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僕らはBlue Orangeade

突然ですが、この記事を開いてくれたMOAのみなさんにクイズを2問出したいと思います。(まだMOAではない方は、エンタメ感覚で楽しんでくださいね)


第一問

これはMOAにとっては朝飯前。簡単すぎてビックリしてしまうかもしれませんね。

TOMORROW X TOGETHERのデビュー曲は?


基本中の基本ですから、みなさんせーので答え合わせしましょう。


せーっの!!




어느날 머리에서 뿔이 자랐다 (CROWN)


そうです!ある日頭から角が生えちゃうアレです。


うーん、簡単すぎてクイズになってないという声がどこからか聞こえてきそうですね...


では、2問目にいってみましょうか


第二問

TOMORROW X TOGETHERのデビューアルバム、THE DREAM CHAPTER: STARで一番最初に収録されている曲はなんでしょう?



あれ?意外と分からないかも...?


そう思った方もいるのではないでしょうか。



正解はBlue Orangeadeです。(タイトルでのネタバレ感...)


アルバムが出た順番だったり、どんな曲が収録されていたかは覚えていても、曲順までは気にしたことがなかった!という方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。


でも、TOMORROW X TOGETHERのアルバムって、かなり熟考して曲順が決められていると個人的に思うのです。


そもそも彼らのアルバム名は、minisodeを除くと、すべてにCHAPTER(章)という単語が入っているので、制作者側が物語として受け取ってほしいと言ってきているようなものですよね。


ゆえにその1つのCHAPTER、1つの章の中でも、どのようなストーリー展開をしていくのかを意識しているのは必然のように思えます。


このような張り巡らされた意図のなかで、Blue Orageadeはデビューアルバムの一番最初の収録曲に抜擢されたわけです。


言葉を変えれば、TOMORROW X TOGETHER、そして「君と僕」という物語の開幕曲ということになります。


そんなBlue Orangeadeという曲は、彼らのデビューアルバム、そして全体の物語にとってどのような意味を持っているのか。それを、私の解釈を通して見ていきたいと思います。


※ここからはあくまで私個人の解釈です。こんな考え方もあるんだなくらいの気持ちで読んでいただけると幸いです。




まず初めに、簡単にBlue orangeadeの歌詞の内容を確認しましょう。


とても端的に言えば、Blue Orangeadeという曲はひたすらに、「君と僕は何もかもが違う。それでも青色とオレンジ色の関係のように僕たちはお互いにとって補色であり、必要な存在なんだ」と歌っています。


もっと詳しい日本語訳を見たい方はこちらから ↑


たくさんの「反対なもの」、「相反するもの」を並べて、「それぞれ違う君と僕」を強調していますね。



さてここで、TOMORROW X TOGETHERというグループ名に込められた意味を覚えていますか?


改めて確認しておきましょう。


それぞれ違う君と僕がひとつの夢で集まって共に明日を作って行く


オフィシャルサイトにもこのように記載されていますね。


ここで気づかれた方もいるのではないでしょうか。


そうなんです。TOMORROW X TOGETHERというグループ、そして彼らの物語の前提は、「君と僕は違う存在」という認識の上にあるのです。


冒頭のクイズでみなさんに答えてもらった通り、彼らのデビュー曲はCROWNです。そのCROWNでは、悪魔になってしまったと思っていた少年が、一人の天使に出会います。そして彼らは尊い友人関係を築き始め、「君と僕」だった二人は「僕たち」になります(CROWNの次に収録されている曲、Our Summerの歌詞より)。


しかしその少年、ないしTOMORROW X TOGETHERたちは、相手に惹かれ関係を築き始める前に、君と僕はそれぞれ違う人間であるという事実にきちんと向き合っています。まるで、自分とはまったく違う「君」という存在を愛するための覚悟を決めるように。


全く異なる相手を愛すること、ましてやその相手と共に明日を作って行こうと決断することは、簡単なことではないと思います。時には衝突することもあるでしょう。世界が燃えてしまったかのように絶望する夜だってあるだろうし、もうこんな悪夢止まってほしいと願うことだってあるでしょう。



それでも彼らは、出会った「天使」と明日を共にすることを自分たちの運命としました。


それは、彼らのとても勇敢で、世界一やさしい覚悟だったのではないかと思います。


ゆえに、Blue Orangeadeという曲は彼らの意思や覚悟を示す曲でもあるのかもしれません。




今回はBlue Orangeadeが主なテーマだったため、デビューアルバムであるTHE DREAM CHAPTER: STARの曲順について多く触れることが多かったですが、他のアルバム(minisode含め)も曲順がカギとなっているように見受けられるものがたくさんあります。


特に、2022年6月時点で一番最新のアルバム、minisode 2: Thursday's Childは曲と曲のつながりが深いように思えます。曲順の視点からこのアルバムを解釈した記事を、私のお友達のうちの二人、ソイちゃんとMOMOちゃんがそれぞれ投稿してくれていますので、ぜひそちらの方もご覧ください。(お二人に掲載許可はいただいています)


曲順なんて気にしたことなかった!という方も、これからはぜひ、曲順にも注目してアルバムを楽しんでみてくださいね!!


それでは今日も良い推し活を!!


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