■ブレンディッド・ウイスキーの歴史:6話目/最終回
スコッチ・ウイスキーがいかにして、「スコットランドやアイルランドの田舎の人が飲むダサいお酒」から、フランスやイングランドの貴族も嗜む「イケているお酒」へと駆け上がったのかをご紹介する最終回です。
◇前回までのおさらい
今回はこの続きからです。
■スピードUPした蒸気船
1860年代には蒸気船が格段にスピードUPし、ヨーロッパでのフィロキセラ蔓延へと繋がって行くのです!
ここからの展開は書籍より引用します。
このように「フィロキセラ」のヨーロッパでの蔓延の本質的な原因は、「産業革命」なんです!!
■変化の激しい1860年代
それにしても、1860年代って色々なことがありますねー。
■マニアックにもう一歩、深掘り!
産業革命の象徴とも言うべき蒸気機関。
この蒸気機関が、機関車や蒸気船といった移動手段をはじめ、産業の生産現場にも導入され(もちろんウイスキーの生産現場へも!)、社会を一変させました。
そしてプラスの面もあれば、フィロキセラのヨーロッパでの蔓延といったマイナスの面もあったわけです。
この蒸気機関について、その発祥を確認してみたいと思います。
蒸気機関を初めて実用的&商用的に使える段階に持ってきたのが、かの有名なジェームズ・ワットさんです。
電球の単位の「ワット数」のワットさんですね!
ジェームズ・ワット - Wikipedia
なんと、このワットさんですがグラスゴー大学で計測器製作の仕事に従事していた『スコットランド人』なんです!!
■まとめ
こうしてスコッチは、ワインやブランデーといった貴族の嗜むお酒と、肩を並べるようになりました。
ただ、その産業革命の核とも言える「蒸気機関」をつくり上げたのは、
驚くほどの、スコットランドとの因縁!!
歴史の不思議さ・面白さ・神秘を感じずには、いられません!
以上で、6話に渡ったブレンディッド史の完結です。
お付き合い、ありがとうございました!