気遣いについて
ハンナアーレントという政治哲学者が、政治の本質とは気遣いだと言ってるんだよね。とても面白い見方だと思うよ。
普通は政策とか、イデオロギーとかから人は考えるからね。
どうして気遣いが政治の本質かと言うと、これは人間の本質的な平等性と関係してると思うよ。
政治というのは、人を幸福にする道具なはずなのに、なぜか人を差別したり、支配したり、違いを無理に強調したりすることに使われるからね。
このハンナアレントと言う人は、水平権力っていうことを言ってるんだね。
水平権力というのは、国民が話し合うことで合意して生まれてくる権力のことだよ。そもそも権力と言うのは、人々の合意のもとでしか存在しないという考えなんだ。
だけど上にいる権力者は、上にいるが故に自分に権力が発生していると勘違いしているんだけど、大間違いなんだよ。
誰かが誰かに従うというのは、その共同体で、人々がお互いに信頼しあっているから、実現することなんだよね。
そう考えていくと、今の香港なんかで、習近平政権が無理矢理、香港の人たちを脅しや脅迫によって従わせているけど、やはり限界はあるよ。
今の中国共産党なんかは、みんなを豊かにしてくれるというところから、従っているわけだけれども、豊かになれる可能性がないなら、そろそろ反対が出るよ。
自民党も同じだよ。北朝鮮がミサイル実験をやって、日本の国民はサイレンが鳴って避難訓練をしなきゃいけないし、交通機関も止まるというのでは、国民の安全はないがしろだよ。
それに対して何の有効的な対策も打たないのなら、もっと国民を安全にしてくれる政治を、国民の声によって選ばなきゃいけないよね。
これからまた選挙のシーズンが来るけれども、どれだけ国民に対して誠心誠意の気遣いを示しているかと言うところは、しっかり見抜かなきゃいけないね。