死後活
地球がどうとか、大きな未来はよく分からない。会社や業界の未来は考えるところがあるけれど、私が一番大事にしたいと考える、未来のためにできることは、『自分が死んだ後何ができるのか』です。
きっかけ
なぜそんなことを考え出したのか。他の記事で「幽霊の飼い方」「幽霊飼育日記」などを書いておりますが、目にした方の多くの方はノンフィクション記事だと思っていることでしょう。なんと、実はこれらの記事は、フィクションです。ただ、自分の根底に「死後」に対する熱い想いがあるのはノンフィクションです。
私が幼稚園くらいのころ、父方の祖母が亡くなりました。葬儀後、親族で集まり、祖母が生前に残した、子供たち(父たち)へのメッセージを録音したカセットテープがあるので、それをみんなで聞こうということで、テープレコーダーに入れて再生しようとしたそうです。しかし、なぜか再生しても音がでないため、カセットテープを取り出して、カセットの挿入口を調べていたところ、急にレコーダーから音声が流れ始めたのです。それも祖母の声で、記録していた音声と違う内容。子供たちに対する健康の心配メッセージ。でもカセットテープは入っていない。父たちは、どういうこと?という感じで驚いたそうです。私はこの時は幼かったので、すでに寝ていました。この状況は見ていないのですが、翌日父やおじさんたちがこの話をしていたので、何か不思議なことがあったんだなとは思っておりました。これがそもそも死んだ後も生きてる?ってあるんだ。と思ったきっかけです。今だと、「おばあちゃん!生前の残したカセットテープ無駄じゃん!」とかツッコミたいことはたくさんありますが、それは自分が死んだあとに聞けば良いかなと思いますね。
死後、失敗しないために
ということで、具体的に何を準備するか。これが難しい。つい最近、それを本当に考えさせられることがありました。妻の母(お義母さん)が寝ていたところ金縛りにあったそうです。そして、2年前に亡くなったお義父さんの声が聞こえたそうです。お義母さんの名前を呼ぶお義父さんの声に、お義母さんは恐怖を感じ、お経を唱えたところ、その声はすっと消えてしまったそうです。数日後、体調でも悪いのかと感じたお義母さんは病院に行ったところ、乳がんが発覚。かなりの早期発見だったので、すぐに手術して無事完治しました。お義父さんが病気を教えてくれたのかもね、など妻は話しておりました。結果としてそうかもしれませんが、私の感じる本当の問題は、お義母さんが、何かを伝えようとしていたお義父さんとの対話を拒否してしまった点です。これは勿体無い。想像するにそれなりのエネルギーを消費して、お義母さんの前に現れたとしても、お経一発で払われてしまったお義父さんの無念を思うと、切なくなります。そして、お義父さんの最大の失敗は、突然現れてしまったこと。確かに深夜に金縛りとともに現れたら、心の準備をしていないお義母さんは驚くのも無理はないでしょう。まず対話のためには、自分が何者なのか名乗る必要もありますし、登場する状況も重要です。学校の新年度の自己紹介や、入社式、交流会などのように事前の心がまえをお互いにしておけば、死後に家族や知人の前に現れる時にすれ違う可能性は低くなるのではないかと思います。
準備1 死後世界の情報収集
色々とあるのですが、まずは死後の世界がどうなるのかという情報がまだまだ不足している点が一番の問題です。そのためにも幽霊に実際のところ、生活においてどのような問題があるのか聞きたいのが今の状況です。よく幽霊というと呪うだの取り憑くだの言われますが、果たしてそうでしょうか。私の祖母がそうであったように、全ての幽霊がそんな性格とは思えません。人間と一緒で、ごく一部の幽霊がそういった強い依存性もしくは他人のせいにしがちな性格で、普通に生きてる人と関わらない幽霊もいるはず。そういった会話のできる幽霊に出会って、話を聞きたいと考えています。生きてる人間と一緒ですよね、会話できないですぐ怒ったり呪ったりする人間とは会話はしたくはありませんし、関わりたくもありません。もし、そんな幽霊と出会うようでしたら、私は、生きている人間のほうが苦労しているのに、こっちに恨み節を言う時点で理不尽さしか感じないので、生きかえらして生き地獄を思い出させてやろうかと恫喝してしまうと思います。誰か普通に会話できる幽霊いたら教えてください。
