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タワマンは天守閣?

 都市部のタワマンと言えば、眺望のいい高層階ほど価格が高く、一部の成功者や金持ちだけが住めるジャパニーズドリームの象徴とされることが多い。何故そうなるのだろう?

 安土桃山から江戸時代にかけ、各藩で作られた城郭建築の中で最も背が高いのは天守閣だ。そこから領国を眺めることが出来るのは天下人や領主の特権であった。彼らはそこからその視界に入る全てが自らの持ち物であることを実感し、悦に入る。その為の仕掛けでもあった。

 そして現代、マンション業者はやはり眺望を武器に上層階の部屋の価格をつりあげ、買主の心をくすぐる。
「この景色が貴方だけの物になるのですよ。」
などと言われると頬が緩むのを抑えられない。

 だが近年の災害では電源が失われた際のタマワン高層階の弱点が露呈されている。又、ネット記事によると、南米辺りだと実はタワマン高層階は低所得者用らしいとの話もある。今後タマワンの価格価値に変化はあるのだろうか?

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