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話を聞いてあげることの意外な力 相手が考えを整理できる

プロ野球のロッテの監督で吉井さんと言う人がいるよね。

この人が「聞く監督」と言う本を出したんだけれども、とても面白いことが書いてあるんだよ。


それは意外だけれども、プロ野球選手の若手には、何が1番欠けているかと言うと、主体性が欠けていると言うんだ。

何故かと言うと、身体能力は高いのだけれども、小さな頃から、細かい技術とか、動き方とか、監督からこと細かく指示命令を出されていて、それを素直に聞くのが習慣になってしまっているんだね。

つまり自分で考えないんだよ。考えると言うことができない人間がたくさんいるんだと書いてあるんだよ。

そして考えることができないから、プロになったけれども、どうしてもそれ以上伸びないんだそうだよ。

それで壁にぶつかって、良い成績を出す前にクビになってしまう人がたくさんいるん。

そこで吉井さんは、そういう選手たちの主体性を引き出すために、ひたすら聞いてあげるんだそうだよ。

それで、吉井さんは聞く監督なんだよね。

そして聞いてる間は一切口を挟まないんだそうだよ。

そして、選手たちはしどろもどろになりながら、少しずつ自分が考えていることとか、何をしようとしてるとか、つっかえながら話し始めるんだ。

そして話し始めている間に、自分がいかに何も考えていなかったかと言うことに気がつく選手もいるそうだよ。

そして話してるうちに、頭が整理されてくるんだよね。この頭が整理されることによって、ようやく自分が何をしたいのかと言うことに考えが思い至るそうだよ。

そこで初めて主体性というのが芽生えてくるんだね。

ロッテの吉井監督は、この主体性が芽生えてくるまで、辛抱強く聞き役に徹するんだそうだよ。

この人は筑波大学の大学院でコーチ理論を学んで修士までとっている人だからね。

これってプロ野球選手に限らないと思うんだよ。

会社でも頭がいいんだけれども、指示がないと動かない人がいっぱいいるからね。学歴が良くても、自分で考えないと言う人がゴロゴロいると思うよ。

やっぱり主体性がないと言うのは悲しいことだよね。

そうは言っても、自分の周りには、自分の話を聞いてくれる人がいないと言う人もいるかもしれないね。

そういうときには自分で自分の話を聞くしかないよ。

つまり自分の中で、自分自身と対話をするんだね。

自分にとって一体何が問題なのか?

本当は自分は何をすべきなのか?

自分がこだわっている事は、本当にこだわるべきものなのか?

静かに自問自答してみると、意外に会話も進むんだよ。

そうしてみると、結局自分は目先のことで、一喜一憂しすぎていると言うものが見えてくるんだろうね。

結局自分にとって必要なのは、もうちょっと長い目で見て、自分が向上することだよね。

そして、向上すると言うところを中心におけば、何をやるべきか、いくつか選択肢も出てくるし、その中で優先順位をつければいいんだろうね。

そこが見えてくると、焦りや苦しみも減る減るんじゃないかな。

確か論語に書いてあったと思うけれども、物事を楽しむ人には誰もかなわないというのがあったと思うんだよ。

主体性がなければ、何のために生きているかもわからないし、人生を楽しむと言うこともできないよ。

これってスポーツ選手だけじゃないよね。褒められたとか、営業成績がちょっと良かったとか、そういう目先のことで一喜一憂しないためにも、この聞く技術は大事だね。

それに、何か壁にぶつかって苦しんでいる人が周りにいたときに、できることなら、聞く人になってあげられるといいね。

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