ChatGPTとブログ記事を共著する AI利用で高品質化, 効率化を目指します
0. はじめに
0.0 AI関連ニュース 10月下旬
最近の大きなニュースとしてはDALL-E3 (ダリスリー) の実装が挙げられます。非常に簡単に直感的な指示で高品質な画像生成が可能となりました。
ちいさなファンタジーおまけつきお菓子の画像作成してください。
いつか個人で『ネクロスの要塞』のようなキャラを3Dプリンターか何かで作成できる時代がやってくるかもしれません。
LEGO 桃太郎 を作成してください。
昔話桃太郎のシーンがLEGOで再現されました。著作権は大丈夫でしょうか??
今の所グレーゾーンです。さすがに某ディ〇ニーのキャラは全く作成できなく, 『ピンクの耳が大きな豚のキャラ, よこしまの服を着ている』など詳細に命令しても全く思った通りの画像は出来ませんでした。
0.1 背景
これまでChatGPTを用いた医療活用術を紹介してきました。
初めはChatGPTの便利な使用法を紹介したくX (旧Twitter) を使い始め, その後記事の文章量が多いためnoteを活用するようになりました。
その後, まとめ記事 (ピックアップ) やいろいろなところで取り上げられるようになりました。
自分一人の文章作成能力では無し得ないことで, AI (主にChatGPT) の記事作成能力の恩恵を受けています。
一方, AIによる低品質な記事の自動量産でネット上に無意味, 低価値な情報が溢れかえるという危惧も指摘されています。
今回の記事の目的は完全な自動生成ではなく, ChatGPTとこのnote記事を共同制作することによって高品質, オリジナリティを保ったまま効率化を目指します。
0.2 AIを用いたブログ, ホームページ作成の方法
大きく分けて以下の三つに分けられると思います。① 完全自動 ② 半自動 ③ 手動。
① 完全自動:自動作成AIツールを使って書く方法です。基本有料, しかも高価です。
実際使ったことはないので多くは語りません (語れません)。
② 半自動:今回紹介する手法です。基本的なアイデアはブログの筆者 (=自分) で内容, 構成など下書きの相談, さらなるアイデアをもらうのにChatGPTを用います。GPT 3.5では文章の生成能力がいまいちなので基本的には月額 $20のGPT Plusに加入することをお勧めします。
AIを用いたブログ記事作成の方法について大きく分けて以下の3通りがあると思います。
1.全自動のAIソフト 2.GPTと相談しながら少し自動 3.完全手動
それぞれのメリット, デメリットを挙げてください。
以下のプロンプトをGPTに投げつけ, 返ってきた文章を自分で『練り直し』ブログの文章としています。今回の記事は基本的にこのスタイルで作成します。
ブログを量産してとにかくお金を稼ぎたい, 趣味でブログを発信, 質の高い情報を発信したい人
などAIを用いてブログ作成するひとは様々だと思います。
ブログの目的別にお勧めの点数 (100点max) をつけて表にしてください。
あと理由もお願いします。
全自動のブログ作成は果たしてメリットばっかりでしょうか?先ほどのデータ汚染の話もそうですが, そんなに美味しい話ばかりではないように思えます。
みんなが一斉にAIで自動作成, 大量生産したら競争が激化するだけと考えています。このような話があります, 本当かどうかわかりませんが…ストリートファイターという格闘ゲームで初心者が制作会社に『プロゲーマーの梅原さんにも勝てる強キャラを実装してください』とお願いしました。
『ユン』という壊れ性能の強キャラが実装されましたが, プロゲーマーのウメハラ氏がユンを使い無双したとのことです。何が言いたいかというとAIも似たようなことで便利なAIツール (ユン) が実装されても, 実際, ハイクオリティのホームページを作るのはプロ (ウメハラ氏) であって我々素人への恩恵はプロほど多くはないように思えます。
1. ブログ, ホームページをAIで作ることの問題点
1.1 情報の信頼性, 新しさ
GPTから出力された文章を信じ切ってそのままブログに掲載するのは危険です。情報が古かったり, そもそも間違っている可能性さえあります。それを回避する方法としてWeb Browsing modeがあります。インターネットから最新の情報を検索, 引用して出典元のリンクとともに解答してくれます。
