イオンとダイエーの明暗を分けた パレートの法則と蓄積の原理
忙しくて、時間が取れないんだといつも言っている人は多いと思うよ。
それはみんな同じなんだけれども、なぜかそこから成長していく人と、現状維持で終わる人が出てくると言う事は不思議だよね。
その違いの1つにパレートの法則を知っているかどうか、そして使いこなしているかどうかがあると思うんだよ。
これは2割8割の法則とも言われていて、イタリアの経済学者のパレートが発見したので、パレートの法則と言われているんだよ。
どういうものかと言うと、100の仕事があったときに、重要な20%を押さえてしまうと、実質8割の仕事をしたのと同じになると言うことなんだね。
例えば、現場のマネージャー何かをしていて、下の人に仕事を振っても、仕事が気になってしまって、結局自分で全部やるみたいな人っているよね。
これはパレートの法則を使いこなしてないと言うことなんだよ。重要な2割を抑えれば、後の8割は人に任せていけば時間が生み出せると言うことなんだね。
こうすると、忙しいと言っていても、何が重要な2割かを考えながら、残りの8割を人に任せたり、あるいはやめてしまうことで、時間を生み出すことができるようになるわけだね。
こうやって常に重要な2割を抑えると言うことをやり続けていくことが、実は実は蓄積の原理につながるんだよね。
これで大きく明暗が分かれたのがスーパーマーケット業界で言えば、ダイエーとイオングループだと思うんだよ。
ダイエーと言うのはもうなくなってしまったけれども、一時期はイオングループよりもはるかに規模も大きいし、力もあったんだけどね。
ここのトップの考えは、価格破壊と言うことだったし、出店する時も、目立つところに出店して、そこの土地の価格上昇狙って、資産価値を上げるというところに頭があったんだね。
だけどもイオングループの岡田さんが書いた本何かを読んでみると、この人の頭の中は、いかに重要な2割を抑える教ことに絞られていたようだよ。
その重要な2割と言うのは、やはり人材育成で、管理職人材や幹部人材、それから国際戦略何かを考えられる本社幹部を作ることに、頭があるんだよ。
だからここの人たちは、ものすごく社員研修をやるんだね。マーケティングはもちろんのことだけれども、海外からの食料の輸入や、大型店舗の回し方とか、かなり高度な経営人材を作ることに力を注いでいたみたいだね。
それが後から効いてきて、結局ダイエーを買収して、イオングループが日本ナンバーワンになってしまっただけだね。
だから忙しいっていうのは、やはり言い訳にしてはいけないね。
1日は24時間しかないし、人間は時間のもとで平等だからね。
それをどう有効活用するかで、明暗が分かれると考えることが、まっとうな考えだと思うよ。