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シンプル・イズ・ベスト--「誰も教えてくれなかった“社会人の心得”を20年で学んだ話」⑯
「機能が多すぎて、何ができるのかわからない…」
「会議の議題と参加者が多すぎて何も決まらない…」
「資料を作り込んで膨大な量になったけど、結局読まれていない…」
こうした経験はありませんか?
情報や機能が過多になると、とても煩雑になりますよね。
世の中で機能的なもの、支持されるもの、長く使われているものは、得てしてシンプルと言えるものが多いです。
シンプルなものは、ストレスが少なく、効率的で、直感的に扱えることができます。
そして、これはデザインや製品だけでなく、仕事の進め方にも言えることです。
「シンプル・イズ・ベスト」は、単に「削ること」ではない
「シンプル・イズ・ベスト」は、単に「削ること」ではありません。
余計なものを削ぎ落とし、本当に大切なことに集中できる状態をつくることです。
今回は、様々な視点から「シンプル・イズ・ベスト」について考えていきたいと思います。
身の回りの製品に見る「シンプル・イズ・ベスト」
・ スマートフォン(iPhone)
ホームボタンを廃止し、画面操作だけで直感的に使える。
「学ぶ必要がない」=「すぐに使える」ことがシンプルの強み。
・ Google検索
画面の要素は「検索バー」と「ロゴ」だけ。
余計な情報がないから、誰でも迷わず使える。
・ユニクロの服
余計な装飾を省いたデザインだから、どんな服にも合わせやすい。結果的に「着る服に迷わない」というメリットがある。
製品がシンプルであることは、「迷わずに使える」「余計なストレスがない」ことにつながります。
身の回りに置くものとして、とても重要な要素ですよね?
僕の場合、機能が多くても使い方がわからず、調べるのも面倒で結局使わない、みたいなことが結構あります。
電子レンジとか、洗濯機とか。
とっても多機能で有能だと思うのですが、使い切れている自信は全くありません(笑)
結局、必要な機能は限られている、ということは、搭載する機能を最小化できるはずですよね。
その見極めこそが、シンプル・イズ・ベストの本質だと考えます。
仕事術における「シンプル・イズ・ベスト」
・ 会議は30分以内、結論ファースト
事前に「決めるべきこと」を共有し、結論から話す。
時間が短いほうが、本当に大切なことに集中できる。
・資料作成は「1スライド=1メッセージ」
1スライドに内容を詰め込みすぎると、見る側はどれが重要なメッセージなのかわからなくなる。
アレもコレも、の気持ちを抑えて、1番言いたいメッセージに集約することで、伝わりやすくなる。
「シンプル=伝わりやすい」 という原則を意識。
・メール・チャットは短く、結論から書く
長文メールより、要点だけ伝えたほうが相手の理解が早い。
「一文で結論を伝え、詳細は補足する」 ことを意識するだけで、業務スピードが変わる。
どれにも共通して言えることは、目的を明確化し、必要以上の内容を盛り込まないこと、です。
シンプル・イズ・ベストを取り入れることで、無駄を省き、伝えたいことが伝わりやすくなります。
そして、本当に大切なことに時間を使えるようになるでしょう。
まとめ
「シンプル・イズ・ベスト」が、いい仕事につながる理由
✔ 製品では、シンプルなデザインが使いやすさにつながる
✔ 仕事では、無駄を省くことで、重要なことに集中できる
✔ ただし、削りすぎず、必要な情報を適切に残すバランスが大切
「シンプルにする」とは、「手を抜く」ことではありません。
余計なものをそぎ落とし、本当に価値のあることに集中することです。
無駄を減らし、本質に向き合うことで、より良い成果を生み出すことができる、と考えています。
さいごに
最後まで読んでいただきありがとうございます。
他の記事にも目を通していただけると幸いです。
おわり