村上春樹の英語スピーチ。なぜ小説を書くのか。
村上春樹は2009年にイスラエルの文学賞「エルサレム賞」を受賞した。授賞式で彼は英語でスピーチをする。当時のイスラエルの置かれている政治的な状況も踏まえながら、「壁」と「卵」という比喩を用いて、彼が小説家として大切にしている考えを述べている。村上春樹が語った全文をざっくり意訳しながら彼の言葉を読み解きたい。
I have come to Jerusalem today as a novelist, which is to say as a professional spin