『 少しずつ 』、 家族になる
義母、彼、わたしのドイツでの実家暮らし。
嫌いとかそんなんじゃなく、彼の母を含め彼の家族を最初は自分自身の家族のように思うことができなかった。
話す言葉も違う、目の色も髪の色も文化も、食べるものすら違う。
ドイツ語を話せないわたしは、もちろん会話に参加することすらできなかった。
言葉の通じない、何を話しているのかも分からない多数の人たちに囲まれている雰囲気というのは、まるでその部屋の中で自分だけが檻に閉じこめられているようななんともいえない息苦しさがある。
HSP( Hi