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純粋と、下心と、0か100の「性」なるもの

※自分でも書いて嫌だなぁと思いながら書いているので毒は強め、雰囲気は暗めのやさぐれnoteです。


前回、女友達について話したけれども、今回は異性の友人について綴りたくなってきた。

昔から異性の友人をつくるのが難しい。
結局、好きになったりなられたり。どうしてか必ず「性」なるものが割り込んでくる。

人からすると「モテ自慢?」と嫌味に思われるかもしれない。
けれど、結局先々でそういったものが本人の意思とは別にこびりついて離れない人だっていると思う。

そういうつもりはなくても出会った時から好意を抱かれることが多かった。思い返すと、完全下心0%の人はいなかったと思う。
(あれ?もしかして私の事、ちょーっと意識してる?)と気付いてしまうこともあり、分かった時点で意識を取り消してもらえるよう振舞うようにしたり、「彼氏できたんだ~」と噓をついてぬる~っとフェードアウトした。

思い返せば、子供の頃から妙な付きまといもしょっちゅうあった。
下校中や遊びに行く途中で知らない大人の男性に尾行されるなど怖い思いも結構した。とくにミニスカートを履いている時に多かったので、怖くて兄のお下がりのズボンに野球キャップなど、なるべくボーイッシュな服装をしていた時期があった。
書くことも死ぬほど嫌な気持ちになるが、今思うとあれは立派な性犯罪だったなってこともあった。
(思春期にあれがどういうことだったのか気付き、死にたくなるほど病みまくり心療内科にも5年間くらい通院でお世話にもなった。)
そういうこともあり近年報道されている女児を狙った事件は本当に気持ち悪すぎるので早く滅して欲しいとさえ思うし、自分でさえ危なかったのだから今を生きる姪っ子たちが心配でならない。

バイト時代もストーカーっぽいやつに数年にわたって付きまとわれ恐怖した。最初は仕事帰りに寄る、気さくに話すお客さんだなといった印象だったから、どの時点から恋心を持たれていたのかは分からない。

自分では何でもなく接しても、最終的には告白されたりただの下心だったり、純粋な友達ではなく恋愛や異性として興味を持たれる事がほとんどだった。
自分では予期していなかったので結局そうなると「あ、また終着点は同じか」となって、私は友達になりたかったけれど結局友達にはなれなかった。

仲良くなりたい、知りたい。
その言葉は表だけなのか、実は裏の真意を含めてのものなのか。
そのボーダーが分からなくて、せっかく仲良くなれたと思ったのに蓋を開けたら異性という意味で、向こうからは初めから友達には思ってもらえてなかったとシュンとしたことが常だった。

下心の中には本気もあれば、ただの性の対象だけの人もいた。そんなだから特に向こうから「仲良くなりたい、友達になりたい」と近付いてくる男性には結構敏感になった。

初めから上辺だけで、私の人となりなんて本当は見ていないんじゃないだろうか。それこそ下心だけだなんて失礼にもほどがある。
自分の中身には何の魅力もないのかもしれないと悩んでいたのと、当時つきまといに悩んでいたこともあり、一時期だけだけれど逆整形を本気で考えた時があった。

自分が好む服装や化粧の系統は、わりとどの人にも好感を持たれる方だと思う。(と言っても普通のOL服だが)
なので仕事をする場合はとても役には立つけれども、何をしたわけでもないのに人から気に入られやすいというだけで、勝手な嫉妬をぶつけられたり、やっかまれたりいじられたりが本当に嫌だった。

異性の友達を語る前に、同性の嫉妬は抜きにできないのでちょこっと備忘録も書いておく。


女性からの嫉妬は、それこそ八つ当たりのような無視にシカト、報連相のカットの他「顔が可愛いんだから多少運が悪いほうがちょうどいいよ!」とよく分からない嫌味を言われたり、その場から「除外」されることがあった。
それか「どうせ私はのどかさんと違って愛想ありませんから。逆にニコニコしたくもないし。」なんて感じ悪くボソッと呟かれたりなど。
私は私でいるだけなのに向こうが勝手に卑屈になって感じ悪い言い方をぶつけられることもあった。
(相手が心地よくなる対応を務めて、仕事も早く済ませ、それで完璧に仕事が回ることの何処が悪いんだろうと思うけど)

自分がちやほやされないと嫌だというタイプの人がいた。
もし自分に顔の可愛い妹がいたとしたら絶対に苛め抜いていたと思うから妹がいなくてよかったと言っていたし、「ましてやのどかさんが私の妹じゃなくて本当に良かった。自分より可愛がられる存在なんていらないもん」と言われた時はわりと怖かった。

「顔も可愛くて家族も仲良くて、(当時)付き合っている人にもステータスがあって、それなのに言いふらしたり自慢しない性格なんだから、ちょっとぐらい不幸だったり不運なほうが人生の採算とれてるよね」
「ちょっと運が悪いくらいが似合ってるよww」

