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年金法改正、シレっと遺族厚生年金縮小されちゃうのかな?見送りかな?



子の無い妻の遺族厚生年金、将来的に縮小、どうなった?

今月年金法改正について、方向性が決まりそうです。一時期遺族厚生年金縮小が炎上していましたが、最近は忘れられたかのようです。シレっと代わってしまうのか、見送りになるのか大変気になるところです。

良く識者?と言われる方々が言っているのか「遺族厚生年金縮小になるのは子供のいない妻だけです、一部誤解があるようです」などと言っているけれど・・。誤解じゃないんだよね。

年金法での子供って、18歳(高校卒業)もしくは障害1,2級で20歳までの子どものことです。

配偶者に先立たれた、と言っても20歳前後の子供が2,3人いる(やっと子育てが終わったかな?という)50代妻と、子のいない20代夫も同じ給付期間にするのが格差更生なのか、疑問ではあります。

だってこんな風になっちゃうかも知れないんですよ↓

もしこうなったら早く子供を複数産んだ妻が夫に先立たれた場合、
年金スケジュールが過酷になってしまう!

時間をかけて「中高齢寡婦加算」が減らされ、現在の20代30代が将来子供2,3人が20歳くらいになり「子無しになった状態」で40代を迎えた妻が夫に死なれた場合に家計への影響が甚大ですね。子供が複数いれば、誰か大学へ行かれなくなるかも・・

で、代わりに配偶者死亡時に離婚分割のように死亡者の老齢厚生年金を生存している方に分けるのを検討しているとか・・・。

中高齢寡婦加算は、子供が高校卒業後一番お金がかかる時にもらえる給付金なので、助かった人はたくさんいると思いますが、無くすのどうですかね。

そう改正されると、子供が高校卒業したら、年100万も遺族年金が減り(今まで中高齢寡婦加算60万があったので40万減っていた)、でも死亡配偶者から分割された老齢があるからマシになるってことでしょうか。

お金が必要なのは、40から60くらいの時期だと思う、支払う原資(配偶者がもらえるはずだったけどもらえなかった老齢年金)は、40から60くらいの時期に支払われた方が、私ならありがたいですよね。65歳以降は、子育て(高校卒業後の金のかかる時期)終わってますから。

まあ、正直、3人くらい産む女性は9割がた、いったん仕事辞めてるでしょうね。続けている人もいる、それは立派だし、周囲も協力しているでしょう。
ただそれができる人しか複数人産めないとなるとかなりできる女性は限られます。

2人でも正直、6,7割が一旦退職してるんじゃないかなあ。個人差、職場差はありますけどね、最近はだいぶ続けやすくなっている職場も増えていることでしょう。ただ全部の職場が子供の発熱やお迎えなどに寛容なわけじゃないよね。子供って1人発熱するともう1人も立て続けに熱だしますからね。
それって20年経ったって変わらないよ。

私も一応開業状態だったけど、ほとんど形だけになりましたね。だって、たまに研修会にいくくらいでも、何かある時に子供に発熱されたりしましたよ。研修会や勉強会なら、自分が勉強できないだけだけど、仕事の約束だったら信用丸つぶれになっていたことでしょうね。

結局執筆の仕事ですら、下の子が幼稚園年中から、外での相談仕事は下の子が小3からで・・・、なかなか稼ぎモードになんかならなかったよ。今ひんしゅく買っている第3号被保険者だった時もあるし・・・(今はもちろん外れてますよ、多少は収入も増えたので)その間、遊んでないもんね。稼げる仕事にはならない状態でしたが、忙しかったよ。

大多数の女性が結構そんな感じだと思います。厚生年金に入ってフルタイムで働いていて・・・って人は、正直お子さん1人の方の方が多いです。

で、子の無い配偶者って言っても、不妊治療とかって、フルタイム仕事辞めざるを得ないくらい大変になることもあるらしく、実際仕事を縮小することもあるんだよね。特に女性の方は。

で、主たる収入を稼いでいる方が(まあ、夫が多いですね。)30代40代くらいで亡くなり、持ち家でもなく、保険の準備も仕事だ育児だと忙しい合間に「入っておかなきゃね」なんて言ってて民間保険に入ってないこともあり得るよね。それを自己責任で片付けるような世の中になるのは良くない。

社会保険って、保険事故に対して給付金が出るのが基本のはずですよね。重い保険事故に対して縮小とかあり得ない。だいたい配偶者が早いうちに死亡する人は少数派ですし、遺族厚生年金縮小されたらどれだけ家計に影響があるか、良く考えて欲しいです。そこを縮小しても、年金支払い節約になんてたいしてならないではないでしょうか。

子育て終わってずいぶん経ってる人が年金法改正に携わってるのかな~ 、あまりに現役世代のことを考えてないような・・・。

家には微妙な年齢の子が2人います。配偶者が万一の時、遺族厚生年金がなかったり(!!)中高齢寡婦加算がなかったら学費とか結構大変ですよ。生活もあるしね。そりゃ仕事は頑張りますよ。

率直に現在の40代50代は難を逃れられそう?なんおで個人的には少しほっとしました・・。でも先々、夫に先立たれるかもしれない20代30代の妻(今はそんなこと思いもよらないから、反対もしない)

大学進学には奨学金もあることは知っています。ただ結構、「これじゃ
生活自体できないでしょ?」という年収じゃないと、給付型奨学金って
出づらいんですよね。今年ちょっと理系の学部に行くときとか、第3子が
いる人の年収基準が緩くなったのですが・・・。文系進学だと関係ない話。

ちなみに欧米では大学進学率70%だそうです。日本は52%?低い方なんですよね、年金もらう方だけ欧米並みを求めて、子供の大学進学率は欧米より低くていいなんて、ないよね。

まあ、まだ正式に法案ができたわけでなく、報道の段階なので、見送り・であることを願っていますが。ってか、シングルファザーにシングルマザー並みの遺族厚生年金にするなら、格差縮小になるけど・・・。そうじゃないもんね。

まずは男女の賃金格差縮小から!

