悩みを引っ張る性格 決意して変えないといけないね
くよくよする性格の人っているよね。
もしかしたら自分では気がついていないかもしれないんだけれども、気がついたら過去のことをずっと考えていて、心がそこで止まっているんだね。
よく持ち越し苦労の人って言うけど、このタイプだよ。
こういう人は思い切って過去のこだわりから手を離さないといけないんだけどね。
例えて言えば、心の中に積もったゴミやほこりみたいなものだよ。
どんどん溜まっていくと自己卑下になったり、鬱になったりするから要注意だよ。
心のお掃除をして、浄化しないといけないんだけどね。
みんな人を傷つけるのが悪だと思っているけれども、仏教ではこうした過去にこだわるのも悪いことと考えられているんだよ。
仏教の反省の方法で言うと、正命というのが八正道の中にあるんだよね。
これは頂いた命を大切に使うということだよ。
よくキリスト教でイエス・キリストが「1日の苦労は1日にて足れり」とおっしゃっているけれども、同じことだよね。
せっかくいただいた命だわけだから、後ろ向きにうずくまって、うじうじしていたら、それ自体が悪になってしまうと言われているわけだよ。
そこでどうしたらいいかだけども、やっぱりこの命は生きているんじゃなくて、生かされているんだと考えなさいということだろうね。
そうしたら今日1日を、24枚の金貨だと思えば、この金貨を何に使うかというのは、自分の自由だからね。
そして、過去の過ちや苦しみというのは、全て神様にお預けするというのが大事なんだろうね。
もう自分ではどうしようもないものは、銀行の貸金庫じゃないけれども、全部お預けして、自分は今日できることを前向きにやるということだろうね。
そうすれば少しはチャレンジする気持ちは出てくるんじゃないだろうか。
日本の偉い仏教のお坊さんに一遍という人がいるけれども、この人は南無阿弥陀仏というのを日本全国に定着させた人だよ。
阿弥陀仏というと浄土真宗とか浄土宗がよく知られているけれども、柳宗悦という人は、この一遍が完成させたと言ってるんだね。
一日を精一杯生きるということを、日本人のカルチャーにした人だよ。
一遍さんによると、息を吸ったり吐いたりするのも南無阿弥陀仏だということなんだね。
普通、南無阿弥陀仏というと、死んだ後で極楽浄土にいかせてくださいというお願いだと思うけれども、そうじゃないんだよ。
生きている間に、阿弥陀仏とひとつになって、前向きに生きることが、本当の南無阿弥陀仏なんだと一遍さんは言ったんだよ。
ある学者さんは、日本で最初に自由ということを唱えたのは、この一遍さんだと言っているんだね。
だから前向きにチャレンジするのも、やはり命を大事にすることそのものだし、南無阿弥陀仏なんだよ。
やっぱり過去にとらわれていたらいけないよ。
悩みを引っ張る性格は、変えていけるものだと思って、神様が喜ぶ方向に、前向きに生きることが、やっぱり自分にも大切だし、世の中を明るくするためにも望まれているんだと考えた方がいいね。