そんな風に言われるたびに、そんなことを言う子が私の友達にいなくてよかったなとも思った。

私の友人で、とにかくどんなタイプの男性にもウケる子がいる。10人中7割8割が「彼女いいよね!」と好かれるタイプ。
そこに女性グループが絡むと、優しくすれば「媚びてる」、さっぱりしていれば「あざとい」と、どちらに転んでも言われる。
だから男女共同で働いているところよりも、いっそ女だけの職場の方がモメないで済むから楽と言っていた。

私は、うまくやっていくために「お笑いキャラ、ふざけキャラを率先していこう!」という風に敢えてふるまうこともあった。
飲み会でも「これいらな~い。え、食べな食べなwwまだ食べれるでしょ?」といらないものを押し付けられたりして、内心私もいらなかったけれど食いしん坊キャラでいたほうが周りの気も済みそうなので「食べるの好きなんで頂きます~!」と引き受けたりもした。(まぁ実際美味しかったし!)

最近はもう心が疲れたのと、都合悪い時はいつも「のどかさん、こういうの好きだもんね!ww」と当たり前に押し付けるようになってきたので、自分の価値を下げるのをやめた。(そうしたら何か態度が変わったけど。)
なんならある人は家族に作ってもらった弁当箱を開けるなり「これ、嫌いなんだよな。いらないし。良かったら食べます?」とため息交じりで面倒くさそうに、無神経に差し出そうとしてきたからだいぶ失礼である。
人のいらないものをなんで私が喜んで引き受けると思ったんだろう。
(いや自分どんだけなめられてんだよって話だけど)

当人たちは自分たちがそんなふるまいしてきたことなんか忘れてるだろうし覚えがないだろつけど、言われた・されたこちら側は一言一句覚えてるもんなんですよね。
失礼だなと思うほどには傷ついているので。
どちらにせよ、私の事を本当に下に見てるんだろうなと思う。
そんな私が結婚して幸せになった途端に、面白くないという態度になったのだから、態度を変えることが本当に謎。

そういえば、くだらないなぁと思う話があった。
上司にみんなでお鮨をご馳走してもらった際に、いいネタはじゃんけんになることがある。
正直じゃんけんで勝っても、人気のネタなんか怖くて選べない。ウニもボタンエビもいくらも大好きだと聞けば、その後どう思われるのかのほうが怖いから。
きっとウニを選べば「人が好きなの知ってて、調子乗ってる」とモヤられる上に、ご馳走してくれる上司からは「ちひろちゃんならもっと食べていいよ!お前らは食べちゃダメなwww(冗談)」と言われてしまうし、比較されるそっちのほうが耐えられない。
きっとその後も「〇〇さんはちひろちゃんのことお気に入りだもんね」とあからさまに言われてしまうことになる。ちなみにノルマだから食べないのは不可避だ。
それならばと誰も手を付けない罰ゲームになるであろう芽ネギを選ぶしかない。芽ネギ好きだし。
みそっかす具合に「遠慮してそんなのわざと選んであざとい」と思われた方がまだいい。だって美味しいネタはちゃんと残してあるし。(でもそれがより「ムカつく」になるのかなぁ。)
おそらくウニでも芽ネギでも正解はない。どっちを選んでも嫌われる場合どうすればいいんだろうか。

こちとら普通にしているだけなのに。
仕事も自分の中で精度が上がるよう一生懸命やって、趣味も楽しく過ごせて、人にも気持ちよく対応を心掛けてるし、
意地悪して仕事を教えないなんてこともしていないし、それでいて妬まれる場合はどうすればいいのやら。第一見た目の事言われても両親・遺伝子に感謝としか言いようがないし、そもそも十人並みの容姿なわけでそこやっかまれても自分にはもっと美人な友達いるし……となる。
可愛いなんてたかが知れている。本当に容姿が綺麗ならモデルにでもなってるし、早く結婚できてるのでは?とも思う。
男性が関係する同性の嫉妬って、ほんとどうしようもないなと思う。



じゃあ男の嫉妬はどうなのか?となると、私の場合はだんだんと相手からの束縛が強くなって勝手に妄想を抱かれ、全部を把握したいとなるのか相手が疑り深くなっていった。
自分と一緒にいる以外で、私が他の人と少しでも楽しそうにしているのが許せなくないといった感じだった。

職場の飲み会のことも話すと嫉妬で不機嫌になられ、とにかく飲み会に誘われる事にくどくど文句を言われる。
友達との約束も嫌がられ、会ってきたら会ってきたで心無い事を言われた。 

