#034 ~音楽を始めたきっかけ~ インペグ屋との出会い
そして毎日打ち込み人生が始まった。
とにかく楽しい。
ブラスバンド部やバンドをやっていたおかげで、各パートがどのような演奏をしていたか?!というのが理解出来ていたのはかなりのアドバンスだ。
更にハマった理由がある。
バンドで私が新曲を書いて、譜面をコピーして、みんなで形にしていく際に
譜面とはいえ、私の頭の中にはアレンジされた音が出来上がっているのだ。
それをメンバーにきちんと説明出来ないと、そのアレンジにはならない。
また、メンバーもその譜面を見て、自分なりの演奏をする。
すると、私の理想とするアレンジの楽曲にはならないのだ。
それが、打ち込みでは、
自分の思った通りのアレンジになる〜!
というのが一番の理由だ。
それとは別に、ある日インペグ屋さんから電話がきた。
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*インペグ屋
インペグ屋とは、音楽に関するミュージシャンや音色を作る人や、写譜の調達など、とにかく
音楽に関する斡旋の達人の方である。
分かりやすいwebを見つけたので、参考にして欲しい。
http://www.tuhan-shop.net/recital/ondai/sigoto-inpeguya.html
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インペグ屋さんからのオーダーは
競馬か競輪のCMの制作でピアノを演奏して欲しいと。
何故私に電話がきたのかはもう記憶にないが、
指定された場所はテレ朝のスタジオだった。
スタジオに入ると、エンジニアさんと、クライアントさん
そして、アレンジャーがいて
ドラム、ギター、ベース、そして私だ。
初めまして、よろしくお願いいたします、と礼儀正しく言ったと思うが覚えてないwww
覚えていることは、アレンジャーさんが
とにかくリズムにうるさい。
録音の順番は
ドラム録音〜ベース録音〜ピアノ録音〜その後は私は帰っちゃったので分かりませんが。
アレンジャーさんに、ドラム、ベースの録音が終わるまで待ってて下さいって言われた。
こういう仕事をしたのが初めてだったので、どんな段取りなのか興味がありずっとスタジオでやり取りを見ていた。
アレンジャーはドラマーに「もっとこう〜こんな感じで」みたいなリクエストが凄くて、ドラマーも困っていた。
楽曲はCMなので、32小節しかないしテンポもちょっと早かったのでトータル1分もない曲だったと思う。
それなのに、ドラムのOKが出るのに 1時間位かかった。
ベースはそれなりに早く終わり、とうとう私の番だ。
頂いた譜面を見ると、32小節中、最初の16小節はドラムとベースが絡むようなサウンドで、私はお休みだった。
17小節目から32小節目まで全て全音符のコードを弾くだけだった。
全音符とは4部音符の4倍、すなわち、1小節に1回コードを弾けば良いのだ。
もっと簡単に言えば、後半17〜32、トータル16回コードを押さえるだけだ。
ピアノに座るとアレンジャーさんが
じゃあよろしく〜
と、楽曲が流れ始めた。
最初の16小節はお休みなのに、頭から演奏が始まり、17小節がやってきた。
コードを押さえて、コードを押さえて、コードを押さえて、コードを押さえて、コードを押さえて、
というのを16回間違わずに終わった。
するとアレンジャーさんが、
「はい!OK!!!」
と、一発でOKをもらった。
一瞬で終わってしまった。
ドラマーの人と何が違うのか?!理解が出来なかったがOKならそれで良いか。
すると、これらを取りまとめていた、インペグ屋さんに
この領収書に名前を書いて下さい〜
と言われ、サインをしたら封筒をもらった。
封筒の中を見ると、¥17,000入っていた。今日のギャラらしい。
私はコードを16回しか押さえていないのに、¥17,000もらえたってことは、1回コードを押すと
およそ¥1,000くれたという計算になるwww なんと割の良い仕事だwww
後にも先にも、このような仕事が来た事はないが、妙に嬉しかった。
そして、打ち込みにハマっていた私と、インペグ屋さんとの出会いがこれまた未来の新しい道に繋がるとは
これっぽっちも思っていなかった。
前回アルバイトの話しをしたけれど、一応マジメに働いていたら、その警備するスーパーの警備長になりそうになった。
スーパーはアルソックみたいな泥棒避けの会社とも契約していて、アルソックの警備解除のカードを私が持つことになり、朝6時に現場に行って私が解除するという作業を数日やって?と思い、辞めることにした。
私は警備のプロを目指していたわけではない。
ただ、沢山働かせてくれて感謝した。
やっぱり、、、つづく〜