福祉美容をかっこよく!株式会社 Hearts、美容師の廣田純也さん【前編】
この記事は、一般社団法人チャーミングケアの運営している音声配信番組チャーミングケアのてんやわんやのインタビューを文字起こしした記事になっています。
音声でお聞きになりたい方は上記記事よりお聞きください。
*以下2020年5月24日当時の情報を元に文字起こしを行なっておりますので、ご了承ください。
石嶋:
今日のゲストは、株式会社 Hearts、美容師の廣田純也さんです。
よろしくお願いします。 音声だけではもったいないのですが、ものすごくイケメンで。髪の毛がものすごく赤くなっちゃっ て、どうしたんだい、みたいなところがあるんですが、見た目と中身が違う! 福祉美容といって、障害や病気のあるお子さんだとかご高齢の方の美容をされている方です。 廣田さんの活動について、福祉美容の他にショーとかもされていて、そのへんについても聞かせてもらってもいいですか?お住まいは茅ヶ崎なんですよね。
廣田:
はい神奈川県茅ヶ崎市です。
石嶋:
実は私と長男が2度ほど茅ヶ崎市の方でお世話になっていまして。 湘南バリアフリーフェスティバルといって...かっこいい名前なんですよね、また。湘南て! 関西人からしたら湘南というだけでものすごく格好良い感じがするんですよ。
廣田: そうですか!?今すごい揉めていますよ、湘南は。(コロナ禍なんで)こないでくださーい、ってね。
石嶋:
ああ、そうかぁ... 湘南バリアフリーフェスティバルって、病気とか障害のあるお子さん達をプロの人達がみんなでヘア メイクをしたりして、スターみたいにしちゃうんだよね! うちの子が入院中、いや、普段からも、歌が好きなのでそういった部分でお世話になって。1 年目はこ どもだけだったんだよね、2 年目はご高齢の方も登場したりして。
廣田:
そうですね、最高齢 94 歳! 僕が思い描いていたイベントを彼女達と一緒に実現できたように感じました。
石嶋:
綺麗なおばあちゃんだったね、上品な。すごく素敵だった。
2 年目は TENBO さんという、障害をテーマに扱ったブランドも入ってくださって、プロの方達がね、す ごくよかったです。
廣田:
ありがとうございます。 いや、息子さんには助けられましたね。あのキャラクターは最高ですよ!
石嶋: うちの子も廣田くん大好きなんですよ。
廣田: いやぁ嬉しいそれは!
石嶋:
2、3 年前に初めてお話しさせてもらったときは ASPJ という脱毛症や女性を中心とした、男性も数人は いたんですが、そういう団体に所属されてました。 そこで知り合ったのがきっかけで「僕地元湘南ででこんなことやるんです」「え、湘南!サザンやん か!」という話になってうちの子が入院中ずっとサザンを聞いていたからサザンを歌いたい、じゃ、 でてください、という話になって出させてもらったんだよね。そこからですね。
廣田: 息子さんの入院中のエピソード大好きなんですよ。誕生日のプレゼントに歌を歌った話とか、 あれを聞いて絶対一緒にやりたいなと思って。 ほんとに素敵な息子さんで、僕は大好きですよ。
石嶋:
ほんとですか、息子調子に乗りますよ。 いやでもね、うちの息子だけじゃなくて、こども達みんな廣田くんに対してオープンマインド じゃないですか、ショーの時。それがすごいなと思って。 私達は大阪から湘南、まあまぁ遠い距離なんですけど、それでも次の年もまた出たいなと思っ たのは、障害があっても病気があってもみんないっしょに同じ目線でできることってすごく貴 重で、いいなと思って。2 年目に関しては家族で行きました。旅行かよ、っていう
廣田:
僕がやりたいことが形にできたイベントだったんですよね。
1 年目も 2 年目もすごく楽しかった。関わってくれる人達の感想が僕にとっては活力になって ますね。
石嶋: スタッフの人数もめちゃくちゃ多いじゃないですか?あれはどうやって集めてるんですか?役 所の人もいましたよね。
廣田: 湘南地域の介護関係の人達の集まる会に僕も顔を出させてもらいプレゼンさせてもらうことが あって、そこからクチコミで広げていただきました。
役所の人もいましたね。 茅ヶ崎市の助成金によって開催できているイベントで、茅ヶ崎市と神奈川県の後援もいただい ているので。 茅ヶ崎市が市民活動を応援している助成金があって、僕の活動をよく知る人からすすめてもら ったんです。 それで助成金を申請する中で審査する方々から高評価をもらって、それでたくさんの方から支 援していただくことになり、本当にありがたいですね。
石嶋: 本業は美容師さんじゃないですか。それ以外の部分で、ショーをやってみたり、撮影をしてみ たり、福祉美容や、展示もやってたじゃないですか、そういうの、どういうバランスでやって いますか?
