヒグマシマフクロウなど多様な野生生物が生息する貴重な生態系が見どころの自然遺産です。流氷が接岸する南限であり、北方系と南方系の動植物が共存する生物多様性に富んだ地域です。

知床五湖、カムイワッカ湯の滝、オシンコシンの滝、知床峠からの眺望などが見どころです。オジロワシ、エゾシカ、アザラシなども生息しています。

2.北海道・北東北の縄文遺跡群

登録年:2021年
所在地:北海道、青森県、岩手県、秋田県

約1万年半にわたり、採集、漁撈、狩猟により定住生活を営んだ縄文人の精神文化、生活、自然との共生を示す遺跡群です。北海道、青森県、岩手県、秋田県にまたがる17の遺跡で構成されています。

代表的な遺跡は、青森県にある三内丸山遺跡です。これは、大規模な集落跡で、大型竪穴住居や掘立柱建物跡、盛土、墓地などが良好な状態で保存されています。

3.白神山地

登録年:1993年
所在地:青森県、秋田県

東アジア最大級のブナの原生林が広がる山地帯です。人の手がほとんど加えられていない原生的なブナ林は、多様な動植物の貴重な生息地となっています。

訪れる際は、ブナ林のトレッキングツアーがメインで、暗門の滝青池十二湖などが見どころのスポットとなっています。

4.平泉 -仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-

登録年:2011年
所在地:岩手県

奥州藤原氏が築いた仏教寺院群と庭園、遺跡群です。中尊寺金色堂をはじめとする華麗な建造物や庭園は、浄土思想に基づいた理想世界を表現しています。

世界遺産に登録された遺跡群は、中尊寺、毛越寺、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山などから構成されており、中尊寺金色堂の絢爛豪華な装飾、毛越寺の浄土庭園、柳之御所遺跡などが見どころとなっています。

関東地方

5.日光の社寺

登録年:1999年
所在地:栃木県

日光山内にある二荒山神社、東照宮、輪王寺の103棟の建造物群と、これらの建造物を取り巻く自然景観が一体となった文化的景観が文化遺産として登録されています。

徳川幕府・初代将軍である徳川家康の霊廟、東照宮の陽明門、眠り猫、三猿などは有名で、お子様も興味を持ちやすいでしょう。

6.富岡製糸場と絹産業遺産群

登録年:2014年
所在地:群馬県

明治時代に設立された官営模範製糸場「富岡製糸場」と、日本の近代化を支えた絹産業に関する遺産群です。

富岡製糸場のフランス式繰糸場、田島弥平旧宅の養蚕農家、高山社跡の製糸技術伝習施設などが見どころです。

7.ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-

登録年:2016年
所在地:東京都、フランス、ドイツ、スイス、ベルギー、アルゼンチン、インド

ル・コルビュジエは、20世紀を代表する建築家の一人であり、近代建築運動の旗手として世界的に大きな影響を与えました。彼の作品は、合理的な機能美、革新的な技術、そして社会への貢献という点で、他に類を見ない独創性を示しています。

2016年には、彼の作品群のうち17件が「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」として文化遺産に登録されました。そのうちの1つが、日本にある国立西洋美術館です。

8.小笠原諸島

登録年:2016年
所在地:東京都

小笠原諸島は、東京から約1,000km南に位置する30あまりの島々です。日本で唯一の亜熱帯海洋性気候の海洋島です。

大陸と陸続きになったことがないため、独自の進化を遂げた動植物が数多く生息しており、「東洋のガラパゴス」とも呼ばれています。これらの貴重な生態系が評価され、2011年に世界自然遺産に登録されました。

中部地方

9.佐渡島の金山

登録年:2023年
所在地:新潟県

新潟県の佐渡島にある金山遺跡群で、西三川砂金山相川鶴子金銀山からなります。江戸時代から明治時代にかけての日本最大の金銀山であり、17世紀には世界最大の金生産地として栄えました。

「史跡佐渡金山」では一部が一般公開され、冬至の作業風景が復元展示されています。

10.富士山 -信仰の対象と芸術の源泉-

登録年:2013年
所在地:山梨県、静岡県

日本で一番高い山、富士山は古来より信仰の対象であり、芸術の源泉としても葛飾北斎による『富嶽三十六景』などの多くの作品を生み出してきたことが評価され、文化遺産として登録されました。

富士山頂や登山道などの山域のみならず、浅間神社富士五湖白糸ノ滝三保松原なども含まれています。

11.白川郷・五箇山の合掌造り集落

登録年:1995年
所在地:岐阜県・富山県

白川郷の集落は、急勾配のかやぶき屋根を持つ合掌造りの家屋があり、独特の景観を構成しています。この厳しい自然環境に適応した独特の建築様式と、伝統的な生活様式が評価され、文化遺産に登録されました。

国指定重要文化財の和田家、完成までに約10年かけた合掌造りが内部から見学できる神田家などの見学施設があります。

関西地方

12.古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)

登録年:1994年
所在地:京都府、滋賀県

794年から1868年まで日本の首都であり、鎌倉時代と江戸時代以外は政治・経済・文化の中心として繫栄した京都を中心とする文化遺産です。

上賀茂神社、下鴨神社、清水寺、仁和寺、平等院、金閣寺、二条城といった著名な17の寺社仏閣などの建造物群が登録されています。

13.百舌鳥・古市古墳群 -古代日本の墳墓群

登録年:2019年
所在地:大阪府

4世紀後半から5世紀にかけて築造された大阪府堺市から羽曳野市にかけて広がる古墳群です。世界最大級の仁徳天皇陵古墳をはじめ、前方後円墳、円墳など、さまざまな形状の古墳が密集しています。

