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授かり損ねた男



授かり損ねた男子。
御茶ノ水の歩道を一人の男の子が歩いていた。すると、道路を挟んだ反対側の
歩道でレッドブルを無料で配っていた。
男の子はそれに気付き、欲しいと思ったのか、わざわざ10メートル戻って、横断歩道を渡り、あたかもレッドブルを貰うために道を渡ってませんよ?と言わんばかりに、閉店している居酒屋のポスターを見てから、レッドブルの方向に歩いて行った。彼がレッドブルの前に来たタイミングの少し前に、多くの女学生たちがやってきた。タッチの差で、かれは貰うことができなかった。

恐らく彼は、いつもは道で偶然に貰う無料のレッドブルの為に、道を戻ってまで、必然に変えた労力を使った自分に対し、羞恥心を抱いたのか目的意識を少し変え、居酒屋のポスターに時間を費やした。。結果。必然に変えたはずのレッドブルは、彼に翼を授けることはなかった。
とても、周りの目を気にする日本人を見た気がします。
「レッドブル。心から願うものだけに翼を授ける。」 

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