アンドラーシュ・シフ
2006年のモーツァルトイヤーの年に、オーストリアへ行きたくなった私。2006年の年末にギリギリセーフでモーツァルト生誕250周年の年に初めての海外旅行でチェコ・オーストリア・ハンガリーと行った。冬の日照時間があんなにも短いと知らなかったため、夏にもう一度オーストリアに行きたくなった。そして、オーストリア各都市を周るツアーに参加。この時、モーツァルトが生まれたザルツブルクへ初めて行った。
夏にザルツブルクと言えば、ザルツブルク音楽祭。サウンド・オブ・ミュージックのトラップ一家も歌ったことがあるあのザルツブルク音楽祭。当然、生で聴いてみたいと思う。日本にいるときに事前手配をせず、とりあえず現地のチケット売り場に行ってみた。ツアーの合間に行くと、「チケットはない」と言われた。それでもあきらめきれない私は、自由時間になった数時間後にもう一度行き、さっきと違う担当者の窓口に並ぶ。それでもう一度チケットがあるかどうかを聴くと、「1枚だけある」と言われた。何でもいいから、喜んでチケットを購入。会場を見ると、トラップ一家が歌った大きな会場ではなく、モーツァルテウムのホールだった。それでも、予定になかったモーツァルテウムに入れるというので私は満足。なぜなら、私にチェンバロを教えてくださったリコーダーの先生がそこを卒業している。
演奏曲目も演奏者も知らずにとりあえず会場に行く。プログラムも記念に購入。どうやらベートーヴェンのチェロ・ソナタを聴けることが分かった。
コンサートが始まり、ピアニストのアンドラーシュ・シフが前奏を弾き始めた。第1音がなった瞬間、感動。日本で聴いたことがない豊かな響き。実はこの日の昼間に全く同じ曲を別の会場、別の演奏者で聞いていた。それとは、雲泥の差で素晴らし過ぎた。
日本に帰国後、あの時に聴いた組み合わせのCDを偶然見つけ購入。
アンドラーシュ・シフの演奏にはまってしまった私は、バッハ、スカルラッティ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ブラームス、メンデルスゾーン、ヤナーチェク、バルトークなどシフのCDやDVDを片っ端から買った。東京で行われたコンサートもできる限り出かけた。いつもアンコールが1時間近くでたくさん聴けて大満足のコンサートである。
私には義母が3人いるが、そのうちの1人の音楽大学を出ている義母もアンドラーシュ・シフが好きなようだ。この偶然を数か月前に知り、またまた感動。モスクワでコンサートがあったときに聴きに行ったことがあるらしい。
ロシア連邦では、ヤンデックス音楽というものがあり、無料で聴ける。広告が入るが、それを気にしなければ無料で聴ける。
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集は、圧巻。
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