内向的な縫い物
今、スカートを作っている。
全然難しくないけれど、自分のやりたい気持ちに沿って縫っている。
ハギレやもう着ない服を利用したパッチワークのスカート。
簡単だけれど、私は不注意な性格だからゆっくり良く考えながら進んでいく。
普段は、音楽をかけながらそして時々息抜きにネットを覗きながら手を動かすのだけれど、今日は無音の中でミシンを走らせている。
すると普段考えないことが浮かんできた。
もしかしたら私と同じタイプの人がいるかもしれないと思ったので、記事にしてみた。
子育て中に縫い物をするようになった。
子供の服や幼稚園グッズなどそれはそれは一生懸命縫っていた。
そして今も暇を見つけては何かしらを縫っているけれど、必要に迫られることもなくなった。
私にとっての縫い物
そんなに好きなのだから、作品を販売したら良いのでは? と思ってハンドメイドショップに縫ったものを置かせてもらったり、自分でネットショップをオープンしていたことがある。
でもやめた。
私は、昔からビジネスやお金を稼ぐことに興味が湧かない性格で(お金を使うことは好きです笑)、おまけに内向的な人間なので、プロモーションのためにSNSを開設して営業的な言葉を振り撒くなんてもともとできないのだ
私は何がしたいのか。どうなりたいのか。
原点にもどって考えてみると
「プロフェッショナルな活動ではない」
そうだよね〜!
じゃあ何が楽しいのか。
それはもっと生活に密着したものを、自分のアイデアをもって作っておもしろがること。それをぼろぼろになるまで使うこと。
例えば、上の写真にあるへんてこりんなリモコン入れとか、つぎはぎだらけの鍋つかみなど、行き当たりばったりで出来上がったものがとても愛おしくなる。
だから他人に勧めるものでも、値段をつけるものでもない。
私にとっての縫い物は、私にとっての料理と同じで、二度と同じものは作れないし、ツッコミどころ満載なものしか出来上がらないのだ。写真に撮ったって全然映えないし、可愛いと思ってもらえるわけでもない。
私の作品は、企業やお店に求めるような購入したくなるようなものではなくて、自分の中にある何だかわからないものを持ち出しながら、試行錯誤しながら縫っていたら出来上がった「こんなん」なのだ。
そしてここからは私の妄想
「これ欲しい!」っていう人がいたら売るのではなくてタダであげたい。
その人がそこから想像力を膨らませて違うものを生み出してくれて…
それを見た人がまたそこから…というようになる。
そんな伝言ゲームみたいなことをしたい。
現実的にはなにしろ内向的なのでなかなか難しい。
まあいいでしょう、しばらくはこの調子でやっていきます。