まだ離脱せず。


25年ぶりに会社員になって4ヶ月経った現在の雑感など。


フリーランスでデザインをしていた時には営業から折衝から請求から領収まで全て一人でやっていた。


会社組織では当然分業制なので、出社したらデザインワークだけやっていればいい。


いきなり管理職なので、部下の管理もしなきゃなんだが、組織ががきちんとできているのであまり苦労は感じないで済んでいる。

フリーランスの頃は仕事の早さが「売り」で、重宝がられたものだ。

特に早さを意識したことはなかったのだが、クライアントの要望を聞き取りしているとアイデアがふっと湧いてきて、早く具体化して自分が確認したくなり、結果的に完成が恐ろしく早い(他社比)ということになっていた。

イラストも描くし、コピーも書くし、写真も撮るし、もちろんデザインも・・・。オールマイティプレーヤーだったが、器用貧乏とはよく言ったものだ。便利に使われすぎた。

それが会社に入ってみると、仕事のテンポが非常に悠長なんですね。

無理なスケジュールで仕事を取ってきていない。

ありがたいことなんだけれど、納期が3ヶ月あるような仕事も、私にかかると1週間で完成してしまう。もちろん一案だけではない。クライアントが検討したいであろう第3候補案くらいまでを作ってしまう。

クライアントにメールで送る前にこちらの営業担当に見せると、当然のことながらあまりのスピード感と完成度の高さに心底驚いている。非人間的な作業量をたったの1週間で終わらせているのだから無理もない。(自分で言っていて照れるが、本当なんだから仕方がない)

「少し時間をおきましょう。この時間でできたと思われるとありがたみが薄くなると思います。」営業君の言うこともわからなくはないが、私はどんどん仕事を入れた方がいいと考えるので、その気持ちを伝える。

「ずーっとこのペースで仕事ができるんですか?大丈夫ですか?」と確認されるが、できるときも出来ないときもあるだろうが、今まで納期を落としたことはなかったよと伝えると営業君はホッとして「じゃあ、データをクライアントに送ってください。ccで部長と僕にもお願いします」と言った。

ことほど左様に、いろいろとペースが狂うことがある。

今はこのお互いの時間感覚の「ズレ」を調整する期間なのかもしれないと思っている。



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