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まず想念の世界で成功者になってしまう それが出来たら、半分は成功したのと同じだよ
現実の世界ではなくて、想念の世界こそ、全てである、というのは、なかなか気づかないことだと思うよ。
想念とは何か、をまず定義しないといけないね。
想念とは、考えることなんだよ。
特に一般化するということなんだね。
例えば、犬というのは動物だ、と考えるよね。
だけど、動物という固体は、現実には存在しないんだよ。動物というのは、純粋な概念なんだよ。
そして、この概念化ができる、というのは人間だけなんだよ。
それが考えるということなんだよ。これはヘーゲルという哲学者が論理学という本の中で言っていることだけどね。
そして「成功者」というのも、概念にしか過ぎないんだよ。
具体的な固者として、成功者は存在しないからね。
ということは、やはり成功者というのは、心の中の思考の中にしか、実際は存在していないんだよ。
なんか屁理屈みたいに思えるけど、失敗について考えてみたらいいよ。
失敗というのは何かというと、概念と実際との不一致のことなんだよ。
極論してしまえば、自己概念としての成功を想念として固めてしまえば、それが成功なんだよ。
よく、決断したら、半分は終わったと同じだ、というのと一緒だよ。
だから大事なのは、自分としての成功を定義することだと思うよ。
これが思考による概念化だよ。
これがぼんやりしていて、詰めきれてない人がほとんどなんだよ。
なぜできないかと言えば、今までの延長線上で考えているからだよ。
考えるということは、創造的なことなんだよ。
自分の外に出るということが創造的に考えるということだ、というのがヘーゲルの考えだよ。
だけど、そんなに焦らなくていいと思うよ。
本当の成功者でも、自分の成功を定義するのに結構、時間をかけてるんだよ。
例えば松下幸之助さんがそうだよ。
松下さんは「水道哲学」を自分の成功の概念にしたんだけれども、この「水道哲学」を生み出すのに、実際起業してからだいぶ年月が経っているんだよ。
心の中で概念として「成功」を固めるというのは実に難しいよ。
だけど止めちゃいけないね。
考え続けることで、想念はやはり固まってくるしね。
考え続けるのをやめたら、すぐに自然な現実へ流されていくんだよ。それが失敗だよ。
想念の世界で成功者となる。
これは、成功の出発点だと思うよ。