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バカになる

 雑誌のコラムで、銀座のバーのマダムが書いているものを読んだ。ここで彼女は「自分を大きく見せずに、バカになりなさい。」と言っている。

 これは彼女が銀座の先人達から何度も指導されたことだという。彼女に教えた人は、自分のアピールではなく、とにかく客を盛り上げることに徹していて、どういう言葉を使えばお客様が嫌な気持ちにならずに楽しんでくれるかを常に考えていたそうである。

 このことはお客様商売だけのことではないと思う。しかし、「バカになる。」と言われても、中々難しい。
どうしても自分のことをアピールしたい。誰かに認めてもらいたいという欲求が表に出てしまう。

 でも、人と接触するにあたって常に相手が嫌な気持ちにならない様に意識するというのは一つのヒント。そうするうちに段々にそういう意識が自分の中に定着するのかな。当たり前の様なことだが、胸に留めたい。意識し続けるのは難しいと思うが。

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