ブログ作成における, ChatGPT4通常モードとWeb Browsingモードの違いを述べてください。
二つのモードを100点満点で評価して表にしてください。
解答の詳しさからWeb Browsing modeを使う場面は限定的と考えています。前から疑問でしたがWeb Browsingで精度が下がる理由を聞いてみました。
Web browsingでの回答精度は通常のGPTより著しく低く感じます。
原因について詳細に説明してください。
事前学習をもとに解答を生成しており, 情報量が多く一貫性が保たれており, 内部プログラムは共通とのことでした。
というわけで最新の情報を記事にしたい場合はWeb Browingを用いて, 普段の記事作成にはGPT4が適していると考えます。いずれの場合も正確性を最終的に筆者がチェックする必要があります。
1.2 オリジナリティ
AIから出力された文章を『そのまま』記事に使うとオリジナリティがなくGoogleによってペナルティ (記事が削除される) を受けるという噂があります。
折角作ったブログがAIが作ったコピペ文章と認識されると検索エンジンの上位に来ないばかりか, 最悪, 削除されるということです。一方で
AIによる自動生成されたブログであっても, 有用な記事であれば問題は無いという意見もあります。GPTに聞いてみました。
全て自動生成されたブログ記事はペナルティで削除されるという噂を聞きました。
詳細に解説お願いします。
提示された記事を掻い摘んで読んでみたところカオスでした。今後も議論が絶えないと思います。まとめますと。
現在AI関連の記事の大半は多かれ少なかれChatGPTが出力した文章を『そのまま』載せていると思います。中には記事の9割以上が出力文の場合もあります。しかしそれは, このようなプロンプトでこのような回答が得られましたという貴重な知見だと思われます。極端な話, そのような記事も削除される可能性もあるかもしれません。
1.3 著作権問題
生成AIで作成したコンテンツ, 例えば, この記事の文章や画像が著作権侵害に当たるかどうか日々議論が展開されています。最近ではニューヨークタイムズがOpen AIに対して訴訟を起こしたことが話題となっています。
この結果次第で今後のAI全体の立ち位置が変わるかもしれません。どのようなAI利用がアウトなのかGPTに聞いてみました。
生成AI (あなた=ChatGPT) を用いてコンテンツを作成した場合, 違法になる場合, ならない場合
微妙 (グレーゾーン) をそれぞれ具体例とともに説明してください。
本記事は基本2番 (質問を投げかけオリジナルの記事を作成) を踏襲していますので著作権的には大丈夫という事でしょうか。
しかし, ChatGPTやそのほかの画像生成AIは『著作権を侵害』してしまうようなオリジナルに『似た』コンテンツを"作れてしまう"のでそれを使うかどうか責任はuser側にあるということです。
AIはそのまま記事を引用することもあり全userが悪気がないとしても, 知らず知らずのうちに『盗作』する危険性もはらんでいます。
DALL-Eが実装された初日に早速, 某有名漫画のキャラが作れるか試したところ激似のキャラを大量に作ってくれました。
さすがに著作権的にまずいのではないか思いモザイクをかけて特定できないように公開します。
というわけで, この画像をモザイクなしで載せたnote記事を有料化したら違法になると思います。恐ろしや。
この裸の大男を有料note記事に載せてお金儲けしたら犯罪ということでよろしいでしょうか?
2. GPTを活用した良い記事の作成
インターネットを検索すると記事作成に関するGPTの利用法は無数に出てきます。目的, 内容によって活用法は人によって全く異なると思います。全自動ではありませんが良質な記事, 新しいアイデアを紹介したい, なるべく多くの人に読んでもらいという観点でGPTと相談しました。
GPT活用についていろいろあると思いますが, 一緒に考えてください。
やり取りを重ね以下に集約されました。
2.1 リサーチ補助 (Research Assistance)
記事の内容, アイデアを相談します。
ブログ記事を書きたいです。AIに関連した誰もやっていないような最新のトピックで書きたいです。
案を5点出してください。
4番の今はやりの画像生成AIで何か書いてみたいと思います。さらに深堀します。
4番ビジュアルデータの活用で何かおすすめの題材ありますか??
