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なかなか獣医になれない私③国試浪人編

予備校浪人、自宅浪人、仮面浪人、国試浪人
全ての浪人をコンプリートした人が日本にどれくらいいるだろう?

スーパーフリーター

大学を卒業し、国試に落ちて、何にでもなくなった私
就職は地元でしようと思っていたため、鳥取にいる期間はあと1年間のみ
大学生の方が長くバイトできるためバイトでさえも探すのが大変な状況でしたそんな中、某大手チェーンカラオケ屋(鳥取ではあんまりない)が私を採用してくださり
週5−6働くスーパーフリーターとしてバリバリやる生活になりました

3ヶ月足らずでフロアの仕事をすべて覚え、半年経たずにお金の締め作業まで任されて時給が150円上がる働きぶりでした
深夜シフトで大学生と閉店の5:00まで店を回し、閉店後にカラオケして、薄明るい空を見上げながら吉野家(もしくはジョイフル)で食べて解散
昼過ぎまで寝て、起きてまたバイトに行く生活でした
控えめに言って最高でした

バイトのない日には少しだけ勉強して、鳥取をぶらぶらし、美味しいもの探しを続けていました
そんな中でも猛烈なバイト生活をしていたため就活や引っ越しのための資金は貯金できていました

フリーター卒業

日本の若者でフリーターが増えている!なんて一時期ニュースで見たことがありますが
税金やなんやかんやなくて手取りがある程度ある中、正社員のようなノルマや責任のないフリーターというのはとても楽であり、人間関係が良ければとっても楽しいので
そりゃぁフリーターがいいっていう人が多いのも納得だなーなんて思ったものでした

12月に入ったころ少しバイトをセーブし勉強時間を増やして2月に国家試験を受けました
去年悲惨な状況でも2点足らずだったこともあり、余裕の点数で合格し晴れて獣医師になれたのです

こうしてやっと獣医に

こうして10年間のモラトリアム、7年間の鳥取生活に終止符を打ち、暗黒の小動物臨床の世界に飛び込んでいきました
ここまで読んでいただきありがとうございました

こんなポンコツ人間でも諦めずにやれば獣医になれます
しかしこれは親の金銭的なサポート、周りに応援してくれる友達、同じ状況下でともに頑張れる仲間がいたからこそであり、私は恵まれていたなとつくづく思います
小さい頃なりたかった職業になれる人間は僅かだと言われますが自分はその数少ない枠に必死でしがみついたに過ぎません

なってしまった今、他の道があったのではないか、それでもよかったのではないかと思うことも時折ありますが、後悔はありません
夢半ばで諦めざるを得なかった人もたくさんいるでしょうが、できるだけ学生さんが頑張ってなりたいものになれる世の中であってほしいと願っています
全ての受験生!頑張ってください!

そして最初の病院を僅か4ヶ月で辞めるのはまた別のお話で☺️

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平凡な獣医師 ちゃそ
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