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Suede / Trash

ブリット・ポップブームが青春時代だった私ですが、その中で特に聴いていて、今も時々聴いてしまう1曲。スウェードのトラッシュです。グラムロックを彷彿させるキラキラ感とブレット・アンダーソンの色気。オアシスのように傍若無人でもなければ、ブラーのようにシニカルで捻りもないし、パルプのようにタレント性が強いわけでもない、スーパーグラスのように若さもない。ただなんかキラキラしててロマンチックでエロい。ブリット・ポップ時のバンドの中でもちょっと特殊なポジションですね。マンサンというバンドも大人っぽい感じでエロさありましたが。こう考えるとブリット・ポップで成功したバンドって結局それぞれ個性が強くて、魅力の方向性が全く違う。マンチェスターブームの時のバンドよりも方向性がバラバラかもしれない。日本のイカ天バンドブームの時とちょっと近いかもですね。ブランキーもいれば、たまもいて、カブキロックスもいれば、フライング・キッズ、ビギン、人間椅子もいるっていうバラバラ具合。その時代の個性が音楽を通して吹き出した感じだったのかもしれませんね。

そんな訳で、この曲。日本だとソニーのウォークマンのCMでも使われていましたが、とにかくカッコ良い。いまでも1年に2、3回聴きたくなるのです。サビの広がる感じが好きでたまらないのです。たぶんなんか自分の中のツボに見事にはまっているのかと思います。

ということで、エロ細男前のブレット・アンダーソンが歌う、この曲をお楽しみください。