今回練習がてらに絵本を作ってみたいと思います。
DALLEで挿絵をつくります。一般向け, ポピュラー, コミカルな絵本を想定しています。
人形×昔話みたいな組み合わせを提案してください。
題材は一般に認知されているというもの, 例えば昔話やよく知られた民話にしたく, 折角挙げてもらった上記のアイデアではなく『西遊記』にしました。挿絵は個人的にレゴが最近のブームで, LEGOレゴブロック×西遊記の組み合わせで作ってみたかったんですが著作権的にどうなのかなというもやもやがあり『粘土人形×西遊記』にしました。
GPT plusのDALL-E3を起動します。
特定の作品のコピーではないオリジナルの孫悟空 (サル) の二頭身 (2 head tall) キャラを
粘土モデリング (着色) で作ってください。またシード値も表示してください。
シード値とは画像の個別IDみたいですがいまいち使い方が分かっていませんので模索中です。
2.2 コンテンツ構築 & 品質向上 (Content Crafting & Enhancement)
記事の原案を作成し, 内容を吟味し品質向上します。
西遊記の5ページの絵本を作ります。『西遊記』から主要なシーンを5つ選んで要約して下さい。
まずはシーン1の孫悟空が天界で大暴れするシーンです。DALLEに先ほどのシード値で画像を作ってもらいます。
シード値554400979 粘土モデリング (着色) 孫悟空は大猿の化け物です。
以下の場面で大暴れしている孫悟空の画像を作成してください。
孫悟空の五行山での封印: 乱を起こした孫悟空を罰するため、如来仏が彼を五行山の下に封印する。
孫悟空の誕生と天宮の乱: 石から生まれた孫悟空が不死の術を学び, 天宮で神々に反旗を翻して大混乱を
引き起こす。
2, 3回生成を繰り返したら, 欲しいものに近い画像ができました。
本文を子供向けに分かりやすく, 読み仮名もつけます。
子供用絵本を予定しています。以下の文章をを文字数を少なめに平易な言葉で, また
ルビをふってください。
孫悟空の誕生と天宮の乱: 石から生まれた孫悟空が不死の術を学び, 天宮で神々に反旗を翻して大混乱を
引き起こす。
パワーポイントに張り付けました。
続いてシーン2も作っていきます。このあたりは完全手作業で地道につくるしかなさそうです。将来, Advanced Data Analysis (旧Code Interpreter) の性能が上がれば自動作成できるはずです。
同様に同じ設定でいろいろなシーンを作ります。最終シーンは無事, 天竺から経典を持ち帰るハッピーエンドです。
シード値は554400979 いろいろつくってください。
粘土モデリング (着色) 孫悟空は猿。以下のシーンの画像。
経典を取得し、帰国: 三蔵法師たちはついにインドの経典を取得し、無事に唐の国に帰国する。
オリジナリティを出すためにラストを変えてもらいます。
驚くような結末に変えてください。どんでん返し後味悪い系。
シード値は554400979
粘土モデリング (着色) 孫悟空は猿。以下のシーンの画像をいろいろ作ってください。
三蔵法師がインドの寺院で経典を手に入れたと見せかけ、突然裏切りを告白。
実は彼は唐の国を乗っ取る陰謀の一員で、旅を通じて強大な力を掌握していた。
孫悟空たちは三蔵の策略にはまり、力及ばず打ち倒される。
三蔵法師は裏切り者として唐に帰り、暗い時代の幕を開ける。
2.3 検索エンジン最適化 (SEO: Search Engine Optimization)
良い記事とは内容が良く多くの人に読んでもらえる記事だと思います。しかし, どんなに記事が良くても検索ワードにかからないなど見てもらう機会がなければ多くの人に読んでもらえません。というわけでSEO対策です。
ChatGPTにこの記事全体の内容について相談してみます。ChatGPTは1回でやりとりできる文字数は4096トークン (日本語で2000文字くらい?) です。この記事は現時点で1万文字程度あるため, 一気に読んでもらうことは難しいです。前回紹介した方法 (↓) で無理やり読み込んでもらいます。
文字のみをテキストファイルとして抽出しPDFに変換します。PDF要約のプラグイン (Ask YourPDF, Mixer Boxなど) でGPTに要約してもらいました。
このブログ記事のSEO対策に対して相談したいです。
まずはこの記事のPDFを渡しますので全体を要約して下さい。
1度で完璧な全体要約は性能的に難しく, 『〇〇のチャプターをもっと詳しく読み込んでください』など5-6回追加のプロンプトを行い苦労して出力できました。
非常に正確に, 詳細に全体要約してくれました。
記事の内容について, 正確性, 間違ったことは書いていないですか?
