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迷ってるあなたに高杉晋作の魅力を伝えたい!

僕は高杉晋作が好きです
「おもしろき こともなき世を おもしろく」で知られる幕末の志士
この句が29歳の若さでこの世を去った高杉晋作の辞世の句である事を知らない日本人の方多いのでは無いでしょうか?


高杉晋作ってすごいんです

当時のざっくりとした流れは、薩摩藩や長州藩を中心とした地方で力を付けた雄藩を、力を落とした幕府は抑える事ができず、倒され、新政府である明治政府にとって変わられるといった流れです。

その倒幕に至る直前、実は長州藩は幕府に倒さかけていました。さらに殆ど内部崩壊もしていました。長州藩内では幕府を倒そうとする思想の人を粛清しており、完全に白旗モード。おそらく敵も味方も誰一人この状況で長州の復活、ましてや倒幕を考える人はいなかったはずです。

この絶対絶命のピンチに登場するのが高杉晋作です。
彼が行った偉業はこの状況でたった一人反乱を起こした事です。このクーデターは結果的に成功し、長州藩の方針を倒幕に塗り替え、ここから長州藩は幕府軍を押し退け、明治政府樹立まで駆け抜けていきます。
ある種倒幕の起爆剤になった彼はその後結核によって大政奉還を、そしてその後の新しい世の中を知る事無く亡くなります。
そんな彼が残した辞世の句が冒頭で紹介した
「おもしろき こともなき世を おもしろく」なのです。
僕はこの句に彼の無念さを感じられ、少し寂しい気持ちになります。

高杉晋作の魅力

僕は彼が成し遂げた事というよりもそこに至るまでの葛藤や紆余曲折に魅力を感じます。
個人的に最初からなんでもできるスーパーマンの様な人よりも、失敗しながらもがいている人の方が好きです。彼はまさにこのタイプ。
彼の同期は下級武士出身で、迷うことなく尊王攘夷、倒幕へと突き進み志半ばで命を落としていきます。
一方で彼はエリート家系出身。真面目な父の言いつけと、鎖国下の日本で勢いに任せて黒船に乗り込む破天荒な師匠、吉田松陰の教えの間で悩み揺れ動きます。おそらく根は真面目で武士的というか儒教的で大人しく出世をしなさいという父の言いつけを無視できません。

突然ですが漫画ワンピースのガープ中将が名言を残しています。「迷う奴アは弱い!!」まさにその通り!
彼はしばらく振り切れず特に目立った成果はあげられません。

彼は漢詩や日記残しているのですが所々途絶えるタイミングがあります。そこから彼の上手くいってない様子が伺えます。例えば航海術修行を始める際は、「男児として宇宙の中に生まれたのだ。筆や硯の家来になどなれるか!」と張り切って海に繰り出すも1回目の航海で挫折し日記も途絶えます。その後得意の剣術を磨く旅に出るも惨敗し、再び日記は途絶えてしまいます。
しばらくしてヨーロッパへの留学に内定しました。流石はエリート家系。鎖国体制下にあって「翼あらば千里の外も飛めぐり よろづの国を見んとしぞおもふ」という言葉を残していた彼はさぞ喜んだでしょう。しかし、結局ヨーロッパへの内定は無くなってしまい、またもや彼の日記も途絶えてしまいます。

流石に気の毒に思った長州藩は中国への留学を提案します。ヨーロッパに行けるはずだった彼は乗り気ではなかった様ですが、この中国への留学が彼を変えるのです。
帰国後父親に手紙で親不孝者になると宣言し、かつての師である吉田松陰の攘夷、反幕府的な行動に振り切ります。

中国で彼が目にしたものは、アヘン戦争に負け、英国人にこき使われる中国人。中国の文化を踏み躙る様に儒教の聖地、孔子廟を寝ぐらにする英国兵。その英国の軍事力を誇示する様な巨大な大砲でした。
きっと日本もこのままでは中国の様になってしまうという危機感が彼を変えたのでしょう。
その証拠に彼は藩の許可を取らずにオランダと軍艦購入の契約をしてしまいます。
この時24歳。これは一社員が稟議を通さずに最新設備購入の契約をしてくるヤバさです。結局は買えなかったのですが。

帰国した彼は迷いません。冷静に考えたら無謀な状況でも「いいからやるんだよ!」と言わんばかりに中国の様に西洋諸国に支配されない為、突き進むのでした。現代の私たちから見ると外国人を暗殺を企てるなど日本の為に最善かは甚だ疑問です。ただ少なくとも彼の中では当時の中国の様にならない為に出来ることを考えてやっていたのでしょう。その積み重ねが冒頭述べた変革につながり、今の日本があると思っています。

迷わない大切さを考える

僕にもやる気はあるけど何をしたら良いかわからない事、新入社員の時よくありました。
最初の会社はボトムアップが過ぎる大企業でした。全体の集合研修はあるものの、その後の配属先によって実務的な教育はまちまちでした。僕は希望していた配属先には行くことができず当時の私にとって良くわからない部署に配属先されました。そこは背中で学べの現場系。研修、教育があまり無く何をやってるのか良くわからないままひたすら作業をしていました。
当時は「本当にこれ意味あるのか?」「大学、大学院と勉強してきた、まして留学もしてきたのにこんな単純作業?もっとクリエイティブなことやりたいなぁ。」みたいなことを考えており正直仕事に本気じゃ無かったです。
これ今思えばダメでした。迷う奴は弱い。

まず問題はやる気が抽象的なんですよ。学校出たてで働きたての頃は、よしやるぞとは思うものの具体的な目標がありませんでした。就活の時に具体的な目標はエントリーシートにそれっぽく書いてたものの本気かと言われればそうでも無かったかもしれないですし、そもそもそれが出来る配属先じゃありませんでした。結果僕の目標はなんとなく出世するぞとかそんなもんになってました。
就活で書いてた様な目標でもそれが具体的であればそれに目標を決めて迷わない。今思えばそうすればよかった。
決めた目標に仕事が繋がってない。その結果迷いながらダラダラ続けるよりも代わりの役割を交渉してみても良かったかもしれません。とにかく目標設定は迷いを消すのに重要だと僕は思います。

結局僕は人に恵まれ奇跡的に腐らず仕事を続けることができました。続ける中でゆっくりと目標が決まり、段々と迷いがなくなりました。
尊敬すべき先輩に出会い、その先輩みたいになる!その為に必要なのは。。。とか。こんなことができる様になると世の中に新しいものが出せるぞとか。

迷ってる人は目標を決めてしまう。
目標に対して行動、迷わない。
違うと思ったらやり方を変えてみる。
これを続けた先にいつか爆発できる瞬間が来ると思っています。

最後に冒頭紹介した句の下の句で締めたいと思います。
「おもしろき ことなき世を おもしろく 
すみなすものは 人の心なり」
結局は自分の気持ち次第!

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