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小正月は残るのかな?

 1月15日は小正月という。古くはこの日までが正月で、この日ばかりはお嫁さんが実家に帰らせてもらったり、奉公に出た女の子が里帰りさせてもらったりした日でもあり、女正月とも呼ばれたとのこと。

 この日には小豆粥を食べる習慣があった。これはお正月はこの日まで獣肉を食べることが禁忌とされていて、獣肉に似た赤色をした小豆も禁忌とされており、この日がそれを食する最初の日となったことにちなむらしい。

 私は小さい頃に一度だけ祖母の家で食べたことがあるが、なんかお赤飯をお粥にしたようなもので、お汁粉の様に甘い訳でもなく、取り立てて美味しかったというイメージはない。

 前は15日が成人の日であったので、この日はそのイメージが強かったが、今は暦の上では小正月だけになった。だが嫁という言葉そのものが禁忌となりつつあり、奉公という言葉もほぼ死語になった現代。小正月の本来のの役割は終わり、今後は言葉だけが残るのかな。

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