当時の政治・文化の中心地であったこの地域に、権力者たちの墓として築かれた古墳群は、当時の社会や文化を今に伝える貴重な遺産です。

14.姫路城

登録年:1993年
所在地:兵庫県

「白鷺城」の愛称で知られる、白漆喰の美しい城郭です。江戸時代初期に建てられた天守や櫓などの主要建築物が現存し、国宝や重要文化財にも指定されています。

築城以来、ほとんど戦に巻き込まれることがなく、保存状態が非常に良いことから、「不戦の城」とも呼ばれています。

15.古都奈良の文化財

登録年:1998年
所在地:奈良県

奈良市に所在する東大寺、興福寺、春日大社、春日山原始林、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡の8つの資産からなる歴史的建造物群です。平城京の時代から、宗教都市として繁栄してきました。

大仏がある東大寺の金堂は、8世紀に再興され、世界最大の木造建物として知られています。

16.法隆寺地域の仏教建造物

登録年:1993年
所在地:奈良県

世界最古の木造建築群である法隆寺法起寺を含む仏教寺院群が文化遺産として登録されています。法隆寺の五重塔、金堂、夢殿、法起寺の三重塔などが見どころです。

聖徳太子ゆかりの法隆寺は7世紀に造営され、現在まで続いています。周囲の建築物は18世紀ごろまで徐々に増えていったため、日本の仏教寺院建築の変遷を知ることができます。

17.紀伊山地の霊場と参詣道

登録年:2004年
所在地:三重県、奈良県、和歌山県

熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)、高野山吉野・大峯を中心とする山岳信仰の聖地と、そこへ至る参詣道が文化遺産として登録されています。

熊野では、熊野三山の社殿、那智の滝、熊野古道などがよく知られています。

中国地方

18.石見銀山遺跡とその文化的景観

登録年:2007年
所在地:島根県

銀の採掘で栄えた鉱山遺跡です。16世紀から17世紀初頭の石見銀山が世界経済に与えた影響、銀生産の考古学的証拠が良好な状態で保存されていることなどから文化遺産として登録されています。

国の重要文化財である熊谷家住宅羅漢寺五百羅漢など、銀鉱山跡だけでなく鉱山町、港と港町、これらをつなぐ街道から構成されています。

19.厳島神社

登録年:1996年
所在地:広島県

瀬戸内海の入江に浮かぶ朱塗りの大鳥居で有名な神社です。潮の満ち引きによって景観が変わる神秘的な雰囲気が魅力で、日本三景の一つとして知られています。

20.原爆ドーム

登録年:1996年
所在地:広島県

1945年8月6日の原爆投下により被爆した広島県物産陳列館です。爆心地に非常に近かったものの、ドーム中心部は奇跡的に倒壊を免れたため、戦争の悲惨さと平和の尊さを伝える建造物として、文化遺産に登録されました。

九州地方

21.「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群

登録年:2017年
所在地:福岡県

宗像大社を中心とした文化遺産です。古代から続く沖ノ島信仰を今に伝える貴重な文化遺産であり、島全体が神聖な場所として大切に守られています。

沖ノ島からは数多くの国宝級の出土品があり、古代の国際交流を物語る歴史的価値の高さが評価されました。

22.明治日本の産業革命 製鉄・製鋼、造船、石炭産業 九州・山口の近代化遺産群

登録年:2015年
所在地:福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・鹿児島県・山口県・岩手県・静岡県

19世紀後半から20世紀初頭にかけて、日本は西洋の技術を取り入れ、製鉄・製鋼、造船、石炭産業を中心に急速な工業化を達成しました。この遺産群は、その過程を物語る23の資産で構成されています。

萩反射炉、松下村塾、韮山反射炉、端島炭坑(軍艦島)などがよく知られています。

23.長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産

登録年:2018年
所在地:長崎県、熊本県

17世紀から19世紀にかけての禁教時代、キリシタンたちは信仰を隠しながらもひそかに信仰を守り続けました。この遺産群は、彼らの信仰の証であり、独特の文化を今に伝えています。

長崎の大浦天主堂は、日本のキリスト教解禁後に建てられた現存する最古の教会であり、潜伏キリシタンの信仰が公に認められた象徴的な場所です。

24.屋久島

登録年:1993年
所在地:鹿児島県

屋久島の最大の魅力は、樹齢数千年を超える屋久杉をはじめとする貴重な植物が生息する原生林です。屋久杉の森は、多雨多湿な気候と急峻な地形によって独特の生態系を形成し、国の特別天然記念物にも指定されています。

また、屋久島には多様な動植物が生息しており、ヤクシカやヤクシマザルなどの固有種も多く見られます。これらの動植物は、屋久島の豊かな自然環境を象徴する存在です。

25.奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島

登録年:2021年
所在地:鹿児島県、沖縄県

アマミノクロウサギイリオモテヤマネコなど、世界的にも希少な固有種を含む多様な動植物が生息・生育する亜熱帯の森です。生物多様性の宝庫として知られ、希少な固有種を守るための取り組みが積極的に行われています。

また、マングローブ林、サンゴ礁など、多様な自然環境も有しており、学術的にも重要な地域です。

26.琉球王国のグスク及び関連遺産群

登録年:2000年
所在地:沖縄県

琉球王国の歴史と文化を物語る9つの遺跡群です。グスクとは、琉球語で城を意味し、政治や文化の中心地として重要な役割を果たしました。有名な首里城跡のほか、今帰仁城跡座喜味城跡勝連城跡中城城跡などが世界遺産に登録されています。

これらのグスクおよび王室関係の遺跡は、中国や日本の文化の影響を受けながらも、独自の建築様式や信仰の形を今に伝えています。


以上が、現在日本にある世界遺産です。

ぜひ、ご自身の目で確かめに、お出かけください。

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