数少ないとしても「これから異性との交遊の可能性がなきにしもあらず」という不安に駆られるのか、過去に付き合った男、異性の交遊関係(SNSの相互含め)を根ほり葉ほり一人ずつ説明させらえることもあり、
「今やりとりしてないならいいよね?男友達、何のために必要?目の前で消して。」と、目の前でフォローを消させられたこともあった。

私と知り合う、私の周りにいる男性全員を、自分から奪っておびやかすような「敵」とみなしていた。
一緒にバーで飲んでいてカウンターで別の男性客と会話となる際も、直接私が男性と話せば制されて「あんまり調子に乗って話さないの」と窘められたし、
ましてや楽しそうに話すと「もうそろそろ僕たち帰るので……」と切り上げられ店を出ることもあった。
(その後「調子乗って楽しそうに男性と話すなんて相手が迷惑だ」と叱られる)

一番おかしかったのはデジカメのデータで、彼が勝手に疑っていた男友達の名前を挙げ、ありもしない「そいつとのいかがわしい写真があった」「データは削除したってプログラミングいじれれば見れるんだよ」とうそぶかれて、
本当に私がその男友達と何も無かったかカマをかけられたことがあり、夜通し本当に潔白か尋問・説明させられたことがあった。

今思い出すだけでも、気が狂いそうになる嫉妬だ。
今が幸せな分、思い出すだけでも病みそうになってくる。(もう書いていて具合が悪い)

その他の人では「付き合えるまでずっと告白し続ける」と本当に食い下がらなかった人もいたし、メールの返信をし忘れただけで職場にやってきて確認しにこられたりして、やたら執着されることが多かった。
そんな執着してくる人と付き合ったら何があるか分からないから怖いし、良いなとも思えなかった。
その後に付き合ったのが件の嫉妬深い男性だったから、なんか変な霊でも憑りつかれてるのかな?とさえ思った。
(ちなみに嫉妬深い元彼は初めは優しかったので、本質に闇があったの見抜けなかった。)


異性の「友人」がテーマなのに大いに逸れてしまったけれど、そんなだから異性の友人などいるはずもなく、束縛元カレの洗脳?もあり「異性の友達、必要な理由がわかんないな」と思うようになった。

それでもたまには、同年代の友人だけでない、性別も年齢も違う人からの見解や視点が欲しい時がある。
誘ってるわけでも、アピールしてるわけでもない。

ジムでもバーでも今まで男性の下心にしか触れてこなかったので、男性が多いところはどうしても自己防衛で過敏になってしまう。
こちらは普通に楽しく話したいだけなのに、途中どうしてかそういう気持ちになられてしまう事が多かった。
そんな風に悩んでいたら、ある時に知り合いにこんな風に言われた。

「ちひろさんは、自分が異性からどう見えているか、思われるか、もっとちゃんと意識した方がいいよ。自分が思うよりも性の対象には魅力的なほうだし、そのくせ隙だらけだから。男からどう見えてるか自覚したほうがいい。」

その言葉で私の意識は「諦め」に結構変わったと思う。
0か100かでしか人間関係が成立しないのがすごくもどかしいし、すごく孤独だ。色んな人と話して、いろんな価値観を味わいたいのに。
自意識過剰でもなんでもなくて、終着点がどうしてもそうなってしまうのはどういうことなのか分からない。
(そういう意味では今の仕事の環境は、男性はいても立場上そういったことがまるでないので、ものすごく安心して働けている。なんならストーカーとかやってこないし)

ずっとそういう気持ちを抱き続けていたのだけれど、先日、職場で大人になっての友達の作り方の話になった。

「ジムに行けば色んな友達もできるみたいだよ」
「バーで飲んだりしてると友達になれる」
「そっか、そういうので友達作りに行けばいいんだ!」

バーとかジムはもちろん男女関係なく色んな人がいる。だけれど男性の比率がどうしても大きい。もちろん知り合うのが男性ばかりではないけれども、途中から異性として見られる事もなく純粋に性別関係なく知り合いが続くのは良いなと思った。
なので目からうろこだった。
だってその場で出来た友達が、本当に友達として変わらずにずっといてくれるなんて羨ましすぎた。


年齢的にもう何もないと思うけれど、今までそういう傾向が多かったからやはり警戒してしまう。
今になって異性の友達が欲しいかと言われれば、別にいいかなとは思うけれど、嫌なのは「異性の友達なんて必要?いらないよね」と決められたくない事だ。
今思うとあの嫉妬って本当に何だったんだろうか。

異性からの目線も、同性からの意地悪も受けたくない。嫉妬されないように振る舞うのって、すごく頭と心を消耗する。


やっと男の嫉妬から離れられて、心穏やかな大好きな人と結婚できて「配偶者がいる」となったから妙な事もおきなくて安心と思いきや、
結婚したのを機に今度は女性から何故か執着的に嫌な態度をとられる事態が続いているので、久々に考えてしまった。

何なんだよーもー。。。。
安穏としていたい。。。