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※2021年4月11日にCharlieInTheFogで公開した記事(元リンク)を転載したものです。 実存があるのかないのかよく分からない役を演じる役所広司が好きだ。原田眞人監督版『日本のいちばん長い日』で、なんだか淡々と流れ作業をこなしていくかのように割腹自決する阿南陸相は最高だった。 本作の主人公、三上正夫も多面的な性格が微分的に激しく行ったり来たりしてせわしない。あのチャーミングな三上の周りには、それぞれのバックグラウンドがあって彼を支えたいと思う人が集まる。「