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心の歪みが苦しみを作っていると気づく

人は苦しいとき悲しいとき、どうしてもその原因を他人のせいにしたくなるものだよ。職場でも上司がひどいから、自分はこんなに苦しいんだとか、同僚が意地悪だから、自分はこんなに辛いんだと思いがちなんだよね。

確かにそういう面もあるけれども、自分の見方が歪んでいるって言う可能性については、人はほとんど考えたこともないんだよ。何故かと言うと、人権教育と言うのを教えられて、自分は生まれながらにして尊い存在だと言うことだけを教わるからね。

だけど、体は一人前でも、心は未熟なのが今のほとんどの人だよ。その心の未熟さと言うことに気がつかないし、教えてくれるものもないんだ。特に未熟なのは、職場などで、人間関係の葛藤が起きた時に、すぐに自分の考えが正しいと思ってしまうところだよね。

こういうときには、自分の考えが本当に正しいのかどうか、周りをよく見るといいんだよ。例えば、上司がひどい奴だと思っていても、会社はその上司を上司のまま置いていると言う事は、会社にとってメリットがあるからなんだよ。つまり、社会的に見てその人をそのポジションに置いていくことがふさわしいと思っているのさ。

そして大体それが、まっとうな考えなんだよ。そしてちょっと厳しく言ったり、辛く言うところのある人がいると、すぐにブラック上司とかそのキャラクターにレッテル張りをしてしまうんだね。

40歳位までは、人間と言うのはやはり未熟なものなんだよ。そして1日1日、心を成長させるっていうことが、どうしてもこの世の中で生きていくには必要なんだよ。そして成長していくためには、一旦世の中の起きていることを正しいと思うことが大事なんだよ。

もちろんこの世の中にも狂っているところがあるよ。だけど、人間関係とか、会社の中の役割とか、その会社が曲がりなりにも黒字を出して、毎年毎年潰れずにやっていけると言う事は、その会社の正当性そのものなんだね。

だから一旦自分の見方が歪んでいると言うことを考えてみることも、幸せになるための道だし、そう思った方が心の苦しみは軽くなるんだよ。

そしてとりあえず今日1日は忍耐するって言うことも大事なんだね。愚痴や不平が言いたくなるのもわかるよ。しかし、忍耐とか耐え忍ぶということをどこからも教えられていないのが、今の人たちの不幸の原因なんだよ。心を成長していくためには、どうしても耐えるということが必要なんだよ。

苦しみに耐える力そのものが、心の成長なんだね。そしてどれだけ耐えるって言う事は責任感にもつながっていくんだよ。家族のために面白くもない仕事をやり続けるって言う事は、それだけでもものすごく立派だよ。

そういう人が少なくなってきてるから、少子高齢化とかなってるんじゃないかな。こんなことが続けば日本そのものがなくなってしまうよ。だから自分の心の成長は、社会の安定にも関係があるんだね。

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