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機動打撃

戦車は機動打撃の骨幹であると機甲科新隊員は習う。
機動打撃とは、敵軍の精神的な交戦能力を無力化して敵を敗退させ、降伏や政治的解決を強要することを狙った戦いで、機動戦では、殺傷や破壊それ自体が目標ではなく、殺傷や破壊の「脅威」を作り出して敵の態勢や意思に影響をもたらすことを目的としている。

戦車に突入されたら恐怖である。
恐怖は脅威となる。
それは最前線で戦う者じゃないと理解できないだろう。

机上の空論を述べる者は弾も飛んでこない、恐怖も感じないところで「戦車は高価でそれでいて対戦車ミサイルが発達した今となっては脆弱で経済的にも戦車より他の装備やドローン等にお金をかけるべきで戦車は廃止すべきだ」と戦車廃止論を言い出す始末である。

「戦車不要論」で日本の戦車は激減している。
機動打撃する戦車そのものが減ってしまっては機動打撃もままならない。

戦車が単車で機動打撃することなんてないからね。

昔から、戦車が戦場に現れると敵は恐怖におののくが、それと同時に全火力を戦車に集中させる。

戦車兵にしたら正しく鉄の棺桶と化してしまう。
生きては帰れない覚悟で機動打撃するのだ。

機動打撃を受けた敵は恐怖で退却、戦意喪失する。
圧倒的な機動力と破壊力で成す術もないのだから。

敵の侵略、侵攻を精神的に挫くのが機動打撃の本質なのである。

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