同期と疎遠になるまで~30代は友情の別れ道~
20代の青春を共に過ごした
同期入社の女友達と
連絡を絶つに至った経緯を吐き出す。
わたしのやり方は極端だし
心がチクっとする方法だけど
致し方ないとも思っている。
30代に突入して変化してしまった
女友達との友情について
気持ちをまとめてみる。
彼女との出会い
新卒の同期入社の同い年で
10年以上の付き合いになる。
同期で仲が良かったメンバーは
・私
・彼女
・もう一人(早々と退職、連絡つかなくなる)
の3人だった。
もう一人の友人とは入社3年ほどで
疎遠となり
(今回の彼女よりも、こちらの彼女の方が
わたし的には気が合っていた)
3人組から
2人だけになった。
今回で疎遠になった彼女は
東京出身で、身長が高く、気が強い。
相手の善し悪しの分別があって
友達でもイマイチなことには
指摘してくるタイプだ。
かなり怒りっぽいけど
大事にしたい人のことは
考えてくれている。
彼女の実家は
典型的な東京の上流家系のようで
東京のヒエラルキーに従順なんだと
大人になるにつれて理解してきた。
田舎出身でヒエラルキー意識に疎い私にとっては
地方に存在しない
彼女のような人種は
入社したてのピュアな私にとっては
気づきを与えてくれて
頼りになる存在だった。
また、20代前半でしか経験できない
夜遊び仲間でもあった。
青春の一部を共に過ごした友であることには
間違いない。
住んでいる場所が離れていたので
頻繁に会うことはなかったものの
お互い退職後も交流は続いていた。
だけども30代になって
人間関係のお作法が
やっと分かってきた私にとっては
より一層、彼女に対して
疲れてしまうことに気づいた。
転機:決定的な価値観の違い
昨年の3月に久しぶりに会ったとき
彼女の態度に非常に不快な思いをして
それが我慢がならなかったのが
今回の引き金。
私は彼女と会う前日まで
石垣島に一人旅をしていた。
彼女と会った冒頭から
自然な流れでその話をしたところ
彼女から「へーー!!変わってるね!!!!」
「なんで一人で行くの??」
と何度も嫌味っぽく言われ
内心かなりカチンときた。
その後のランチ中も
ずっとそのことが頭から離れなかった。
保守的で、順調に結婚・出産をして
東京の枠にキチンとはまって
仕事している彼女にとって
わたしのひとり旅は
あまりにも突拍子なくて例外すぎて
口出しせずにはいられないのだろう。
また、彼女は私に高価なものを
プレゼントしてくるのもストレスに感じる。
「旅行からの帰りで荷物が多いため
今回は無しでお願い」と
伝えていたのにも関わらず
総額1万円以上するようなものを
5、6個渡してきた。
それが彼女の良いものセレクトの価値観を
押し付けられているようで
気持ち的にすごく負担に感じた。
根底にあるわだかまり
ひとり旅に対してケチを付けられたくらいでは
縁を切りたいとは
さすがに思わない。
そこに至るまでには
抑え込んでいた引っかかりが1つある。
入社して2年ほどたったある日
彼女が連絡を途絶えたことがあった。
その理由は
私の言ったことが気に食わなかったようで
半年くらい経って
ほとぼりが冷めたのか
また彼女から連絡が来るようになった。
その後も普通に交友は続いていたが
その時のわだかまりは腹の底にあって
信頼関係はその時すでに
壊れていたのかもしれない。
夫婦関係に例えるなら
浮気を一回許したけど
生涯、気持ちのどこかでは
恨み続けるみたいな。
連絡を絶つまで
昨年の夏休み
私が海外旅行をしていた時
タイミング悪く
彼女からどうでもいい連絡が来た。
海外にいる時まで
彼女と連絡を取りたくないと思い
その時深く考えず未読スルーをした。
帰国後も連絡するのが億劫となり
ずっとLINEを未読のままにしていた。
さらにズルズルと期間は空いてしまい
彼女はその間もあの手この手で
LINEを送ってきたが
返信しないことを責められるのではと思って
すべて無視した。
今年5月に入ってからは
とうとうFacebookから
偽名を使ってアカウントを開設して
私に連絡をよこしてきた。
さすがに恐怖を感じたので
Facebookで
「お互いのために距離を置きたい」と
メッセージを送った。
大の大人なら
気の乗らない友人でも
のらりくらりと連絡するのだろう。
でも、私は違う。
一度向こうから連絡を絶ち切った事実や
私の価値観を踏みにじる言動が積み重なり
(ほかにも色々思うことがある)
彼女と連絡を取るのが億劫になった。
あと、単純にいちばんの理由は
彼女とやり合う元気が
今のわたしにはない。
万が一、わたしが開き直って連絡を送ると
「なんで連絡をよこさなかったの?」
とか
「心配したんだよ」
とか
指摘されるのではと思って
いっそう私の気持ちを暗くさせる。
今回、Facebookでメッセージが来たときは
恐怖を感じたが
しっかり言わないと
彼女がわざわざ私の家まで来るのでは
という怖さもあり
はっきりと伝えることにした。
今回の原因:友人の少なさ
彼女も私も
あまり友人が多くないタイプだ。
だからこそ、20代の頃は
お互いがお互いを必要としていた。
しかし、30代となり
価値観やライフステージが変化し
人間関係の心地よさを
追求するようになった私は
これからの人生で
彼女を友人として思えなくなってきた。
それに、
友達が少ないという事実は
今となっては
気にならなくなった。
でも彼女は、わたしをどこかで
必要としているのかもしれない。
友達が少ない故に
わたしに執着してきて連絡を
送ってきたのだろう。
わたしとしては
連絡が来なくなるというのは
明確な意思表示の表れで
大人だったら悟っていいのでは?とも思う。
無理して不必要なタイミングで
連絡をするのではなく
今はそっとしておくフェーズだと思って
40代とかになって
心から連絡がとれるようになってから
「元気?」と連絡し合いたい。
例えば、10年に1回とかの頻度で
生存確認くらいの連絡なら良いのだが
以前のように親しく楽しく会話をすることは
もうできないと思う。
彼女と会っていても
なんだか怒られているような気がするし
昨年あった時は
もう20代の時のような楽しさや気づき
彼女に対するリスペクトを
感じられなくなってしまった。
今後、彼女と会うことは
30代のうちはもうないだろう。