社会的知性と学問的知性 頭でっかちはだめだね
頭は良いはずなのに、分別がないと言う人がいたりするよ。常識で考えればやっちゃいけないことをついやってしまうんだね。
結構年齢も上で地位もある人なんだけれども、部下に対して暴言を吐いたり、一線を超えるようなことをしてしまう人が最近多いよね。
警察なんかでも、「殺すぞ」みたいな暴言を言ってクビになった県警本部長もいたしね。
それから最近では、大阪の検察のトップの人が、酔っ払って、女性の同僚に性的な暴力を加えて、口止めをしたと言う話もあったしね。
この人は司法試験に合格しているわけだから、頭が良いはずなんだけどね。
頭はいいんだけれども、常識がないと言う人が最近すごく増えてるんだよ。
これはちょっと難しい言葉で言うと、学問的な知性はあるんだけれども、社会的知性が弱いと言うことなんだよね。
それでどうやったらこの社会的知性と言うものを持つかなんだけれども、実は宗教と道徳が大事だと思うよ。
例えば仏教なんかには5つの戒めというのがあるんだよ。
その中にはお酒を飲んじゃいけないと言う事と、ふしだらな不倫をしちゃいけないと言うことが入ってるんだよ。
もしも大阪の検事のトップの人が、しっかりと仏教を学んでいて、飲みすぎたり、女性に性的な危害を加えると言う事は、お釈迦様の目から見ていけないことだと言うことを肝に銘じていれば、一線を超える事はなかったと思うよ。
社会的知性と言うのは、結局、法律になっていないけども、社会をまとめている暗黙のルールのことだよね。
法律で世の中が動いているんではなくて、法律以前の、目に見えないルールが人々の関係を円滑にしているんだよ。
受験エリートみたいな人は、友達付き合いも少なかったり、雑誌や文学や宗教とか、馬鹿にして読む時間もなかったかもしれないから、意外にこの社会的知性が育っていないんだよ。
そしてこのことが日本をダメにしている可能性は高いと思うよ。
例えば今日本で財政赤字がものすごくなっているけれども、社会保障費が膨らみ続けているんだよね。
だけども江戸時代を考えてみれば、こんな社会保障費なんていうのは存在しなかったんだよ。
親の面倒は全部子供が見ていたしね。
これは儒教の親孝行の思想から来てるよ。
つまり子供と言うのは、産んでくれた両親に感謝をして、ご両親が年寄りになったら、しっかり面倒を見ると言うことが、実は社会的知性なんだよ。
こういった社会的知性が弱いと、何でもかんでも税金をとって国でやろうとするから、ものすごい無駄が生じて、結局財政赤字を作るんだよ。
例えば、老人ホームなんかでも、入居者と同じ位の介護者を雇わなければいけないみたいなばかばかしいルールがあって、結局補助金をいっぱい入れないと経営が成り立たなくなるしね。
結局、霞ヶ関の官僚とか、自民党の議員さんにも、もうちょっと社会的知性としての、道徳と宗教を勉強してもらったほうがいいと思うよ。
それが一番金のかからない政治改革だし、学校教育にも、もう一度、儒教の論語とか、親孝行の思想とか、子供を産んで育てることの大切さとか、こういった社会的知性を育てることも、力を入れたほうがいいけどね。