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二日目にして、上司、愚痴の山。

出勤二日目。

前日は、作業前のことは上司が済ましてくれていたので、実際どのように作業開始するのかをその日の最初に細かく説明してくれました。元栓開けるとか、朝のお茶沸すとか。そういうのね。

実際、朝は二人出勤で、調理担当はワタシ一人。一緒の時間働くのは、調理補助のパートさんが一人と、二人業務が通常なわけでして。

早いとこ業務内容を把握しておかないと、一人になってわからないんじゃ困りますので、その辺は真剣です。いろいろ聞いて、メモはかかせず。

一通り準備作業のことを聞いてしまえば、あとは調理業務で。その辺はもう、前職とほんとに変わらないので粛々と業務を進めていきますわ。

「いやぁ~、ほんと大丈夫そうだね?。ちょっと事務作業してきていい?。」

と、上司が言い出しました。


おいおい。まだ二日目だぞ。


とは思いましたが、正直もうそばにいてもやることないって感じなんだろうなぁとは想像つきましたので、どうぞどうぞと。

何かあれば声かけてね、とは言われたものの、その後、彼はワタシの作業が終わるまで事務所から出てきませんでした(笑)。


二日目にして、まさかの放置プレイ"(-""-)"。


マジかよ。まあいんだけどね。


その日一緒に勤務になったのは、なんと69才14年選手のおばさん?おばあさん?でした。驚いた。実際そんな年齢で勤めてる人がいるんだぁって。

最初こそこちらの様子を伺ってる様が手に取るようにわかりましたが、ワタシがサクサクこなす様子と、偶然にも猫飼い同士だということがわかり、すぐに向こうが打ち解けた様子。上司に向かって、

「ちゃんと自分で考えて動いてくれる人が来てくれて良かったねぇ。」

とか話してました。

・・・そう言ってくれたのはいいんですが、このおばさま先輩にも、のちにとほほな思いをさせられるのです。が、それはまたの機会に。


昼食の調理もすべて完成し、配膳も完了したころに上司が様子を見に来ました。
様子を見に来たっつうか、

「いやぁ~!こんなに事務仕事が楽にやれたのは初めてだよ~♪」

とか言ってます。

ようするにこっちの作業は任せっきりで、自分は事務作業がやれたってことで。
良かったね~、と思う一方、どんだけすでに投げっぱなしジャーマンだよ、とまたも心の中で苦笑しかありません。


作業自体は前職から考えるととんでもなく楽なものでした。なんせ簡単なメニューばかりだし、品数もぐっと減ったし。

・・・けどこれが、いいこととも思いはしません。レベルがかなりダウンしたってことですからねぇ。


時間が読めないので、自分なりにマキマキで作業をこなしていたのですが、かなりの時間を余らすことになりました。なので、他に事務的作業があればやりますと上司に申し出ますと、

「ほんと!?じゃあもう、こっちの書類書きと打ち込みもお願いしちゃおうかな♪」

と、嬉しそうに書類の書き方を教えてくれることに。

いったんコンロ前を離れ、事務所に行っていろいろ教えてもらってたんですけどね。

「まずこの伝票の内容を入力してもらうとこまでを調理担当にはお願いしてるんだけどね。どうにもさぁ・・・Cくんは間違えちゃうんだよねぇ。」

と。

急に同僚Cさん(ワタシと同じ年。男子。同じく調理担当。バイト。3年選手。)の話になりました。

「普通に伝票入力すればいいだけなのに、なんでか自分で計算しちゃあ、ちょいちょい間違えちゃうんだよねぇ。だからさぁ、結局月末計算し直さなきゃいけないんだよなぁ。」

と、上司が細々とした愚痴を話し始めたのです。

「あなたは作るの早いから、もう任せられそうだけどさぁ。。。
Cは、どうにも作るのが遅くてね~。
もうあいつはここ留まりだと思うんだよね~。困っちゃうんだけどさ~。」

など。


いやいや、愚痴聞かされるの早すぎね?


さらには、

「先月はこれだけ残業だったんだよ~。どこもこういう業界はそんなもんだよねぇ。
なんせ事務仕事俺一人でやれとか、無理だっていうのにさ~。
本社ってわかってないんだよねぇ~。
なんでこんな時に社員やらされてんだろ~な~。」


とも。

いやいや知らんし。



そんなワタシの内なる突込みは、当然彼の耳には入れませんけどね。




そして、彼はため息とともに言い放ちます。



「は~。も~俺辞めたいよ~~~。」



出勤二日目にして、上司が辞めたいと宣言してる( ゚Д゚)

って、どういう状況( ;∀;)???



さすがに驚いた。


そこまでぶっちゃける?


もう???




心の底から思ったのは、どうかしてるなぁって。

ちょっと考えればわかりません?

入って二日目の人に、上司が「辞めたい」と漏らすなんて、どんだけ職場環境悪いんだろうって知らしめるかってこと。
そりゃ、業界経験者なんでね。職場の事情も多少は想像もできたし、バラ色の厨房生活♪なんてのは期待していませんでしたけどね。
けどさすがにたった二日で、しかも上司とされる人から辞めたい病の症状を言われてもめっちゃ困るし。

この発言には参りましたね。正直。


決して悪い人ではないんだろうけど、この上司の愚痴攻撃は最初、ワタシにものすごく負担を感じさせるものになりましたねぇ。
いやぁ、人の愚痴ってけっこうなマイナスエネルギー放出するからね。


家に帰ったワタシが考えたのは、出来得る限りの最善を尽くして業務に励み、一日でも早くその上司と組む日を無くすこと。それに尽きるなと。

という不毛な理由のため、ワタシは懸命に仕事に精進することになるのです(笑)。


そんなワタシの、次なる敵のご紹介はまた。


しーゆー。

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