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2023夏 瀬戸内旅行記 その3完(8月14日)広島・尾道
先日のお盆休みに行った瀬戸内旅行の最終日・3日目。広島を観光し、尾道へ立ち寄って帰阪する。
(▼前回はこちらから)
平和公園再訪
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横川のゲストハウス縁をチェックアウトし、再び平和公園へ。
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前日に入れなかった平和記念資料館に再び来てみたが、やはり120分待ち。さすがに炎天下の待機は厳しいので断念。横にある国際会議場のカフェでモーニングを食べた。
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ドライブ・マイ・カーのロケ地へ
広島平和記念公園にはシェアサイクルのポートがあり、ここで借りて南へ向かう。
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広島市環境局のごみ処理場「中工場」。濱口竜介監督の映画『ドライブ・マイ・カー』で、主人公家福(西島秀俊)とそのドライバーみさき(三浦透子)が訪れる場所である。
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2階が工場の南北を貫くように吹き抜けになっており、ガラスに囲まれた通路からは工場設備を見学できる。ちなみにこの通路は出入り自由だ。
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通路を抜けるとデッキがあり、階段を下るとのどかな公園が広がる。
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戦後、復興の基本計画として丹下健三は、原爆ドーム、原爆慰霊碑、平和記念資料館を直線上に配置し、これを「平和の軸線」と位置付けた。
中工場はこの「平和の軸線」の延長上にあり、建設プロジェクトを手掛けた建築家の谷口吉生は、軸線を妨げず海へつなげるべく、この吹き抜け構造を採った。谷口は丹下の弟子である。
『ドライブ・マイ・カー』でも、みさきがこの話を家福に語りつつ、お気に入りの場所と話す。
この日も暑かったが、海風が心地よく、開放的な空間がとても印象的だった。風がみさきや家福に語らせたのだろう。
本通で昼食
シェアサイクルで平和記念公園に戻り、本通りの商店街内にある「Craft beer と炭火『はればれ』」で昼食。
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クラフトビールのブルワリーに併設されたおしゃれなレストランバーである。カキフライ定食を注文。美味しかった。ビールも飲んでみたかったが、まだ旅が長いので控えた。
シネマ尾道でカサヴェテス
広島駅に戻り、山陽線で東へ。
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尾道駅で下車。降りた瞬間、風光明媚である。
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駅前すぐにあるシネマ尾道で、特集上映「ジョン・カサヴェテス レトロスペクティブ リプリーズ」から『オープニング・ナイト』を鑑賞した。
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特集上映自体は関西でも現在興行中だが、『オープニング・ナイト』だけはシネ・ヌーヴォや元町映画館の上映日程がスケジュールの都合に合わず困っていたところ、シネマ尾道でやっているとの情報を聞きつけ旅程に組み込んだ。
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舞台女優マートル(ジーナ・ローランズ)が、自らの老いとの葛藤に苦悶する物語。実際に夫妻であるカサヴェテスとジーナが、劇中でも役者夫妻を演じる。
役者が、役によって実存の危機に直面し、公演が迫る中舞台から姿を消すというプロットは、濱口竜介監督の『親密さ』や『ドライブ・マイ・カー』にも影響を与えたのだろう。終盤の、ベン・ギャザラ演じる舞台監督の狂気は、『ハッピーアワー』の鵜飼(柴田修兵)も思い起こさせた。
予定を変更して新幹線で帰阪
予定では、福山から西明石まで新幹線でショートカットし、西明石からは在来線新快速で帰阪する予定だった。ところが台風7号が近畿地方に接近しており、翌日未明には風雨が強まる予想となっていた。食事の備蓄やベランダの片付けなどが済んでいないため、福山から新大阪まで新幹線で乗り通すことにし、乗車列車も1本繰り上げた。
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のぞみ自由席は、福山の時点ではまだ空席もあり座ることができたが、その後は通路にも客がぎっしり詰まる混雑だった。
広島・尾道の気持ち良い風はどこへやら。新大阪に着くと、湿度81%の恐ろしい湿気に包まれながら家路を急いだ。幸い雨に打たれることはなく、帰宅できた。
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(おわり。写真は全て2023年8月14日撮影)