のどか ちひろ

書きたい想いがわいたときにちょこっと書きたくて登録しました。

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マガジン

  • 創作短編小説

    以前に趣味で執筆していた短編小説です。 お題配布サイトに沿った話ばかりになりますので、オチのために内容はやや強引傾向多めです。

  • ひとりごと、ふたりのこと

    私と夫の日常生活の一コマをメインに、ひとりごちてふと思った事などのエッセイ

最近の記事

短編小説「雷、放課後、雨のち晴れ」

※以前に趣味で執筆していた短編小説です。元々はお題にそった短編小説なので、原題は「かみなり」という作品になります。 --------------------------------------------------------- 初めて、雷の日って悪くない、そう思えた出会いだった。 【 雷、放課後、雨のち晴れ 】  薄暗闇の空が唸ったと思ったら、目を射しそうなくらいの閃光が雲を割って轟音と共に落ちてきた。 ピシャーン!バキバキ!と、突然の光と音に、 「ひゃぁああぁぁ

    • あの人が不幸せなままなのは嫌なの

      親友と飲んだくれた日に、自分でも思いもよらなかった言葉が出てきて私は泣いた。 初まりから終わりまで何もかも全て知ってくれていた彼女も、一緒に泣いてくれた。 言葉にするとなんてチープで偽善なんだろうと思う。 ましてやもう心を隔てた他人となった今、「だからそういう風に言えるんでしょうね」と思われるかもしれない。 それでも、本当に心からそう思っている。 全てを赤裸々に書き残す事なんて、何一ついいことはない。 都合が悪くなったら消せる利点が、こういったSNSにはある。 だけれど

      • おおいに笑い合える日々

        夫から最近よく言われるようになった言葉がある。 「もう勘弁して!」 どういう時に言われるかと言えば、呼吸が出来なくなるほど笑いがおさまらなくなったときだ。 そう、私たちは実につられ笑いする。 彼曰く「違う、笑ってるのはちひろだけ。俺なんもしてないもん。笑わせてくるのはそっちだもん」とのことだけど、これまたニヤニヤひーひー笑って言ってくる。 昨日なんて顔パックしながらあることに慌てふためいていたら、それを見て突然顔を覆いだして笑っていた。それも呼吸もできないくらいに。

        • 純粋と、下心と、0か100の「性」なるもの

          ※自分でも書いて嫌だなぁと思いながら書いているので毒は強め、雰囲気は暗めのやさぐれnoteです。 前回、女友達について話したけれども、今回は異性の友人について綴りたくなってきた。 昔から異性の友人をつくるのが難しい。 結局、好きになったりなられたり。どうしてか必ず「性」なるものが割り込んでくる。 人からすると「モテ自慢?」と嫌味に思われるかもしれない。 けれど、結局先々でそういったものが本人の意思とは別にこびりついて離れない人だっていると思う。 そういうつもりはなくて

        短編小説「雷、放課後、雨のち晴れ」

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        • 創作短編小説
          28本
        • ひとりごと、ふたりのこと
          13本

        記事

          短編小説「雨の歌」

          ※以前に趣味で執筆していた短編小説です。元々はお題にそった短編小説なので、原題は「雨の日」という作品になります。 ※「春の風、嵐の前」と「アラウンドザワールド」とちょこっとクロスストーリーになってます。 --------------------------------------------------------- 湿った空気に、小さな粒がリズムよく落ちる。 こんな日は雨宿りがてら、カフェに立ち寄るお客さんが増える。 カラメルをたっぷり含んだように甘美な弦楽BGM。

          短編小説「雨の歌」

          ことばを味わう

          いつも自分の好きな作家さんばかり読んでしまうので、何か一つ新しい感覚を取り入れたいなと思って、本が好きな職場の子にオススメな作家さんを聞いてみた。 彼女は詩が好きで、穂村弘さんの短歌集をいくつか貸してくれた。 詩の中でも短歌は私も好きで、とくに現代短歌とよばれるものは感性が瑞々しくて「ことば」に溺れるのにはぴったりだと思った。 穂村弘さんは名前だけ存じているものの、あまり読む機会がなかったので嬉しい。 短歌や詩と言えば俵万智さんや加藤千恵さんが好きだ。それとルミネの広告を手

          ことばを味わう

          女友達、変わっていくもの、変わらないもの

          突然だけど、友達の事が大好きだ。 中高時代にオタク活動をしていた頃も、オタ活を休んでおしゃれや恋に夢中だった頃も、 お互いの状況やコンディションがそれぞれ違えど、仕事に悩んだり、恋愛に行き詰まったりして沢山相談に乗ってもらっていた頃も、いつも支えてもらっていた。 「どうせひとりだし」と拗ねてみても周りをふと見ると、いつも友達が「話聞くよ!待ってるよ!」とニコニコ微笑んでくれていた。 だから「全部ひとりで乗り越えてきた」なんて独りよがりなことは口が裂けても言えない。 けっ