準備2 死後生活の準備
次にどういった死後生活が可能かによって、準備することは変わってくると思っています。お金などは存在しないでほしいところです。労働は生きてる時だけにしておいてほしいですね。正直幽霊のほうが、生活や労働といったことはない分、楽な人生を送っているとしか思えないので、そこはかなり期待していますが、もし生きている人間側と同じく、明治時代に得た金と立場にすがりついて時代の変化にもついていけなくなった血筋だけの政治家たちが日本を管理していて、見返りのある大企業寄りの政策を行い、中層以下の企業や労働者から税金を搾取するような状況でしたらうんざりですね。
準備3 死後再登場のための対策
もう一点は、子供の前に現れるための準備です。こちらはすでに子供に伝えていますが、私が死んだ後、登場できる準備ができたら、3日前には何かしらの方法で準備完了の旨を伝えるので、子供側でも準備ができたら、カウントダウンをしてくれと伝えております。カウントダウンに合わせて、出てやろうと思います。せっかくの再登場なので、やはり万全な対策を行ったうえで、貴重な時間を無駄にしたくないと考えます。その際にこちらから質問したいと思っている点は、下記に記します。
・俺死んで驚いたか
・死に際どんな感じだったか
・お葬式の反省会(最後に笑顔になれるオチのある葬儀にしてほしい)
・お葬式で誰が俺の悪口言ってたか
・エロ動画とか捨て忘れとかないか
・何か私の恥ずかしいもの見つけていないか
・気になる漫画の続き(ワンピースはそれまでには完結してほしい・・)
そして、以下を伝えることでしょう
・死後の世界の状況報告
・死後の世界で再会した、親族や祖先からのメッセージ
・何かを話す前に払われたお義父さんからのメッセージ
まぁ心配ごとなどは伝えたいですね。
よく霊媒師なのか占い師なのか分からない人たちが、霊を降ろして、強いメッセージ性ある言葉を伝えたりしてますが、そんなことをする気などはさらさらありません。もし、死んで未来が見えるようになるのであれば、私は子供に確実に利益のでる投資先や株、仮想通貨などをまず伝えることでしょうし、体の心配などあるようでしたら具体的に指摘することでしょう。実は亡くなった祖母の幽霊メッセージで、私の父に対して、体に対する心配を述べていたそうです。その葬儀の帰りに父は、狭心症で倒れ1週間ほど入院しました。まさに予言していたのです。お義父さんがお義母さんの乳がん発見のきっかけとなったのもしかり、幽霊は死後に残された家族の体の不調を指摘するパターンが多い気がします。もしかしたら死後、近い親族の体の不調が分かるようになるのかもしれません。だとしたら、そこは見習わねばならないと考えています。性病だったりとかは、ちょっと言いづらいですけどね。
未来のためにできること
とても身近な未来のお話ですが、自分のいなくなった後も世界は続きます。そして、いなくなった後の死んだ側の世界のことはまだ誰も知りません。ただそれは確実にやってくることですし、とても気になること。様々な宗教が述べるような、人間都合のあの世ではないと私は考えています。現実だって人間都合で地球は動いていません。幽霊の存在も、未知だからこそ、恐怖の対象にしがちですが、害虫や病気と一緒で、向こうには向こうの都合があります。あまり死後を憶測で考えたりせず、現実的に準備をしたいと思っています。何よりも死後の生活をより楽しく過ごせるために。
最後に死後やりたい10のことを下記に記します。
・気ままに徒歩で一人旅(たまに勝手にヒッチハイク)
・幽霊同士の交流会で生前トーク
・高級すぎて入ったことのない店に入ってみる
・漫画家の作業現場で超最速のネタバレを仕入れる
・全裸で生放送のテレビに映る
・仕事もしないで一日中寝てみる
・見たいけど見れていない映画を全部見る
・女子会にしれっと混ざって女子トーク
・猫の集会にしれっと混ざって猫トーク
・見えてない人の前でボケ続けてみる
意外と10個つらいな・・・。