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マンガのグローバル化と江戸文化の復活
NHKスペシャルで、漫画のグローバル化について取り上げていたね。とても面白かったよ。
ジンバブエの若者が、ワンピースに救われて、生きていく勇気をもらったという話には本当に驚いたよ。
中でもチェーンソーマンやダンダダンを世に送り出した編集者の話がよかったね。
漫画の神様がいて、漫画の神様に嫌われることだけは絶対しちゃいけないと言うんだね。
それは何かと言うと、お世辞やへつらいをしないで、面白いものが本当に心から面白いと言えるかどうかだと言っていたよ。
それからダンダダンの作者に7年間ものスランプがあったという話には驚いたよ。
結局、漫画と言うのは、自分の心の中から湧き出してくるものであって、それをいかに絶やさないかが大事なんだね。
それから漫画のルーツは浮世絵だというのは知っていたけれども、やっぱり江戸文化そのものがとても豊かな創造性の源だったんだね。
実は明治時代よりも、江戸時代の方が自由に溢れていたんだよ。
薩摩と長州が起こした明治維新と言うのは、尊王攘夷運動だから、尊王思想と言うもので、縛られていたわけだよ。
それで教育勅語を拝まなかっただけで、社会的に糾弾された内村鑑三みたいなことも起きたしね。
江戸時代というのは身分制は厳しかったけれども、基本的には庶民階級は仏教を信じていたから、自由があったんだよ。
仏教の中には、自由主義もあれば、霊界思想もあるし、スピリチュアリズムの宝庫だからね。
それに地獄に落ちても、反省すれば出られるし、それは自分次第なんだよ。
だから実力社会は仏教ととてもマッチするんだよ。
滝沢馬琴みたいに、大ベストセラー作家も出たけれども、あれもファンタジー小説の走りだよね。
ようやく日本も尊王攘夷思想から脱却しつつあるのかもしれないね。
そして江戸文化が漫画と言う形で復活して、世界のグローバルスタンダードになりつつあるんだと思うよ。
もちろん今の若い人気漫画家がそんなことを意識してやっているとは思わないけどね。
だけど、人間は文化の中から生まれて、その文化を体現する存在だからね。
自由で縛られないけれども、大きくは仏に向かって向上していく人のことを菩薩と言うけどね。
漫画という形で、世界の若者たちの悩みや苦しみを救済しているのであれば、それは本当に菩薩の仕事だね。
日本の素晴らしいものが、世界に受け入れられるとのは本当に嬉しいことだね。