不登校の克服 行動分析科学の力
不登校の子供のことで悩んでいるお父さんやお母さんは多いね。
小学校の頃に不登校になったら、気がついたら20歳位になっていて、全く学校に通っていないので、愕然としていると言う人も多いみたいだね。
そうなってしまうと、どうやって親が死んだ後に生活していけるのかもわからないしね。
そういった深刻な悩みに光を点してくれるのが、行動分析学について書かれた「メリットの法則」と言う本だよ。
ここには、小学生で全く学校に行かなくなった不登校の子供と、その2人の兄弟の話が書いてあるんだけれど、3人とも不登校を克服してしまったんだよ。
どうやって克服したかと言うと、簡単に端折って言うと、1日でも保健室に登校できた時だけ、ファミリーレストランで食事をすると言うご褒美をあげることに変えたそうだよ。
それまでは不登校であることがかわいそうだから、子供の望むままにおいしいものを与えたり、いつでもファミレスに行っていたそうなんだ。
それでこの本の著者の奥田さんと言う人にカウンセリングを受けたところ、実は不登校の対応としては、子供に寄り添うと言うのは、あまり効果がないと言われてしまったんだね。
それよりも学校に行かずに、家で何をしているかをよく観察することによって、子供が学校に行かない理由がわかるとこの本には書いてあるよ。
お腹が痛いとか、どうしても行きたくないとかいろいろ言うけれども、結局家でゲームをやっているんだから、遊びたいというのが不登校の原因だと言うことなんだね。
あるいは不登校になって、お母さんとべったり一緒にいるなら、お母さんと一緒にいたいというのが不登校の頃んだと言うことになるね。
こうした場合は、たとえ不登校で家にいても、お母さんとべったりするのを避けると言う行動をとるようにするそうだよ。
そうすると、不登校であるメリットがなくなるから、だんだん学校に行くようになると言うことなんだね。
とても面白いのは、いじめが原因で不登校になっているケースへの対応だよ。
こうした場合、無理して学校に行かなくて良いとだけ言われるケースもあるみたいだけれども、奥田さんはそれじゃダメだと言ってるよ。
本当にいじめが原因なら、その原因を徹底的になくすべく、親が学校に乗り込んで、いじめがなくなるまで徹底的に対策をしてもらうことが最も大事なんだと言ってる。
こうした問題は子供の力だけでは解決しないから、徹底的に親が努力することが大事だし、そもそもいじめによって学校に行けないと言う状態は、大人として絶対放置しちゃいけないと言ってるよ。
この奥田さんと言う人は、とうとう自分で軽井沢に小学校まで作ってしまったそうだけれども、この行動分析学が、どのぐらい子供の幸福に役立つのか、とても興味が興味深いね。