〇碓氷峠廃線ウォークの旅〇 ①:ツアー参加前にめがね橋へ
4月に碓氷峠の廃線ウォークのツアーに参加したい!と思って参加するつもりで現地まで旅行して、ちょっとしたハプニングと出会いがあり、結果的に参加することができなかった前回の旅行。今回、GWの終盤戦にツアーに参加することができるようになったので、1か月ぶりに再び碓氷峠に向けて旅立ちました(笑)。
(前回の旅行で起きたハプニングと出会いの記事はこちら)
ということで、再び碓氷峠に向けて出発します。
■まずは、ツアー開始前にめがね橋へ
今回の旅行は日帰り旅行。また、今回は土木を愛する仲間と共に碓氷峠を目指しました。約1か月ぶりの横川駅です(笑)。ツアーの開始より少し早めに横川駅に到着。ここからレンタカーを少し借りて、めがね橋までショートドライブです。
1か月ぶりに再会した碓氷第三橋梁(めがね橋)。前回は、天気が崩れる予報に怯えながら、短い滞在時間でしたが、今回は雨予報から変わっての快晴。新緑の中、散策を楽しみました。
ちょうど当日は、トレイルランニングの大会が開催されていました。軽井沢を起点に、群馬県側も含めて45kmを走るのだとか。その体力に脱帽です。ランナーの皆さんから、「こんにちは」とご挨拶されましたが、皆さん息がきれていません。すごいな。これから碓氷第三橋梁から旧中山道に登る明治天皇の「御巡幸道路」を通り、旧中山道を走っていくようでした。
せっかくなので、碓氷第三橋梁の下の御巡幸道路周辺を少し散策します。
(前回の散策に引き続き)
碓氷第三橋梁の階段を下ったところの脇に、民家の跡のような場所があります。昔はトンネル坑内に蒸気機関車の煙が入らないように、隧道にカーテンを設置し、それを開閉する作業員が寝泊まりしていたらしいです。ひょっとしてその跡かも?なんて思いながら歩いていました。
普段は水源があるだけの人が歩かなさそうな谷ですが、この日はトレイルランナーが多く、いつもにない賑わいを見せていました(笑)。
ツアーの開始時間が迫ってきたので、碓氷関所跡に少しだけ立ち寄り、横川駅へ戻りました。
翌日は、安中市で「安政遠足マラソン」が予定されていました。歓迎の横断幕も準備完了。ここが関所、と言う場所がわかるように工夫されているのですね。少し後方に「東門の位置」と記された白い標識があるので、まさしくこの横断幕が関所だと思って良さそうです。
この時期はランナーの皆さんにもベストシーズンのようです。武士の仮装をしたランナーが関所を駆け抜ける風景も、想像するととても面白そうです。
■いよいよ、ツアーに参戦
さて、いよいよツアーに参戦します。今回のツアーは、横川駅を出発し、碓氷峠の廃線跡を歩きぬいて、群馬県から長野県の軽井沢を目指します。
このツアー、安中市観光機構さんが主催されているツアーです。長野五輪を前に、北陸新幹線(当時は長野「行」新幹線と表記されていた)が開通したため、1997年に惜しまれながら廃止された、JR信越本線の横川駅と軽井沢駅との間の廃線跡を歩きます。特急「あさま」号に機関車が連結され、そのため停車時間が長い横川駅で、峠の釜めしを買うのが定番だった場所です。当時の懐かしいYoutubeの動画を見つけました。
ここの廃線跡が、トロッコ列車の走る峠の湯までは、遊歩道として整備され、そこから軽井沢までの廃線は、このツアーでしか歩くことができません。逆に言うと、ツアーに参加すれば、誰でも廃線跡を歩くことができるわけで、ここまでしっかりとガイドがついて、安全に廃線跡の歩きを楽しめる場所は、あまり例が無いのかもしれません。
ウォーキングは、横川駅前の鉄道文化むらの隣にある、安中市観光機構さんの建物からスタートします。当日は35名の方が参加したツアー。ヘルメットと懐中電灯、ガイド用のイヤホンを装着し、ツアーがスタートです。
序盤の峠の湯までは、遊歩道をガイドさんの説明を聞きつつ歩きます。当日は雨が降るかも、という予想で、雨具や防寒対策を用意して臨みましたが、良い意味で裏切られた快晴。むしろ熱中症と日照対策が重要、みたいな状況となりました(笑)。
今回はここまで。次回はいよいよ廃線ウォークの本番、峠の湯から軽井沢を目指し、トンネルや橋などが続く廃線跡を歩きます。
■終わりに
1か月前に参加できなかったことから始まった今回のツアーへの参戦。結果的に事前の下見を十分に行ったうえでツアーに参加した形となり、碓氷峠のことをよく理解することができました。碓氷峠には、重要文化財のアプトの道の旧線だけでなく、様々な土木遺産が残っていて、インフラツーリズムの聖地のような場所だと改めて実感しました。
(続きは、こちら)