高市早苗さんのアキレス腱 MMT理論は使えないよ
来年は参院選があるから、石破おろしが加速していくだろうね。
そこで高市早苗さんが再び首相候補として浮上してくると思うんだけれども、1つアキレス腱があるんだよ。
それは金融財政政策だよ。
彼女は総裁選の時に、 MMT理論を推進している人たちとYouTubeに出たのを批判されていたね。
MMT理論と言うのは、自国通貨建で国債を出している場合に、ハイパーインフレが起きるまでいくらでも財政出動して得を吸ってもいいと言う理論なんだね。
実際にやってみたら、どうなるかだよね。
おそらく円安がもっと加速して、物価高もひどくなって、いわゆるスタグフスタグフレーションになると思うよ。
そもそもMMT理論と言うのは、ケインズ政策と本質的には変わらないものなんだよ。
大恐慌何かの時に、民間の需要がなくなってしまったときに、政府が需要を創出するために、たくさん国債を発行して、どうでもいい仕事をいっぱいやると言う話だよ。
だからバブルが崩壊したときとか、リーマンショックの時とか、そんなときには一時的にやるのはまぁしょうがないかもしれないけどね。
だけど、今日本経済は有効需要が全くないわけではないしね。
それと気をつけなきゃいけないのは、現在は日本円に対する信用が薄れているところだと思うよ。
例えばリーマンショックの頃は、一時期日本円が1ドルあたり70円台まで行ったんだよ。
これは危機的なことや有事のときには、信用の高い通貨にみんな逃避すると言うことで、有事の円というのが言われていたんだね。
ところが今は全然そんな事はないんだよ。その理由の1つは日本の経済成長率が低すぎると言うことだよ。
最悪と言われたオバマ政権の時でさえ、アメリカの経済成長率はGDP2%だったんだよ。それからトランプ政権になって減税と規制緩和で、見事にアメリカ経済は復活して、4%まで経済成長率が高まったんだよ。
ところが今日本経済はマイナスだったり、せいぜいよくても0.2%なんだよ。
これは先進国経済では経済が成長しないと言うのは嘘だと言うことだよ。
規制や無駄な罪財政支出が多すぎて、生産性が上がってないと言うことだと思うよ。
だから MMT理論に基づいて財政出動したところで、規制が多くて、使い道が悪ければ、ダメなんだよ。これはアベノミクスでも言えることだけどね。
だからといって単純な緊縮財政でもダメだと思うよ。それではただパイが小さくなるだけだからね。
大事な事は、減税して国民の可処分所得を増やしつつ、財政支出を小さくすると言う綱渡りみたいなことをやることだよ。
例えば考えてごらんよ、日本の財政支出の大部分を占めているのは、社会保障費なんだよ。
これは簡単に言ってしまえば、高齢者の医療費と年金だよ。これは使っても、後に何も残らないものなんだよ。
だから道路を作ったり、鉄道をひいたりするために、建設国債を出すのとは根本的に違って、単なる飲み食いの消費でしかないから、後に残るのは、ただの借金だけなんだよ。
韓国なんかはまだ儒教の伝統が残っていて、子供が親の面倒を見るのが当たり前だから、社会保障費の割合がすごく少ないんだよ。
だからその分、設備投資や公共投資に使って経済が成長しているんだと思うよ。
MMT理論には、消費と投資を区別する枠組みがないんだよ。これが根本的な問題だよ。れいわ新選組がダメなのもここだよ。
そこでこの社会保障費を半分ぐらいに減らして、20兆円位お金を浮かせればいいんだよ。
そのお金で借金を返済しつつ、リニア新幹線と原子力空母と原子力潜水艦を作ってごらんよ。
多分5年ぐらい続ければ、あっという間に全国にリニア新幹線ができてしまうよ。もちろん地下は金がかかるから高架式にするんだけどね。
そうすると経済成長率は格段に上がると思うよ。
それから日本がしっかりと国防やるということをアピールすることになるから、円高に誘導することもできると思うよ。
円高と国防支出と言うのは正の相関関係なんだよ。
これでガソリン価格も下落するし、インフレも落ち着くと思うよ。
鍵のかからないホテルに誰も宿泊しないし、しセキュリティーがゆるい銀行に金を預けないのと同じだよ。
長い目で見て日本は1200兆円の借金をそろそろ返し始めないといけないよ。
これは1%金利が上がっただけで12兆円の利子がつくと言うことだからね。
だから日本は金利を上げられないし、そのために円安になっているわけだからね。
健全財政こそ国家繁栄への基礎と言うのは真実なんだよ。