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【 #応援NFTアーティスト 】NFTの本質に迫るシリーズ後編:NFTは結局のところ、現実社会の何に似ているのか?

こんにちは。カロンです。NFTアーティストの皆さんを応援しています。

さて、NFTの本質に迫るシリーズ後編です。

冒頭、少しだけ前編で書き漏らした点があるので無料で記載します。「NFTにおけるイラスト/音楽/映像の議論」です。その後、「NFTはお金なのか?」という議論まで無料でお読みいただけます。

その以降は有料記事です。価格は1,900円です。高いと思われる方はどうぞご購入いただかないほうがよろしいと思います。ほんとに、ご無理なさらず。あと、この記事「返金不可」という設定にしました。もし有料部分に3文字しか書いてなくても、どうかクレームノーリターンでお願いしますね。まぁ大丈夫です、3文字以上は書いてますから、それはお約束します。

というのは、この記事、後半にいくにつれて、私(やその周辺)で今後ビジネス化しようと思っている内容につながっていきます。なのであんまり手の内ばらしたくないな、と。また、NFTを活用した様々なビジネス構想やプロモーション案をご紹介しています。それをお読みいただけると「なるほど、だったらウチではこういうことも出来るのでは…」とご参考にしていただけるのではと思います。ですからビジネスアイディアを販売しているとお捉えください。

その反面、「これ利用した詐欺とか出てくるだろうなぁ」と思うところでもあります。残念ながら。もちろん、私は詐欺の手法など紹介していません。私自身そういうのに関わったことはないしこれから関わるつもりも絶対にありません。しかし、私の内容をみて「ああ、これをこうすればこう人を騙せるかも…」と考える悪い輩はいると思います。新しい技術はなんでもそうですね。皆さんはそんな詐欺とか絶対にやめてくださいね。私はNFT、NFTアーティストを応援したいと思ってこれを買いてます。もしNFTを悪用した事件が起きればNFTの世間的評判が落ちるので絶対にやめてください。それ以前に犯罪は絶対ダメです。

そういう話もあるので、不特定多数の人ではなく、ご理解頂いた方のみ限定でお読みいただきたいなと思っています。

更に、これ読んで「あ、だったらこういうこと出来るな!やってみよう!」と思っても、現代の日本では結構法律に触れたりグレーだったりするので、よくよくお調べくださいね。私は責任を負いません。

ちょっと事業的内容になっておりますので、例えば「NFTで自分のイラスト売りたいだけ。NFTとかその活用はどうでもいい」という方には適さないと思います。あなたのイラストをどうやってNFTで売るか、は別に書きますしもしご相談があればTwitterでお気軽に。可能な限りお答えします。こういう「事業的側面」で見れば、まぁ1,900円なら経費と思っていただけるかな、という価格設定です。劇場映画1本分。高いと思うか安いと思うかはあなた次第。どうぞ自己判断でお願い致します。

前編(無料)をお読みいただいた、という前提で書いております。前編で書いた内容は説明を省いているところも多いので、まずは前編をお読みください。

前編はこちらです。

#応援NFTアーティスト 】NFTの本質に迫るシリーズ前編:「NFTの本物/偽物議論」から。

あとしつこいようですけど、NFT、暗号資産の世界は「自己判断・自己責任」が基本です。私の言うことがすべて正しいとは私自身も言い切りません。極力正しい情報をお伝えするように心がけていますが、間違いもあると思います。もしこの記事を元に行動されて、どういうことが起こっても私は責任を負いません。

(記事中「現時点で」と言っているは当初執筆中の2021年10月11月のことであり、記事中の暗号資産日本円換算額はそのときのレートの基づいています)

Not Financial Advice, Do Your Own Research.
これは投資助言ではありません、ご自身の調査のもと行ってください。

では始めます~。

【NFTにおけるイラスト/音楽/映像の議論】

前編はかなり「イラストのNFT」に話が寄りすぎた、あるいは「音楽/映像などイラスト以外のNFT」の言及が少なかったと思いますのでここに追記します。どうしても今のOpenseaで売れているものがイラストが多いのでそういう言及になりました。失礼しました。すこし音楽/映像NFTについても記載しておきます。

「音楽や映像は買わないと聴けない見られない、売ってしまうと聴けない見られないけど、イラストであればNFT買わなくてもそのままコピーしダウンロード出来るんでイラストNFTには意味がないのでは?」

という疑問にお答えしておきます。すいません、失礼な物言いになりますがこれも前編同様、この議論に意味が無いです。だって、音楽NFT/映像NFT、買わなくても聴けるし見れますよ。

例えば音楽NFTの「0000am」というコレクション。リンクに飛んでみて、どれかの作品を見てみてください。例えば「#4 00:04am」というNFT、現時点では私が保有しています。27秒の音楽です。Opensea上で27秒フルで聴けるでしょう?現保有者である私の許諾など不要です。てか、どんどんどうぞ。他人が保有している音楽/映像NFT、保有していない人が視聴することはまったく問題ありません。

例えばPCにICレコーダーとか接続して、録音して、データとして自分のPCに保存したら?