          女友達、変わっていくもの、変わらないもの

          短編小説「春の風、嵐の前」

          ※以前に趣味で執筆していた短編小説です。元々はお題にそった短編小説なので、原題は「風の中」という作品になります。 ※「あなたとダンスを」のリンクストーリーになってます。(同じ音楽学校に通う弟の物語になっています) --------------------------------------------------------- それならいっそこの風に巻き込まれてしまおうか。 目の前の儚くも綺麗なこの人が、あの日、僕に決めてくれたように。 もしかしたらチェロに引き上げられ

          短編小説「春の風、嵐の前」

          短編小説 「あなたとダンスを」

          ※以前に趣味で執筆していた短編小説です。元々はお題にそった短編小説なので、原題は「ダンス」という作品になります。 --------------------------------------------------------- 伴奏者と演奏者は恋になんか落ちないってみんなは言うけれど、 もしそれが本当だとしたら、僕はやっぱり変わっているんじゃないだろうかと思ってしまう。 【 あなたとダンスを  】  手と手を取り合いながら駆けてゆき、踊るようなメロディ。 そんなイ

          短編小説 「あなたとダンスを」

          短編小説「エメラルドの憂鬱」

          ※以前に趣味で執筆していた短編小説です。元々はお題にそった短編小説なので、原題は「みどり」という作品になります。 ※「アラウンドザワールド」のクロスストーリーです。 --------------------------------------------------------- 「わ、ミドリくんの髪の毛の色が緑になってる。どしたの」 「黒染め失敗してまさにこの色」 「どうせやっすいヘアカラー使ったんでしょ」 「慌てて手にとったのがこれなんだよ」 「てっきりお菓子職人じ

          短編小説「エメラルドの憂鬱」

          自分のために書き続ける

          どうして書くんだろう、とふと振り返る時がある。 普通の人は「小説」なんてものは書かないらしい。 じゃあ、普段から思考していることや、ストレス含め言いたくても言えない事や言わない事や疑問や不条理に感じている何かを、どこでどういう風に発散できているのだろう?と、逆に疑問に思ってしまう。 もちろん書く事は残ることでもあるから時としてリスクにもなりえる。 それでも「書く事」が既に日常生活の一部になると、本当に自然なことすぎて、つい書かずにはいられなくなってしまう。 これは趣味で

          自分のために書き続ける

          さいきんのこと ~水曜日から水曜日まで~

          最近、地味に忙しかったのでは?と、体調を崩してからいつも気付く。 考えたらフル活動で、睡眠もとっているけれど休めていなかったのかも。 実家と新居を往復し、それに加えてこの寒暖差で、日曜日は少し肌寒いな~と思っていたら喉がイガイガ。 夜なべで作業する案件もあって。いつも季節の変わり目に体調を崩しやすいと分かっていたけれど、怒涛のように行動していたから体調崩れるのはあっという間である。 それとマスクやっぱり大事だなー。冷たい空気と乾燥にほんと弱い。 ここのところ仕事で思うこと

          さいきんのこと ~水曜日から水曜日まで~

          短編小説「ハセガワ君はえふりこぎ」

          ※以前に趣味で執筆していた短編小説です。元々はお題にそった短編小説なので、原題は「ふるさと」という作品になります。 ※東北訛り部分の正確性はご容赦頂ければ幸いです。 --------------------------------------------------------- うちのフロアの花形社員である同僚が、朝っぱらから部長の元へ向かい高らかに宣言した。 「部長、俺、今日は絶対に残業できませんのでよろしくお願いします」 「おう。のっけから申告してくるなんてタカム

          短編小説「ハセガワ君はえふりこぎ」

          短編小説「あなたへの旅」

          ※以前に趣味で執筆していた短編小説です。元々はお題にそった短編小説なので、原題は「旅」という作品になります。 ※短編小説「約束」「片戀」のアンサーストーリーになっています。 --------------------------------------------------------- 彼女のところへ帰れたら。 ずっとそう想っている。 馬鹿な男だと思われても、俺にはあの人しか見えない。 【 あなたへの旅 】 * * * * * ああ、俺は死ぬんだな。確実にそう

          短編小説「あなたへの旅」

          短編小説「片戀」

          ※以前に趣味で執筆していた短編小説です。元々はお題にそった短編小説なので、原題は「朝日」という作品になります。 ※短編小説「約束」のリンクストーリーになっています。 --------------------------------------------------------- 本当にこんな事を言ったら嫌われるのは分かっている。 だからいつでも仮面をつけている。それでもいいんだ。 最初からこの想いは叶わないのだ。 【 片戀 】 この日は、海外ロケ班が帰国してくる日で

          短編小説「片戀」

          ふたり、ぴったりだね。

          ここ最近嬉しかったことは、各方面に交際・結婚報告した際に 「二人、ぴったりだね!すごくお似合い!」 と言われる事が多かったことだ。 体格なんて正反対(身長も私151cm、夫183cm)なのだから、それでも「お似合いだね」と言われるのは、二人の雰囲気という意味だとしたら実に嬉しい。 さらに嬉しいのは夫も人からそう言われて「ぴったりだって。そう思ってもらえるのすごく嬉しいな」と喜んでくれているところだ。 私自身、夫と一緒にいてしっくりくる事がとても多い。 優しく大らかで心地が

          ふたり、ぴったりだね。