廣田:
サロンと訪問美容が 1 対 1 くらいの比重で、全体の 10〜20%位がヘアメイクやショーでつかっ ている形です。
石嶋: 美容室は毎日あけている?いろんなところに出没しているけど、どうやって成り立っているん ですか?スタッフさんとか?
廣田: 一応もう一人スタッフがいるんですけど、基本的にちょっと特殊な契約で、僕が動きやすい環 境を意識的につくっていました。
石嶋: 学校へもいったり、ご自身も学生をされていましたよね。 活動が多岐にわたって、忙しいですね。
廣田:
中、高、大学、専門、で授業や講演をさせてもらっていました。 自分自身の学生業の方は、まだ卒業してないんです。 学んでいる精神保健福祉士という資格の厄介なところが、最後丸 1 ヶ月実習が必要でその間仕 事を休まなくちゃいけない、現実的には僕の生活では難しいので、一回ちょっと、置いてま す。 最初は、何をやったら良いのか分からないのが正直なところだったんです。僕がやろうとして いることっていうのがあまり前例がなく、モデルケースが少ない。 福祉美容というと、介護とか高齢者向けのサービスという認識をされる方が多いと思うんです が、僕は高齢者とか障害とか関係なく誰に対しても同じように美容が役に立てるようにやって いきたいわけです。 そうなった時に、何を武器にしたら一番それがわかりやすいかなというところで、僕の中では 美容と精神というのが密接だと。そこで、臨床心理士、精神保健福祉士が必要だと考えて、勉 強しようと思ったんです。
石嶋: 見た目と志のギャップがえぐい!見た目はリュックベッソンの映画に出てた頃の広末涼子みた いな感じ。 真面目に語れるのがすごいね、若い学生さんとかに人気なんじゃない?こどもからも人気だ し。その見た目とのギャップにやられるんじゃないかな。
廣田: こんな髪の毛だから尚更ですよね。音声だけだから見た目が伝わらないけど、今頭真っ赤です からね。リュックベッソンの映画の広末涼子、懐かしい、そんな感じです(笑) 確かに介護美容福祉美容の話をしている時、美容学校の授業でも教えているんですけど、年齢 層が近いということで喜んでもらえましたね。
石嶋: 見た目も若いもんね、いくつになったんだっけ?
廣田:
今年 37 になりました。いやもうやばいですよね、37 歳でこの赤い頭!でも、今これだけ暗い状況の中で、美容師に 何ができるか考えても、もう髪の毛いじるしかないな、と思って。 髪型とか見た目が変わるだけですごい気分転換になるんです。僕がこういう頭にすることで、 自分も家でカラーしてみました、とかそういう話をいただくのが嬉しい。やってよかったなと 思っています。
石嶋: 最初会った時、この見た目の人からソーシャルビジネス、福祉美容、そういう言葉出てきたの が衝撃だった。完全に美容師さん、の見た目だから。 次回廣田くんの目標とか、こうなりたいとか、もう少しそのあたりを掘り下げて聞かせていた だいてもいいですか?
廣田: もちろんです。
石嶋: 今日はこのへんで時間となりました。ありがとうございました。
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