精榖・製粉業スタート&デビュー戦
こんにちは。茶屋ファームです。この度、タイトルの通り精榖・製粉業をスタートさせ、さっそくデビュー戦を飾ってきました。その模様をお伝えします。ちなみにサムネイルは利賀村の千束ダムです。湖面に映る景色が綺麗だったので写真を撮っておきました。
■ 精榖・製粉業スタート
今さらと言えば今さらですが、そば粉の製造販売が可能となりました。製粉は村にある共用の施設で行います。わりと大げさに書いていますが、営業届(A4用紙1枚)と食品衛生責任者養成講習会を受講した証を富山県砺波厚生センターに持って行っただけです。
担当の方に書類に不備はないか見ていただいた後、手を洗う場所はあるか、それは水道水かといった点の確認がありました。2分ほどで無事に受理されました。
それだけで帰るのはもったいないので、蕎麦茶の製造販売に必要な手続きを質問してきました。そばの殻をむいてから焙煎して包装するといった工程を経るのですが、製茶業で営業届を出せばいいそうです。営業許可申請となるとハードルがグンと上がるので、届出だけで済むのは非常にありがたいです。
ちょっと話がそれましたが、そば粉は近々ネットショップで買えるようにする予定です。販売開始の際には、またご案内いたします。
■ デビュー戦 at 利賀小学校
次どうしようかなーとぼんやり考えていると、LINEが入りました。「利賀小学校のクラブ活動でおやつ作りをするので、そば粉を売ってくれませんか。」とのこと。講師をつとめる方が『茶屋のお便り』を読んでくれていて、応援の意も込めて茶屋ファームのそば粉を使おうとなったそうです。
本当にありがたい話で、これまでに5回ほど広報誌を発行しているのですが、利賀村の皆さんが結構読んでくれていて「楽しみに読んどるよ。」「頑張ってね。」「応援しとるよ。」と声をかけてくれます。自分たちがやっていることをしっかりと伝えて知ってもらう事はやっぱり大切だなと、しみじみ感じています。
それはさておき、そんな経緯で当日に間に合うように慌てて営業届を提出しに行って製粉した次第です。食品衛生責任者は何年も前に講習会を受けていました。有効期限はないので、受けておいて良かったーと思いました。
左が「そば饅頭白爵かぼちゃあん」、右上が「そばやわせんべい」、右下が「そば粉団子」との事です。写真は講師の方が撮ってくれたものです。実は別件があって当日は伺えませんでした。どんな味なのか食べてみたかったので、本当に残念です。レシピを聞いて自分で作ってみようと思います。
よろしければ利賀小学校のホームページもご覧ください。
私たちは、利賀村の外へ農産物や加工品を広げていこうと頑張っていますが、こうした地域の活動に関わることができて良かったなと思っています。何より心が温まります。いいデビュー戦でした。
■ 余談ですが、利賀小学校について
利賀村は相当な過疎地なので、利賀小学校の全児童数は13名(うち、山村留学生が4名)です。今年度は新1年生がおらず入学式がありませんでした。どこの地域でもそうだとは思いますが、利賀の子たちは人数が少ないことから地域の宝物といった感がより一層あります。
下校時に見かけたりすると、「たくましく生きるんやで。」と熱い眼差しを送ってしまいます。
ところで、しれっと『山村留学生』と書きましたが、数年前から利賀村で山村留学という事業が始まりました。「自然豊かな農山漁村に、小中学生が一年間単位で移り住み、地元小中学校に通いながら、さまざまな体験を積む」活動のことで、詳しくは下記をご覧ください。
こちらも毎月広報誌を出されているのですが、我が子を預けている親御さんの手記が毎回泣けます。親の立場からすると、日々成長する我が子の姿を間近で見守っていたい、というのが本音だと思います。でも本人の気持ちを尊重して悲しい気持ちを表に出さないように送り出す。たまに届く息子からの手紙を夫婦でかぶりついて読む。夏休みに久しぶりに帰ってきた娘の顔つきの変化に驚く。子を思う親の愛が詰まりすぎています。
1年間単位ではありますが、子どもが増えるというのは地域に活気をもたらすので、山村留学はとてもよい事業だなと思っています。
今回は利賀村についても書いてみました。これからも自社についてだけでなく、こうしたことについても触れていきたいと思っていますので、お付き合いただけましたら幸いです。
私ども茶屋ファームは富山県南砺市利賀村で主にソバの栽培をしている農業法人です。日頃の農作業や六次産業化の過程、そばを使った料理、蕎麦についての豆知識など色々と発信していこうと思っています。
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画像は「ぱくたそ」さんのフリー素材を使用しています。