まったく問題ないでしょうね、個人で楽しむ分には。Youtubeで流れている音楽同様に録音してデータ化してPCに保存しても問題ないように。

音楽NFTを買って、録音してデータは自分で持っておいてすぐ売るのは?

全く問題ないです。CD買って、PCに取り込んで、CD本体はブックオフに売る、だって問題ないでしょう?

コピーしたデータを大量配布したり売ったり、それをまたNFT化したりしたらそれはもちろんダメですよ。でも個人で楽しむ分にはほとんど問題がありません。

ですからNFTは「見て楽しむ、視聴して楽しむ」なら買う必要無いんですよ。その点ではイラスト/音楽/映像も違いはありません。デジタルデータですからやりようによってはいくらでもコピー可能です。

ですから以降、私の記事では「NFT」と言った場合、「イラスト/写真/絵画/音楽/映像などデジタルデータすべてのNFT」を指すとご理解ください。「音楽NFT」など特定のNFTを指す場合には「音楽NFT」「映像NFT」など明記するようにします。

とにかく前編で申し上げた通り、NFTの価値で特筆すべきは、
「誰が何枚発行し、いつ誰が誰にいくらで渡し、今、誰が持っているかが、誰でもわかる」
「その記録は半永久的に残り絶対に改ざんできない」
「過去現在の持ち主を特定し、それらの持ち主(の一部か、全部か)に何かを上げられる」

をご理解ください。

繰り返し申し上げますがくれぐれも上記のNFTの価値3点はどうかご理解ください。

NFTの価値は、画像を売れる、音楽を売れる、映像を売れる、ではないんです。売るだけならもうやられてます。画像ならAmazonKindleとかの電子書籍(文字が書かれた画像のようなものですね)です。音楽ならiTunesとか、映像であればAmazonビデオもそうです。デジタルデータをレンタルしたり購入することをもうすでに多くの人がやっている。コピーだって出来る。例えば、電子書籍は全ページスクリーンショット撮って保存しておけばいい、Amazonビデオでレンタルした映画を流しているモニター画面をスマホで撮り続ければ。まぁ品質はアレだし著作権的に問題あるかもしれませんが、まぁ出来る。Kindle、iTunes、Amazonビデオなどは二次流通はまだですけど、そのうち出来るようになるんじゃないですかね。Amazonビデオで購入した映画、もう見なくなったんで他の人(Amazonアカウント持っている人)に売る(あるいは上げる)とか。その価格は自由に決められるけど10%をAmazonが取る、とかね。しらんけど。

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ただし!音楽/映像NFTはとんでもない、本当にとんでもない可能性を秘めていると思っています。その可能性とは単に音楽/映像データを売って、視聴して、二次流通させて、というだけではありません。この可能性が世間に伝わるのは以外と早いのではないかと思っています。早ければ2022年中に「あ、音楽NFTの可能性ってそういうことだったのか」と世間に伝わる可能性があるのではないかと思っています。それについては別記事で書きたいと思います。ちょっとこの記事とは違う点で、可能性があるものですから。音楽NFTはまた別に、とだけご理解いただければ光栄です。
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「じゃあなんで買わなくても楽しめるものをみんな買ってるんだ??」という疑問をお持ちかと思います。

その疑問を「NFTは現実社会の何に似ているか?」を考えていくことで明らかにしたいと思います。似ているものが解れば「ああ、なるほど」と思ってくださるでしょうし「それに似ているんだったらこういう使い方も出来るよね」というアイディアに発展もしていくかと思います。

【NFTは結局のところ、現実社会の何に似ているのか?】

NFTの特徴の一つにしてかなり大きなものは「誰が何枚発行し、いつ誰が誰にいくらで渡し、今、誰が持っているかが、誰でもわかる」、そして「その記録は半永久的に残り、絶対に改ざんできない」ということだと申し上げました。更に「持ち主を特定し、持ち主に何かを上げられる」こともNFTでは出来る、と申し上げました。この3点しつこいですけど何度も繰り返させていただきます。

これ、現実社会に例えると、何に近いでしょうか?

