ブラームス ヴァイオリン・ソナタ第3番作品108
今日は、ロシアを離れて、ブラームス。
なんだか、急にブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番作品108を聴きたくなって、最近はエンドレスで聴いている。
秋に聴きたい曲の1つになっている。
私が日本に住んでいた時に持っていたCDは違う演奏家のものだったが、最近アンドラーシュ・シフのピアノの録音を見つけたため、それを聴いている。
私が初めてブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番作品108を聴いたのは、大学1年の春休みだった。
音楽棟でピアノの練習をしていたら、先生に声をかけられ、譜めくりをするように言われたときに初めて聴いた。
先生は、2週間後にリサイタルを控え、リハーサルの譜めくりを私に頼んだのだ。
リサイタルのプログラムは、ストラヴィンスキーとベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第7番とブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番作品108だった。ストラヴィンスキーの曲名は正確なものは忘れてしまった。
先生は、ウィーン国立大学に留学し、ベートーヴェンとブラームスが得意ということで、リハーサルと言えども、譜めくりしながらものすごい迫力だったのを覚えている。
当時の私はベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を練習していたのだが、先生の音楽に取り組む姿勢を間近で見て、私の取り組みが甘かったなあと仕切り直した。
それから、2か月後、前期試験の曲にブラームスの曲を渡され、私にとって初めてのブラームスだった。
ブラームスは、なんとなく秋というか、悲しい感じがする。そして、そういうのが私はなんとなく好きだ。理論的に説明できないが、無性に聴きたくなる時期が来る。
そして、オーストリアのバード・イシュルへ行ったときは、ブラームスの別荘を探しに夕方一人で散策してみた。今は、またブラームスゆかりの地を巡りたいなあと思い始めている。
ドイツやオーストリアにあるブラームスゆかりの地の情報を集めてみようと思う。