だと思います、私は。20代30代女性とはいえ、非正規労働者が3割から4割と多いし、(未婚や子供がまだいない人も多いでしょう。)男女の賃金格差も少しづつ縮小しているとは言え、劇的に縮小しているわけではありません。

しかし、賃金格差縮めるより先に、遺族厚生年金の男女格差を無くすってね、ちょっと順序が逆だよね。これじゃ少子化がすすむわけだ。

20歳から定額・定率保険料の支払い義務の生じる年金法改正の行方・・・。あまりに老齢だけに偏った制度にならないでくださいね、、、願うのはそれだけ。

外国の遺族年金制度も見てみよう。

外国の遺族年金制度も結構、無期給付の国もあるんですよね、こうして一覧を見てると。「先進諸国の遺族年金の性格を整理」って言っているらしい、必ずしも「一時金的性格」じゃないけどなあ、諸外国。

日本より男女の賃金格差のない、高齢化も進んでいない欧米諸国の遺族年金

一番大事なのは、「死亡したものが獲得した老齢年金受給権への遺族への継承。」だと思う、私は。

早く亡くなれば、死亡者に支払うはずだった老齢年金分が浮きますよね。その分は、できる限り遺族に支払われるべきだと思うのですが・・・

死亡者が支払った保険料や「長生きしたらもらえたであろう浮いた老齢年金分」が全く知らない、軽い保険事故(65歳になるなんて大した事故じゃないような気もします。)の人たちに支払われるんじゃ、年金保険料を支払う意欲が失せるね。自分の遺族に支払われるか、自分より困った人??に支払われた方が、ちゃんと支払おうって気になると思うけどね。

てか、10年支払えば老齢基礎年金がもらえるなら、長生きするかわからないから今は払わなくていいか・・っっていう若い人も増えそうな気がする。
IDECOやつみたてNISA、個人年金だったら保険料分は掛け捨てにならず、必ず遺族に行きますからね。

そんな時に身近に遺族年金や障害年金をもらっていて、助かっている人がいれば「払っておこう」って思うんじゃないでしょうか。

特に遺族年金は50代までに配偶者死亡で遺族年金をもらっている人は、10人に1人くらいいるそうで、知ってる人のなかで1人くらい助かっている人がいれば年金保険料支払うモチベーションが保てると思うが・・。

月1万6980円、国保も納めてますよ~~。

考えれば、ウチも微妙。長生きする確率が高いと思うし、仕事柄私は年金保険料も国保も納めてるけどね・・・。

万一、私が早死にした場合・・・年金的には大損。夫には遺族基礎年金が出るには出るが、2年ちょっとだね。私の記録から計算された遺族厚生年金は夫の老齢厚生年金より少ないので支給されず、夫に遺族年金が出るから子供には遺族基礎年金も遺族厚生年金も支給されない。わ、元本割れだね、支払保険料が還付されるわけじゃないから。

あ、もう被保険者期間中3分の2払ってるし・・。今払うの辞めても遺族年金は出るね。と言っても保険料払うけどさ~~。

子どもに対する遺族基礎年金はかなり改善予定

縮小の話ばかり長々しましたが、子に対する遺族基礎年金は改善しそうなのです。年金機構の疑義照会を見ていました。

遺族基礎年金、子供の支給に厳しいのです。ひとり親や子供にもう少しやさしい?年金になるようにして欲しいね。年金保険料を現在支払う人、支払う予定の人のリスクヘッジも大事です。保険だから。

今の制度では子に対する遺族基礎年金は、生計維持要件等に該当せず、受給権を有さない父又は母と生計を同じくするときは支給停止されています。

ん?という感じですが、例えば、離婚した子持ち夫婦で元夫が死亡した場合、妻(子の母)と同居する子ども(高校生、または障害1,2級で20歳未満)は、遺族基礎年金はもらえず、遺族厚生年金だけもらっています。

どうも個人的に合点のいかない部分でしたが、このような場合でも子供に遺族基礎年金(遺族厚生年金より金額多いです。)を支払う方向のようです。これははっきりきまって早く実現してほしいですね

1人親に対しては児童扶養手当っていうのもありますが、遺族基礎・厚生年金の方が多いのです。児童扶養手当は親が働いたり、養育費を受けると減らされるし、1人親家庭が貧困になるはずですよ・・・。離婚の多い近年、知り合いで苦労している1人親がいたら、子供産む気になんてなれませんよね・・。産み控える人の気持ちがわかりますよ。

現役世代から、厚生年金保険料支払いの対象範囲を広げて幅広く保険料を取るわけですから、現役世代の重い保険事故に対して、年金改悪は辞めて欲しいものです。まだ間に合うかな?意見言いましょう!↧

老齢年金・遺族年金について、私の著書はこちら↓

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年金SUN・社労士🎈はいの
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