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私の推し歌💖② 中山美穂さん追悼特集・Ⅰ
今日からちょうど一週間前の12月6日、突然の訃報が飛び込んできました。
中山美穂さん急死の報せです。
私が思春期真っ只中だった時代、国民的人気アイドル歌手として絶大な魅力・輝きを放っていた彼女の死に直面し、暫く茫然自失となっていました。
私の身内はかつて芸能事務所に勤務していたため、多くのタレント・歌手・文化人などとお仕事をご一緒させていただく機会があり、生前お世話になった方の訃報に接すると、私もⅩのほうで事務所スタッフ・ご遺族の方々にお悔やみの言葉を送らせていただいたりもしていましたが、今回はあまりにショックが大きく、言葉を失ってしまったのです。
また、最愛のお姉さまを突如失う、という壮絶な哀しみに襲われた妹・忍さんのところに取材陣が押しかけていたことを知り、これに関しても迂闊に言葉にはできない、さまざまな感情が込み上げていました。
正直、まだ心の整理はついていません。
…………………………
中山美穂さんがアイドル全盛期だった頃、私は数ヶ月おきにリリースされるシングル曲を全て憶えるぐらい聴き込んでいましたし、『ザ・ベストテン』や『トップテン』といったテレビの歌番組常連だった彼女を毎週欠かさずチェックしていました。
当時、家庭環境が複雑で、学校でも陰湿なイジメを受けていた私にとって、華々しく活躍するスター・アイドルの存在や、歌・文芸などの没頭できる趣味は、生きる支えとなっていたのです。
彼女の魅力に関し、上手く言語化できる自信などないのですが、ただただ、大好きだった美穂さんの冥福を祈りながら、そして在りし日の輝かしい姿を思い起こしながら、「中山美穂さん追悼特集」をお送りしたいと思います(全3回を予定しております)。
ちなみに、以前別の歌曲紹介シリーズ記事で特集した南野陽子さんは1985年歌手デビュー。
中山美穂さんと同期に当たります。
当時は非常に多くのアイドル歌手が続々とデビューする、アイドル全盛期でしたが、どのアイドルもその人だけの独特な個性を放ち、各々のイメージ・キャラにしっかりフィットした、丁寧な作り込みの歌曲作品が提供されていました。
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そしてこれまた余談ですが、中山美穂さんがCM出演していたKOSE ルージュラブラスの💄は、ちょうど私がフルメイクの練習をするようになった頃に流行った口紅で、マグカップなどに色移りしないマットな質感を求める、大学生・OL層に大人気でした。
都会的で洗練された顔立ちの中山美穂さんをCMに起用したことにより、非常に大きな宣伝効果があったと思います。
前置きが長くなりましたが、ここからいよいよ歌曲紹介に移りたいと思います。
①色・ホワイトブレンド
作詞・作曲:竹内まりや
編曲:清水信之
1986年2月5日リリース、4枚目シングル。
同年、資生堂のキャンペーンソングとして「インテグレート」のCMに起用された(インテグレートの口紅のコンセプト・キャッチコピーがそのまま歌のタイトルになっている)。
朝のメイクの時間が楽しくなるような明るい歌詞・メロディのこの歌は、今もなお、アイドルソングの王道的存在として新鮮な輝きをキープしている。
世代も時代も越え、万人受けする名曲と言っても過言ではないはず。
②C
作詞:松本隆
作曲:筒美京平
編曲:萩田光雄
1985年6月21日発売のデビューシングル。
やはりデビュー曲とあって、あどけなさや緊張感、初々しさが伝わってくる。
しかし「中山美穂」のアイドル像は当初から、可愛さ・可憐さよりも、大人っぽい雰囲気や都会的・ミステリアスな魅力が売り。
だからこの楽曲にも、それらの特徴・魅力がしっかり詰まっている。
③ツイてるね ノッてるね
作詞:松本隆
作曲:筒美京平
編曲:大村雅朗・船山基紀
1986年8月21日リリース。7枚目シングル。
これまた『C』と同じく、「中山美穂には単なる清純アイドル路線の歌は歌わせないぞ」という制作サイドの掛け声が聞こえてきそうな気がする一曲。
イントロからスリリングな展開で、聴き手を疑似恋愛の世界に引き込みそうな、そんなハラハラ・ドキドキ感あふれるテンポ・リズム。
中山美穂さんのアイドル人生の中で、男性ファン獲得に大きな役割を果たすとともに、強烈なインパクト・個性を世に放つ一曲となった。
④WAKU WAKUさせて
作詞:松本隆
作曲:筒美京平
編曲:船山基紀
1986年11月21日リリース、8枚目シングル。
この曲によって、中山美穂さんの小悪魔的な魅力が前面に押し出される形となった。
同期デビューの南野陽子さんが清純・可憐なイメージでアイドル街道を颯爽と駆け上がる姿も魅力的だったが、美穂さんの程良いセクシーさやカッコ良さは同性の目から見ても非常に眩しかった。
⑤You're My Only Shinin' Star
作詞・作曲:角松敏生
1988年2月17日リリース、12作目シングル。
この歌は中山美穂さんにとって、また新たな魅力を開花させた一曲、と言っていいと思う。
それまでのアップテンポでスリリング、小悪魔的、といった、少し派手な印象の歌から離れ、このスローテンポで優美なラブソングが提供されたことにより、彼女は「癒しを与えるヴィーナス」的な存在へとレベルアップを果たした。
美穂さんのクリアな声質を、より甘く優しく響かせるのに適した一曲に巡り逢った、という見方もできるかもしれない。
当時、制作者の角松敏生さんの才能にも大きな注目が集まった。
「永遠のラブソング」として、これからも多くの人に愛されていってほしいし、今のこの寒い時期は特に、大好きな人を想いながら聴くのにも適している。
無論、
「永遠に終わらない Shootin’ star」
という詞の如く、中山美穂さんはこれからも私の胸の中で、そして多くのファンの心の中で生き続けることだろう。
⑥CATCH ME
作詞・作曲:角松敏生
1987年10月7日発売、11枚目シングル。
とても大人っぽい印象を与えた一曲。
バブル時代真っ只中だった当時のステージ映像を振り返ると、肩パッド入りの衣装に身を包み、ワンレングスの長い髪を軽やかに靡かせてステップを踏む中山さんの姿がそこにある。
当時のアイドルは若さ・幼さアピールよりも、大人女性の色気を演出することに重きが置かれていたのだと、改めて実感する。
⑦True Romance
作詞:小竹正人
作曲:井上ヨシマサ
編曲:溝口肇
1996年6月7日リリース、34枚目シングル。
デビューから11年経ち、「アイドル中山美穂」からの脱却が進んでいた時期の、王道ラブソング。
個人的に今、この歌の詞が深く胸に沁み込む感覚があり、何度もリピート再生している。
特に今年は年間通じて、「不思議な運命の糸」に導かれていると感じる出来事が多かった。
「Destiny」という言葉がとても深く、貴重な響きを帯びて胸にこだましている。
🐥本日の記事は以上です🍀
ここまでお読みいただき、ありがとうございました m(__)m
後日アップ予定の続編記事も、引き続きご覧いただければ幸いです🙏