そのためにまず「何ではないのか」から始めてみましょう。

【NFTは"お金"なのか?】

先日、とある方が「NFTの本質は"お金"である」とおっしゃってました。その方には申し訳ないですが、全然違います、と言わせていただきます。

NFTは「お金」ではありません。似ても似つかないものです。

お金(通貨、日本円や米ドルなど)は誰かが価値を保証しています。(保証しているけど、いくらとは言ってない、からインフレが起こるわけですがそれは置いといて)

日本円であれば、日本政府が保証しています。例えば所得税は日本政府に対して支払うものですけどいきなり「すいません、今年から税金の支払い、日本円は受け付けなくなりました。ドルでお願いします」なんて起こらないし、起こったらとんでもないことですよね。日本円は日本政府が保証しているから「日本通貨」なんです。「日本円とはつまり、日本政府に税金払える券だ」という考え方もあります。例えば個人やお店なら「うち、ドルかユーロしか受け付けてません」と言ってもご自由に、ですが、日本政府は税金は日本円を必ず受け付けてくれます。と言うか日本円しか受け付けません。仮に「うちのお店は全部ドル支払いでお願いしてます」というお店のオーナーがいても「所得税は日本円でお願いしますね」と言われます。

更に日本銀行に日本円を持っていけば必ず同価格の日本円に両替してくれます。つまり日本円は日本政府が保証しているということです。

しかしNFTの価値は誰も保証してません。NFTを作者が発行して1ETHで売って、次の日に買った人が「1ETHで買ったんだから1ETHで買い戻して」って作者に言っても「いえ、それは知りません」ですよね?もちろんOpenseaだって、ブロックチェーン自体だって「価値?そんなん知らんがな」でしょう。NFTの価値の保証なんて誰もしてません。ブロックチェーンが保証し証明し公開しているのは「誰が発行し、どう取引され、誰が持っているか」という情報だけです。

お金はそうじゃないですね。むしろ、お金は発行者と額面価値以外はブラックボックスです、だから良いんです。あなたが私に「1万円くれ」と言ったとして、私が2枚の1万円札出して「どちらの1万円札がいいですか?」と聞いたら、ぶっちゃけどちらでもいいですよね?本当は「1枚はいま、銀行から引き出してきたものです。1枚はそのへんで拾ったもの」だったとしても言われなければ気にしない。いや、言われても気にしないかも知れません。「拾ったお札ならちょっとほこり払ってくれる??」ってくらいで。

もし、お札に前の所有者名が刻んであって、それで同じ1万円札でも価値が変わります、と日本政府が言い出したらもうぐっちゃぐちゃになっちゃいます。仮にお札に有名人がサインしていて、それを個人が取引するくらいなら良いんですけど、国が「この人が過去に所有していたこの1万円札は受け取れません。別の1万円札持ってきてください」なんて言い出したらもう大変なことですよね。

(誘拐事件の身代金とかに使われて番号控えられているお札、もありうるかもしれないですけどそれはもしあなたが何も知らずに受け取ったなら警察は交換してくれます。)

ですから、お金は「代替可能トークン」(つまり、Fungible Token=FT)であると言えます、無理やり言えば。

もし私が街中で見ず知らずのあなたに「すいません、ちょっと小銭がなくて。もしよろしければ1000円を500円玉2枚に替えてくれませんか?」とお願いしたら?まぁよっぽど私の風体が怪しくなくて、あなたの財布に500円玉2枚があれば「はい、どうぞ」ですよね。つまり「代替可能」「交換可能」なんです、お金は。だけどNFTは違います。「Non Fungible」、「代替不可」なんですから。

もしNFTがお金だったとしたらこんなにポンコツなお金はありません。

昨日1ETHで買ったNFTが今日0ETHになってるかも知れない。仕方ないから誰かに上げようかと思っても相手は「タダでもいらないよ!ガス代かかるし!」というかも知れない。そんなのお金と呼べますか?私はビットコインやイーサリアムすら「お金」ではないと思ってます。「暗号資産」ではあると思いますが。

「NFTはお金ではない」ということは繰り返し、そして強く言わせていただきます。

以上、「NFTはお金ではない」というこの部分で、無料公開部分となります。お読みいただきありがとうございました。以下は有料で、主旨ご理解いただける方のみどうぞ。

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