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地方に全国紙は必要ない?

 既に新聞自体(特に紙)がオワコンの方向へ向かっているという話もあるが、地方での全国紙は既に(朝・毎・読・産)終わっている。というかそもそもあまり注目されていない。

 こんなことは首都圏出身の自分からすると、他の地域に赴任したことで初めて知った事実だが、そこに住む方にとっては何ら不思議な話ではない。

 例えば静岡県では静岡新聞のシェアが6割超え。(静岡市内では約8割)。長野県では長野毎日(毎日新聞の関連ではない)が7割という具合。首都圏や関西圏を除くと、その地域の新聞が圧倒的に強い。
理由は簡単。その地域の新聞でないと地域の情報が手に入らないから。地域政界や地域出身有名人の情報(地域出身のスポーツ選手等も)もその新聞。地域にとって全国の情報より地域の情報であるのが良く分かる。ところが首都圏で神奈川新聞や東京新聞等の地域紙があるが、さほど部数が出ている訳でもなく、全国紙の方が読まれる。

 地方では全国紙が売れず、とうとう最近では毎日・産経がある県から撤退し全県での発行をあきらめた。新聞の購読者そのものが減って、ニュースはネットに頼るようになると、ますます全国紙の需要は減り、地方ではネットで入手しにくい地域情報を求め地方紙へシフトしていくのかな。

 そうすると、全国紙は首都圏や関西圏のための新聞になり、そのエリアのための地域紙になってしまうのかもしれない。(今でもそうか)

 既に全国紙という名付けがおかしいのかもしれない。

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