改善するポイントなどありますか? アップロードする価値はありますか?
この記事に適した キーワード, ハッシュタグを挙げてください。
リード文とディスクリプションの設定です。リード文はブログ冒頭に出てくる文章全体の概要でサイトを訪れた人が初めに読む文章で『おやこれは面白そうな記事だな』と感じたら読み進める『要約 abstract』のようなものです。
文章全体を要約しこの記事に適したリード文を書いてください。
ディスクリプション (メタディスクリプション) とは検索エンジンの下にでてくるスニペット (説明文) です。
検索して出てきたサイトが『興味を引くものかどうか』を判断する材料なので重要と言えば重要ですね。
つづいてディスクリプション設定もお願いします。
ものすごく機械的な文章です。AIが書いたものだなと判断して自分ならクリックしないですね…ただ, ディスクリプションはnote側がhtmlで編集してくれているのでuser側がいじる必要はないみたいです。
最後にこのブログ記事のタイトルを『ChatGPTとブログ記事を共著する AI利用で高品質化,
効率化を目指します』にしようと思ていますがいかがですか??
一発okもらえました。
まとめとして, 結構時間, 労力がかかったわりにSEO対策できているのかどうか疑問が残りました。実際にクリックするか, 読むかどうかは人間の感情が大きく作用していると思います。効果があるのか簡単には確かめようがないので採用するか保留です..というわけで最大のSEO対策は良質な記事を書くこと思います。
2.4 ビジュアル表現強化 (Visual Enhancement)
DALL-E3 (ダリスリー) の登場で環境が劇的に変わりました。以前はnote表紙の作成にも時間がかかり, note記事も文字が多めで殺風景なものでした。
2.4.1 note 表紙の作成
DALL-Eが実装されてからスライドの挿絵探しに困らなくなりました。
GPT plusのDALL-E3を起動します。
プロンプト『アンドロイド 実写 白 横顔』『未来のブログ』などの簡単な命令で欲しい絵が得られるまで2-3回生成を繰り返ししてもらいます。
Photsopなど画像ソフトで必要な箇所を切り抜きます。最新のPhotoshopならAI搭載で自動で切りぬきが出来るみたいです。
背景の絵『未来のブログ』にぼかしをいれます。
あとはパワーポイントに貼り付けて文字を入れます。
2.4.2 おまけ レゴにはまる
DALLEが楽しすぎて時間が溶けていきます。
DALLEで生成する場合, 明かな著作権で保護された作品のコピーはダリ側で作れないようにしてくれていますが, 微妙なものはuser側で考える必要があります。レゴブロックはいかがでしょうか?
LEGOブロックをオマージュした作品を画像生成AIで作成して無料ブログに使用した場合
著作権侵害に関してどのような危険性がありますか?
パッと見, リスクは低そうです。
完全には否定できないということですので今後の動向をみて下の写真は差し替える可能性があります。
歴史 原始時代
日本の歴史
世界の歴史
神話 古代遺跡 七不思議
繰り返しになりますが著作権侵害のリスクとなるような画像を簡単につくれてしまうので注意が必要です。