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【展覧会】エイゼンシュテイン博物館

1月22日は、エイゼンシュテイン監督の誕生日です。

1898年に生まれているので、2023年は生誕125周年です。博物館では、講義と映画上映会が行われるようです。

今日は、エイゼンシュテインに関する展示がある場所を紹介します。

たびこふれの記事に詳しい行き方も書いてあります。


エイゼンシュテイン監督に関する展示があるのは、ВДНХにある映画博物館内の3階です。

そんなことを知らずに、映画博物館へ行き、3階に行ったら、エイゼンシュテイン監督の部屋の一部を再現した展示がありました。さらに、日本に関する物の展示も多く、予想外の展示にびっくりしました。

リガ

パウチされた資料が置いてあったので、全ページ写真に撮ってきました。

リガで過ごした子供時代の写真などの展示です。

ペトログラード

ペトログラード(現在のサンクト・ペテルブルク)に住んでいた展示もあります。

モスクワの仕事部屋

モスクワの仕事部屋の再現です。

本棚には、2013年にプロコフィエフの晩年の家博物館で見た映画「イワン雷帝」の楽譜と映像が描かれている本があります。

映画の映像、楽譜、シルエット、一番下の波は何というのか分かりませんが、音と映像との組み合わせをこうやって作っていくのかと2013年に見た時に感動したものです。残念ながら、プロコフィエフの晩年の家博物館にこの展示がなくなったので、これを見たい場合は、エイゼンシュテインのこの展示コーナーにあります。

しつこいですが、アップにして撮ったものも載せます。

こちらも、映画の画面です。

エイゼンシュテインの本もさまざまな言語であります。

日本語の「エイゼンシュテイン全集」もありました。しかし、ぼけてしまいました。日本の公立図書館にも所蔵があるので、ご興味のある方は、自分の自治体の図書館、近隣の図書館に所蔵があるか検索してみてください。

エイゼンシュテイン監督は、漢字に興味があり、日本語を学んでいたようなので、日本のものの展示もあります。


モスクワの図書館

モスクワの家にあった図書館の再現です。

説明の写真を見ると、実際は、もっとたくさんの本棚があったと思います。

漢字に興味があり、日本語も学んだ人なので、日本に関する本も、ドイツ語版とロシア語版があります。日本の子供の本に関する本です。

私は、リムスキー・コルサコフのオペラ『金鶏』が好きなので、『金鶏』の本の写真も撮りました。よく見ると、ビリービンの衣装のエスキースの本のようです。

記事を書いている今、ビリービンの衣装のエスキースと書いてあることに気づきました。ビリービンも大好きなので、この本の中を見てみたくなりました。
レーニン国立図書館に実物があるかなと思い、検索しました。
そして、ありました。
なんと、オンラインでこの本の全ページを見ることができます。
モスクワの自宅からはもちろん、日本からも見ることができます。
ご興味のある方は、こちらから見てください。70ページほどある本の全ページがスキャンされているので、見ることができます。ロシア語の文字は革命前の表記なので、読みにくいですが、絵だけでも十分貴重なものです。

エイゼンシュテイン監督が持っていたというだけの本ですが、それを画面越しでも、全ページ見られるなんて、すごいと思って感激しています。←私だけかもしれませんが。
少し脱線しました。

モスクワの寝室

モスクワの家の寝室の再現です。

壁には、日本の版画があります。

エイゼンシュテイン監督と日本文化

そして、3階にいって、真っ先に目に飛び込んできたのが、エイゼンシュテイン監督と日本文化の展示コーナーです。あまりにもびっくりして、学芸員のおばちゃんに「なんで、こんなにたくさんの日本の物があるのですか?」と訊いてしまったくらい、たくさん日本の物や写真の展示がありました。

日本の歌舞伎と能に、エイゼンシュテイン監督は興味をもったようです。

これは、『忠臣蔵』だと思います。

エイゼンシュテイン監督と、市川左團次は、モスクワで会っています。

学芸員のおばちゃんの話によると、右の写真は、エイゼンシュテイン監督の映画『イワン雷帝』のワンシーンです。
左は、日本の浮世絵です。この左の浮世絵の構図を参考に、映画『イワン雷帝』のこのシーンの映像を撮ったそうです。
浮世絵の鳥の部分とイワン雷帝の顔の部分が似ています。

日本語の本の展示もあります。左下の写真は、衣笠貞之助監督とエイゼンシュテイン監督の写真です。衣笠貞之助監督は、日ソ共同映画の『小さい逃亡者』の監督です。

衣笠貞之助監督の『小さい逃亡者』の映画を知りませんでしたが、義母が昔見たらしく、ある時、『小さい逃亡者』の話をしたので、知りました。それで、ネットで探して、映画を見ました。

エイゼンシュテイン監督が衣笠監督に書いた手紙です。

日本語訳もあります。

ここにも衣笠監督の写真があります。

階段

3階なので、階段を降りて帰りますが、階段のところにテレビがあり、エイゼンシュテイン監督の代表作の『戦艦ポチョムキン』の映像が流れていました。

ポスターなどの展示も階段の壁にあります。
『戦艦ポチョムキン』のポスターです。

『ストライキ』のポスターです。

学芸員さんが親切で、「この真ん中の人は、エイゼンシュテイン監督のお母さんだよ。」と教えてくれました。

『戦艦ポチョムキン』の最後に、エイゼンシュテイン監督のお母さんが出ているようです。

アレクサンドル・ネフスキーのポスターもあります。

『イワン雷帝の』ポスターです。

こちらも『イワン雷帝』のポスターです。

こちらも『イワン雷帝』のポスターです。

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映画『イワン雷帝』を見てみたい方は、言語はロシア語ですが、こちらの記事から見ることができます。

映画『アレクサンドル・ネフスキー』を見てみたい方は、言語はロシア語ですが、こちらの記事から見ることができます。

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チェブラーシカ
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