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人に甘く自分に厳しい人は、マネジメントに向かない

僕は社内の役職として「マネージャー」をやっているんですが、主な仕事はユニットリーダーである「チーフ」を束ねることをやっています。これまで15人ぐらいのチーフが直接僕のチームだったんですが、そんな中でマネジメントに向いている人と向いていない人がなんとなく分かってきて、そんな中で表題の「人に甘く自分に厳しい人は、マネジメントに向かない」ということを思っています。

チーフは、主に以下の4つの条件から選ばれることが多いです。

  1. そもそもチーフが必要なポジションがあること

  2. メンバーとして成果を出していること

  3. 本人がチーフになることを望んでいること

  4. チーフとして適正がありそうなこと

1〜3は割と明確なんですよね。ただ、4が難関です。通常、「チームワークができるか」「自分の意見を主張できるか」「メンタルは成熟しているか」みたいなところで判断しますが、落とし穴として「人に甘く自分に厳しい人」は上記に合致するように見られてしまうところがあります。
人に甘いと周囲とは衝突しないので上手くやっているように見えて、自分に厳しい人は個人として成果を出しやすいです。

ただ、そういう人は価値観を変えないとマネジメントするときに辛い思いをすることが多そうです。

なぜかというと、まず、マネジメントは人に動いてもらって成果を出さないといけません。そのときに、優秀な人は「自分でやったほうがいい」と人に任せることをせずにどんどん自分に負荷をかけがちです。
また、人に厳しくできない人はいて、そうすると周囲は成果を出せません。厳しければ厳しいほど良いわけではないけど、厳しくならないといけないときは必ず存在します。

結果、成果は出ないけど個人としては頑張り続け、自分を責めることになります。とても、苦しくなります。

そのためマネジメントをすることになったら、自分がこういうタイプでないかを確認して、該当していたら意識的にタイプを変えるのが重要です。

もちろん、他のタイプが必ずしも上手くいくかは分かりません。人にも自分にも厳しい人は成果はだすけどちょっと怖い人になりがちだし、人にも自分にも甘い人はただの間抜けな良い人になりかねません。ただ、人に甘く自分に厳しいのは最悪です。特別優秀な人はそれでも上手くいくかもしれませんが、たぶんそういう人はそもそもマネジメントしない方が上手くいってそうです。

かつて僕は「ピーターの法則」というものを知ったときに、なるほどなぁと思いました。ただ、そのときは「役職が上がると戦略性とかが問われて業務の内容が変わるから」と思っていました。それは半分正解ではありつつ、残りの半分はこの「甘さと厳しさ」がある気がしています。(特に、最初の中間管理職は)

人に厳しくするのは、これまで厳しくしたことがない人には慣れが必要です。そんなとき参考になった本が僕には2つあって、それが以下です。

1兆ドルコーチは実在する素晴らしいコーチ(≒マネージャー)のビル・キャンベルの話で、彼はとても率直な厳しい人でしたが、愛のある人でもあったようです。それらをどう両立させていたのか?の方法論として、GREAT BOSSが参考になります。


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