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批判に批判を返さない 同じレベルの争いは、つまらないよ

毒を食うってよく言うよね。

人から批判を受けて反発して、批判し返していると、毒を食って、だんだん自分が参ってしまうことだよ。

だから人から悪口を言われたり、心ない批判をされたりしているときには、踏みとどまって一旦考えてみる必要があるよ。

自分が正しい場合は、正しさを主張するのはいいけれども、相手を批判して反発するのではなくて、静かに耐えるということも、ときには必要だよ。

そうしていると、批判が、批判した人の方へ帰っていくからね。これを反作用と言うらしいよ。

こないだの兵庫県知事選での、斉藤元知事の勝利は、斉藤さんを批判していた人、特にマスコミへの批判となって跳ね返っていったからね。

言い返したくなるのは、人間としては当然のことなんだけれども、それじゃあ、結局同じレベルで戦っているということになるとのに気づかないといけないね。

だから、むかつくのはむかつくんだけれども、そうした悔しさや、怒りを一旦脇に置いて、心理的に忍耐の方向に行くというのも、実はレベルとしては高いんだよ。

そんなことは、できるわけがないと反発する人もいるだろうね。

だけど、これはすべての人に可能な、心理的操作なんだよ。

どんな状況にあっても、心は自分の望む方向に動かすことができるということは、偉大な発見だと思うよ。

仏教ではこれをハ正道の正思と正念と言っているんだよ。

怒りや憎しみを捨てて、心を平静に保つということは、仏教的には、悟りの第一歩だからね。

それから争いというのは、結局、過度な競争なんだけれども、それを超えた世界というのも実際にはあると思うよ。

それは世界や、人々や、日本に貢献することに生きがいを見出す世界だよ。

こないだNHKスペシャルで大谷翔平を特集していたけれども、ワールドシリーズのチャンピオンになった後で、次の目標は何ですかと聞かれていたよ。

大谷の答えはとてもシンプルで、野球をもっと上手くなりたいことですとさらりと答えていたね。

これはある意味で、すごいことだよ。

結局自分との戦いだということだからね。

昨日の自分よりも、今日の自分が進歩したものになるというのは、簡単なようで難しいよ。

怠けることができないからね。

そして、その延長線上には、多くの人を喜ばせたり、会社で言えば、日本という国に貢献したりすることがあるわけだよ。

これを仏教では、利自即利他と言うんだね。

そこで思い出すのは、日露戦争の勝利を決定付けた日本海海戦を指揮した東郷平八郎さんだよ。

この人は日本を勝利に導くことのためだけに生きた人だからね。

そのおかげで日本は関税自主権を回復することができて、工業国家への道が開かれたんだよ。

これは今トランプ政権がやっている高い関税をかけることと同じだからね。

レベルの低いところで争いばかりしていては、人間としての進歩はやっぱりないよ。

それよりも、この社会や日本という国を、もっと良い国にするために、やるべきことを考えれば、山ほどあるからね。

小さな争いで、むかついて、むしゃくしゃしているだけが人生だと思ったら、やっぱり大間違いだよ。

まずは自分を高めることが先決だけれども、その次に、もっと大きな世界を見て、自分に何ができるか考えることを忘れちゃいけないよね。

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